喜怒哀楽

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岡山に帰省した夜、母と2人で夕食に行った。妻は自分の実家に帰り、別行動だ。

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私の希望で、「喜怒哀楽」という名前の寿司屋さんにした。これまでに2度ほど行ったことがあるお店だ。

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店は、住宅街の中にある。車で来る客が多い。寿司屋とは思えないイルミネーションを灯しているのは、客が店を見つけやすくするためだろうか。

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店内は広々としている。店の外と打って変わって落ち着いたインテリアだ。個室、テーブル席、カウンターと席を選ぶこともできるようだが、私たちが訪れた時はカウンター席がちょうど2席だけ空いていた。

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車なのでノンアルコールビールを注文し、一緒に頼んだのが「真子花煮」(580円)。

「真子(まこ)」とは魚の卵巣。岡山で真子といえばサワラの真子を意味するのだという。「花煮」というのは大ぶりの真子を煮付けにすると先端が花びらのように開くことからこの名前が使われるらしいが、この店の花煮は花開いていなかった。

でも、とても美味しい。

死んだ父が好きだったので、家でよく作っていたと母は話した。言われてみれば、子供の頃時々食べていた気がする。しかしその正体も知らず、名前も知らず、親元を離れてからは一度も口にしたことがなかった。思わぬ追憶の食に出会った。

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続いて、大根サラダ(500円)。梅ドレッシングでさっぱりといただく。これも美味い。

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そしてこちらが、母が注文した上にぎり(1280円)。梅しそ巻きがラップに包まれたまま出て来るのはどうだろう。のりが湿気ないための親切かもしれないが、ちょっと味気ない。鮨もまあ普通だ。

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私が注文したのは「ままかりの押し寿司」(1100円)。これは絶品だった。

「ままかり」と言えば岡山名産の小さな魚だが、酢漬けでよく売られている。だからしめ鯖のような酢でしめたネタを想像していたが、実際はもっと新鮮で柔らかい。まあバッテラに近いかもしれない。私はすっかり気に入ってしまった。

岡山で外食する時は、また「ままかりの押し寿司」を食べに来ようと決めた。

このお店は他にもメニューも豊富で値段も手頃、家族で来るにはちょうどいい。いつも待つ人がいる人気店なのも納得だ。

食べログ評価3.11、私の評価は3.50。

 

 

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