<吉祥寺残日録>3日降り続いた雨、そして台風は南へ曲がった #201010

今日は、10月10日。

56年前、東京五輪の開会式が行われた10月10日は雲ひとつない快晴だったが、今日は朝から一日中雨だ。

正確に言えば、一昨日から3日間、止むことなく雨が降り続いている。

しかも、気温も上がらない。

こんなに雨が降り続くのも、東京では珍しいことだ。

この雨をもたらした台風14号は、当初、首都圏を直撃するかもとの予報が出され、この週末の旅行をキャンセルした人も多かったらしい。

しかし、この気まぐれな台風は偏西風にも乗り損ねたらしく、ノロノロと列島の南海上を進み、どんどん南にそれていく奇妙なルートを辿るようだ。

10月の台風といえば、九州の方へ向かうと見せかけて、首都圏方面に急旋回して駆け抜けていくのが一般的だが、台風にも変な奴がいる。

私はといえば、家でじっと本を読んでいるつもりだったのだが、残念ながら今日が図書館に本を返さなければならない期限だということに気づいてしまった。

上下のレインウェアを着込み、長靴を履いて図書館に出かける用意をしていると、「私の予約した本も取ってきて」と妻に頼まれた。

仕事だと、スーツを濡らしながら外に出るのも億劫だが、こうして雨の装いでお散歩するのは決して悪い気分ではない。

雨が悪いのではなく、通勤という行為がストレスなのだということを再認識する。

図書館では、アイヌや北海道の歴史についての本を借りた。

この雨が降り続いた3日間、私は旅の予約をしていた。

先日の帰省で「GO TO トラベル」に目覚めてしまったのだ。

今月は、北海道にオープンした「国立アイヌ民族博物館ウポポイ」に行ってみることにした。

和人に征服されたアイヌの歴史を、私はほとんど知らない。

文字を持たなかったアイヌの歴史はまだわからないことばかりだが、縄文人との関係が濃い狩猟採集民族であり、江戸時代以降、和人によってその生活圏を奪われていった。

「単一民族国家・日本」という明治政府が作り上げた幻想を捨て、私たち日本人の中に混じり合った様々な先祖の血をきちんと理解したいと思っている。

ついでに、登別温泉にも初めて行ってみるつもりだ。

図書館の帰り、「おかしのまちおか」でいつものようにお菓子を買って帰ろうとダイヤ街によると、「塚田水産」の前に幾重もの行列ができていた。

雨の日に一体何事かと思って眺めてみると・・・

「75周年サービス」ということで、本日限定でさつま揚げの割引をしているらしい。

「塚田水産」ももう75周年か・・・。

みんな本当によく知っているものだ。

確かにこう寒くなると、おでんとか食べたくなる気持ちもわかる。

吉祥寺の街は、すっかりコロナ前の人出が戻ってきている。

「with コロナの生活」が定着し、このまま大きな感染爆発が起きずに収束に向かえば言うことはないが、果たしてどうだろう?

私は今のうちに、せいぜい短期の国内旅行に励みたいと思っている。

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