<吉祥寺残日録>要らなくなったスーツを下取りに出し、新しい礼服を買う #201117

会社を辞めて着なくなったスーツを整理することにした。

服装には頓着しない方だが、それでも季節ごとに数着はスーツを持っていて、今となっては無駄にクローゼットを塞いでいる。

妻と一緒に吟味して、古くなったスーツ5着を処分することに決めた。

処分するスーツを取り除くとクローゼットに余裕ができ、裏の部屋に置いていたコート類を代わりに収めることができた。

さてさて、要らないスーツをどのように処分するか?

とりあえず、下取りをしてくれるお店を探すことから始めよう。

まず最初に訪れたのは、サンロード商店街に店を構える「洋服の青山」。

スーツを下取りしてくれるか聞いてみると、不要なスーツを持参すれば10%引きの「下取り券」をもらえると言う。

スーツだけでなく、ネクタイやシャツ、靴なども下取りが可能で、スーツの下取り券はスーツを買う時に、シャツの下取り券はシャツを買う時だけに利用できるそうだ。

ちなみに、下取り券の有効期間は3ヶ月である。

次に訪れたのは、「青山」の斜向かいにある「スーツのAOKI」。

こちらも下取りに対応しているが、下取りの対象となるのは羊毛の入ったスーツのみだ。

シャツ・ネクタイ類の下取りにも対応していない。

その代わり、スーツに1%でもウールが使われていれば下取りの対象となり、半年間有効の割引クーポンがもらえると言う。

このクーポンを使うと、スーツや礼服を購入する際は定価から2万円の割引、シャツや靴などを購入する際にも10%引きとなる。

スーツを下取りに出して女性モノを買う場合にもクーポンが使えて、その場合には割引率は20%だというので、妻の礼服などを買うこともできそうだ。

2つのお店で話を聞いた後一旦家に戻り、処分予定のスーツにウールが使われているかどうかをチェックする。

処分予定の5着すべてに、「毛」の表示があった。

もともとクローゼットの整理が目的だったので、この際5着まとめて下取りに出して家の中をすっきりさせることにした。

5着のスーツを持って向かったのは「AOKI」。

全部まとめて下取りしてもらい、そのクーポンを使って礼服を購入することにした。

最近痩せてサイズが合わなくなったからだ。

礼服を買うなら、「青山」の10%よりも「AOKI」の2万円の方がお得だと判断した。

5着のスーツを下取りしてもらいこちらのクーポンをもらった。

これを利用して礼服選びだ。

最近かなり痩せたので、改めて体型を計ったもらうと「A7」だと言われた。

50歳ごろから太ってしまって「B7」まで行ったが、ダイエットのおかげで30歳ごろの体型に戻ることができ、素直にうれしかった。

試着の結果、選んだ礼服はお店のオリジナルフォーマル「ANNIVERSAIRE」。

定価7万9000円が、下取りを使って5万9000円となる。

「SUPER 140’S 超極細羊毛が生み出す究極の質感」と書いてある通り、生地の表面に光沢がある気がしたのでこの礼服にした。

「SUPER ○○’S」が何を意味するのか知らなかったが、羊毛の繊維の太さを示す表示だそうで、数字が大きくなるほど繊維が細くなり値段も高くなるのだそうだ。

礼服に合わせて、フォーマル用の革靴と白いワイシャツも購入した。

両方ともクーポンを使って10%割引となったが、よく考えるとワイシャツの場合はわずか300円あまりの割引しか受けられない。

ちょっともったいない気もするが、今後スーツを作る必要もなくなるだろうから、余った2枚のクーポンは息子たちにあげるつもりだ。

ともかくこれで、突然のお葬式があっても大丈夫。

今週金曜日、新しい礼服を受け取る際にダブダブになった古い礼服も下取りに出すことになるだろう。

コロナの影響でリモートワークが定着する中、スーツ業界も苦境に立たされている。

「AOKI」の担当者に聞くと、売り上げは例年の7割ぐらいだという。

今後私にはあまり縁がなくなるお店ではあるが、下取りのおかげで我が家のクローゼットがだいぶすっきりした。

紳士服店の皆さんにも、頑張って生き延びていただきたいと思う。

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