「大きい蜘蛛!」
朝から妻が大騒ぎするのに起こされて目が覚めた。

確かにデカい蜘蛛だった。
「アシダカグモ」と呼ばれているらしい。
でも、別に刺すわけでもないので放っておけばいいと思うが、妻はそうはいかない。
仕方なく起き上がり、蜘蛛専用の殺虫剤を取り出し始末する。
この季節、蜘蛛が一年で最も大きくなる時期なので、今回の滞在中、何度か対峙することになるだろう。
こんな巨大蜘蛛も同居するような築100年の古民家である。
亡くなった伯母は当然インターネットなど使っていなかったので、光回線などきているはずもない。
この数年、この古民家に来た時にはスマホのテザリング機能を使ってパソコンなどを動かしていたのだが、やはり電波が弱いので写真のやり取りができなかったり不満を感じていた。
そもそもギガを食うので、上限を気にしながらネットを使うのにもそろそろ疲れを感じるようになっていた。

そこで今朝、予約を取って近くのソフトバンクショップに夫婦で出かけた。
妻のスマホ契約は3ギガしかないので、LINEで写真や動画をやりとりしているとあっという間に上限に達し通信速度が遅くなる経験をしたのが大きかった。
私が提案した「SoftBank Air」の設置に妻が同意したのだ。

午前10時の予約に合わせて店舗に行くと、すぐに対応してもらえた。
これがお目当ての「SoftBank Air」、家庭用Wi-Fi/ホームルーターである。
この機械を購入し、家のコンセントに挿すだけでその日からネットが使えるようになるという優れものだ。
でも、わからないこともいろいろあったので、店員さんに質問する。
やはり光回線を使っている吉祥寺のマンションに比べると通信速度は遅く、不安定だという。
電波が受かりやすいように窓際の高いところに置くのがいいというが、古民家なのでコンセントが少なく、直射日光が当たらない窓際というと置き場所が結構難しそうだ。

それでも、実際に使ってみて不満な場合、8日以内ならばキャンセルができるというので、とにかく試してみることにした。
家に戻ってコンセントに機械を繋ぐ。
設定に30分ほどかかるというので別の用事をして戻ってみると、正常に受信している合図である緑のランプが点灯していた。
早速、自分のスマホやパソコンを接続し、スマホに溜まった写真をパソコンと共有してみる。
Wi-Fiはどちらもちゃんと繋がった。
通信速度も気になるほどに遅いわけではない。
そして肝心の写真の共有もできたようだ。
おお、これなら十分使えそうである。

「SoftBank Air」の月額基本料金は5368円。
機械の代金は月割で基本料金に上乗せとなるのだが、同じ額の割引があるため、月額基本料金を毎月支払うことになる。
ただし、私たちシニアには別の割引があって、60歳以上の場合、最初の2年間、月額基本料金5368円が3080円になるそうだ。
岡山で過ごす期間が長くなっているので、これは必要経費だと思う。
おかげで、ギガを気にすることなくブログの更新もできるようになった。
これまでは野菜づくりに関する動画などを吉祥寺でダウンロードして岡山で視聴していたが、これからは気になった時、参考になりそうな動画を探し再生することができる。
岡山でも二拠点生活も少しずつ便利になっていく。
頑張って、秋野菜も育てることにしよう。