<吉祥寺残日録>コロナ禍のクリスマスイブ🎄 断水を避けてマイナンバーカードを作りに行く #201224

会社を辞めて初めてのクリスマスイブ。

私は妻に連れられて武蔵野市役所に行った。

9時20分ごろ家を出て、人との接触をなるべく避けるべく歩いて市役所に向かうと到着したのは10時すぎだった。

予報に比べて気温が低かったが、このくらいの距離ならバスに乗るよりも歩いた方が気持ちがいい。

そもそもなぜクリスマスイブに市役所に行くことになったかと言うと、マンションの貯水槽の定期清掃に伴って午前中断水するとの連絡が回ったことがきっかけだった。

トイレの水も流せなくなるので、どこかに避難しようという話になり、妻がそれならマイナンバーカードを作りに行きたいと言って電話で予約を取ったのだ。

予約した10時15分に指定された会議室に行くと、6つのブースが設けられていて、私と妻は別々の職員が対応してくれた。

家に郵送されてきた「個人番号カード交付・電子証明書発行通知書兼照会書」に記入の上、妻が保管していた「(マイナンバー)通知カード」と「住民基本台帳カード」、さらに身分証明書を持参する。

まず最初に「住基カード」の返納手続きをするということで、「住民基本台帳カード廃止・返納届」に必要事項の記入を求められた。

作ったものの本当に役にたたかなった「住基カード」を返却した後、今度はパソコン画面に自分で暗証番号を設定するよう求められる。

タッチペンの感度が最悪で、なかなか反応しない。

この時点で、イライラする。

しかも、設定する暗証番号は4種類も必要だという。

  1. 署名用電子証明書 暗証番号
  2. 利用者証明用電子証明書 暗証番号
  3. 住民基本台帳用 暗証番号
  4. 券面事項入力補助用 暗証番号

何のことやらさっぱりわからないが、1については半角大文字英字と半角数字の組み合わせで6〜16桁の暗証番号、2から4はいずれも4桁の半角数字の暗証番号を設定しろという(2〜4は共通でも可)。

いかにもお役所らしい、無駄に仕事を増やしている印象が強い。

これでセキュリティーが保たれるのならいいのだが、単に利便性を損なっているだけではないかとの危惧も拭い去れない。

「行政のデジタル化」を進めるのは大いに賛成だが、使いにくい妙なシステムが出来上がるのではないかと改めて不安になってくる。

窓口はまったく混雑していなかったので、手続きはすぐに終わって「マイナンバーカード」を受け取った。

見た目も冴えないダサいカードだが、これで何ができるのかといえばコンビニで住民票や印鑑証明が取れる程度。

妻は、将来マイナンバーカードが運転免許証や健康保険証と一体化するというニュースを見て、混雑する前にカードをもらおうと思ったらしいが、その時になればきっとまた新しいカードに切り替えることを求められるに決まっている。

行政がやることは、とにかく頭が悪い。

無駄に無駄を重ねることで、公務員の仕事を作っているとしか思えないことばかりなのだ。

市役所の帰りは三鷹駅までバスで出て、そこから武蔵野市のコミュニティーバス「ムーバス」に乗り継いで吉祥寺に戻った。

私は一旦自宅に帰るつもりだったが、妻は断水が解消される昼前まで家に帰ったらダメだと言って、私を買い物に付き合えと言う。

午前10時の開店に合わせて「アトレ」に行くと、ほんの数分のうちにケーキ屋の前に行列ができていた。

芦屋の洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」や新宿のフルーツクチュール「TAKANO」などが人気らしい。

ステイホームを守りずっと冬眠状態で過ごしている私からすると、こんな混雑した場所で行列に並ぶことなど考えただけでゾッとする。

しかし、限られたスペースでソーシャルディスタンスを保つことはまず不可能で、少なくとも列に並んでいるおばさんたちはあまり感染リスクを気にしていないのだろう。

旅行とか外食だけの問題ではなく、こうした日常のありとあらゆる不作為の積み重ねが過去最多の感染拡大を招き、医療関係者や飲食業の人たちを苦しめているのはこうした光景を見れば明らかなのだ。

どうしてみんなそう思わないのか、私には不思議で仕方がない。

私はと言えば、比較的お客さんが少なかった「紀ノ国屋」に立ち寄ってワインを物色する。

私が「クリスマスにはワインでも買おうかな」と言っていたのを妻が覚えていて、この店に連れてきたのだ。

「紀ノ国屋」でワインを買うのは初めてだったが、チリ産のハーフボトルを見つけ、1本買ってすぐに「アトレ」を出た。

人混みにいるだけで息が苦しくなってくるのも、冬眠のなせる技なのか・・・。

その後、クリスマスプレゼントに私のシャツを探すという妻に付き添って「PARCO」や「東急百貨店」をのぞいたが、結果的には欲しい商品が見つからずトイレだけ使って店を出た。

「アトレ」に比べるとこの2つの商業施設の混雑は大したことはなく、比較的安心して店内を眺めて時間を潰すことができた。

クリスマスケーキを買うために「吉祥寺 多奈加亭」に到着したのは、ちょうど店が開く11時だった。

手作りケーキや本格紅茶が楽しめる吉祥寺の老舗カフェだが、この店でケーキを買うのは今日が初めてだ。

「アトレ」のケーキ屋の大行列を見た後だけに、お客さんが少ないというだけで何だかホッとする。

子供たちが小さい頃からホールケーキは買わず、それぞれが好きなカットケーキを選ぶのが我が家のスタイルで、今年も2人それぞれ好みのケーキを買った。

最後に向かったのは、駅ビルの中にある花屋「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」。

妻のお気に入りのお店で、ここで切り花を少しだけ買って家に帰った。

家にたどり着いたのはお昼前の11時40分。

およそ2時間20分のお散歩だったが、思惑通りその間にマンションの断水は解消されていた。

妻はさっそく買ってきたお花をポットに活け、ロウソクを並べてクリスマス気分を演出した。

家が暖かいせいなのか、店では蕾だった花があっという間に満開になっている。

これでしばらく決まった外出の予定はない。

年末年始の息子家族との会食もキャンセルした。

クリスマスケーキを食べて、あとは本格的な冬眠に入るとしよう。

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