<吉祥寺残日録>アイスクリームに賞味期限がないことに初めて気づいた #201202

ダイエットを決意したのは8月の半ばだった。

あれから3ヶ月余りが経ち、76キロほどあった体重は今、72キロ台をウロウロしている

大きな変化といえば、毎日食べているお菓子が変わった。

会社勤めをしている頃は、妻が買ってきてくれるコンビニのスイーツを毎日一個食べるのが日課だった。

シュークリームとかプリンとか、ワッフルとか・・・。

会食が多かった時期には体重が82キロ以上に増えてしまい、高血圧の薬を飲む羽目になったので、それ以来お菓子の上限を決めて自分でもセーブするようになったのだ。

そして退社後、ダイエットを始めたのをきっかけにコンビニスイーツを卒業することにした。

その代わりに私が愛用しているのが、ダイヤ街商店街にある「おかしのまちおか 吉祥寺店」。

都内を中心に150店舗以上を展開するお菓子専門店だ。

お菓子のストックがなくなると、私一人でこの店に行き、チョコレートを中心に気になる駄菓子をまとめ買いしてくる。

かなり買っても1000円程度、これで10日か2週間程度は持ち堪えるので、1日のお菓子代は100円以下になっていると思う。

この店では、50%以上割引された特価品が常にあり、そうした激安お菓子を好んで買っているのだが、先日行った際にはトルコ産のチョコレートというのを売っていて思わず買ってしまった。

この店では、「おかしで世界旅行」と称して珍しい外国のお菓子も取り扱っている。

いろんな種類のチョコが500gも入っている大袋なので、これで当分の間お菓子を買わなくてもしのげるだろう。

こうしたお菓子のほかに、私にとってどうしても必要なのがアイスクリームだ。

在職中はそれこそ様々なアイスクリームが家の冷蔵庫に入っていたのだが、これも見直した。

我が家に常備するアイスは「ピノ」の24粒入りに決めたのだ。

これを食後に2個食べる。

最初のうちは近くのコンビニで買っていたのだが1箱500円以上していた。

それが、妻の買い物に付き合って「西友」に行った時、同じ「ピノ」が300円台で売られているのを発見したのだ。

それからなるべく「ピノ」は西友で買うことにしている。

しかし、1週間もしないうちに1箱食べ切ってしまうので、頻繁に西友まで行くのが煩わしくなって、どうせなら1回に2箱ずつ買うことができないかと思い立った。

そこで気になったのが賞味期限である。

箱の周囲をチェックしてみたが、普通の賞味期限表示が見当たらない。

その代わりにこんな刻印が押されていたのだ。

「0IBH / 08:40」

これは何だ?

「時間の表示のようだな」と疑問に思い、冷蔵庫に妻が買っていた「ハーゲンダッツ」も調べてみた。

するとこちらも、普通の賞味期限表示ではなく、謎の記号が記載されていた。

「一体これは、どういうことなのか?」

ますます疑問が膨らみネットで調べてみると、意外な事実がわかったのだ。

「ピノ」の発売元「森永乳業」のお客さま相談室のサイトに、「アイスに賞味期限がないのはなぜですか?」という質問が掲載されている。

その答えは・・・

『アイスクリームは冷凍庫(‐18℃以下)にて保管した場合、風味や色の変質がほぼ生じません。そのため賞味期限の記載が免除されています。また食品衛生法においてもアイスクリーム類・氷菓については、このような理由から賞味期限の記載を免除されています。』

何と、アイスクリームには賞味期限がないのだという。

世間では常識なのかもしれないが、少なくとも私は知らなかった。

では、印字されていた記号は何なのだろう?

あるサイトによれば、ハーゲンダッツのカップの底に印字されているのは「法律で義務付けられてる製造所の固有記号や製造工場で使用されてる製造管理記号」(引用「アイスが好きな人あつまれ」)だそうだ。

ピノの箱に印字されていた時刻のような表示が何かは不明のままだが、おそらく製造場所と時間といった製造者都合による表示なのだろう。

代わりに、「明治」がアイスにも賞味期限表示を始めているというニュースをネットで見つけた。

賞味期限の表示義務がなくても、表示してあった方が消費者には安心ということは確かにある。

アイスクリームに賞味期限が表示される時代を迎えても、アイスはちゃんと冷凍保存しておけばずっと食べられるという事実は覚えておいて損はなさそうだ。

還暦を過ぎても、世の中知らないことだらけである。

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