テイクアウトを買いに行き、調理に時間がかかると言うのでワイン屋をのぞいて安い白ワインを買った。

お店は「コピス吉祥寺」の地下にあるワイン専門店「ACワイン」。
その店頭に置かれたお買い得ワインの中から適当に選んだ。

やはりチリ産やオーストラリア産のワインだ。
特にこだわりはなく、暑い日の昼間に飲める白ワインが欲しいと思った。

目に止まったのは「この価格で飲める というかちゃんと美味い。ピュアでクリーンな辛口白!!」というコピー。
『エスポエラス シャルドネ 2019』
「税込800円ながら、余韻までちゃんと美味しいという大変珍しく、大変にありがたい白ワイン。シトラスと洋梨、花の香り、ボディはコンパクトで風味もよく立ち上がり、とてもピュア。理想的テーブルワインです。」
私は「テーブルワイン」という言葉に弱い。
値段も800円と手頃なので、「これでいいや」と即決して買うことにした。

狭いお店ながら、店内には様々なワインが並び、もう少し探してもよかったのだが、テイクアウトをピックアップしなければいけないので、他のワインには目もくれずレジを済ませた。
ところが・・・である。

しかし、家に持ち帰ってから、あることに気づいた。
このワイン、1年前にも買っていた!
このブログにも、そのことを書いていたのだ。
完全に忘れていた。

1年前のブログを読み返すと、お店のセールスコピーはまったく同じ。
同じ店の、同じセールスコピーに2度引っかかり、同じワインを買ってしまったことに気づいた。
唯一の違いは、1年前は2016年だったものが、今回は2019年のワインということだが、値段は同じ800円だった。
まあ騙されたわけではないのでどうでもいい話なのだが、前回のブログにはこんなことが書いてある。
口に含むと甘酸っぱさが広がり、私には十分なワインだった。
ただ、しばらく経ってから少し頭が痛くなった。
果たしてワインのせいか、関係ないかは不明だ。
吉祥寺@ブログ『<吉祥寺グルメ>「ACワイン」でチリワイン「エスポエラス シャルドネ 2016」』
私の味覚、記憶力など所詮その程度のものなのだ。

その日の夜、妻が作った新作メニュー「タラとチーズの春巻き」をつまみに、白ワインを開ける。
1年前に感じたかどうかは定かでないが、今回は少しツンとする酸味を感じる。
特に悪くはないのだが、まだ少し若いのか、私にはちょっと酸が強すぎる気がした。

「ACワイン」というお店はウンチクが書かれた紙をくれる。
同じワインなので、当然ながらその詳しい説明も同じであった。
作り手はチリのセントラル・ヴァレーで19世紀からワイン醸造業を営んでいるウンドラーガ・ファミリー。現在、南北1400km(南緯27〜39度)に及ぶチリのワイン生産地7地域に8自社畑・合計1359haを所有し、ぶどう造りからワイン生産まですべて自社で手掛けています。チリのワイナリーでも最古の部類に入る彼らはチリワインの可能性を示したパイオニアとして世界約70ヶ国以上で親しまれています。
引用:ACワイン
もっと詳しく書いてあったが、2度同じ文章を引用するのも面倒なので、今回はこの程度に・・・。

その後、テイクアウトの「豚丼」に合わせたり・・・

妻が作った煮豆と一緒に飲んだり・・・
いくつかのパターンで試したが、やっぱり酸が強い気がした。
吉祥寺の小さなワインショップ「ACワイン」は今後も利用しようと思っているので、今度はぜひ別のワインを選ぼうと心に誓った。
「エスポエラス シャルドネ 2019」 産地:チリ/セントラル・ヴァレー 生産者:ウンドラーガ