緊急事態宣言を受けてお酒を提供するお店に対し休業要請が出されると、居酒屋だけでなく酒屋さんも大きなダメージを受ける。

そこで、大正12年創業の吉祥寺の老舗「大阪屋酒店」を応援すべく、目新しい酒を探しに行った。

今月初めに行ったのでまだ母の日の前で、花とロゼをセットにした「母の日限定コラボ」の看板が立てられていた。
飲食店向けのお酒がストップすると地元密着の酒屋としては本当に厳しい。

日本酒を物色するも、種類が多くてなかなか決まらない。
そんな時、目に止まったのが・・・どぶろくだった。

「本物のどぶろく」
「また飲みたくなる味」
「リピート率NO. 1」
こんなコピーに誘われて、生まれて初めてどぶろくを買ってみた。

『みちのく山形 黒どぶ』(300ml、930円)。
白いどぶろくに黒いラベルがきりりと映える。

山形県の「酒田醗酵」が製造するどぶろくで、品目の欄には「その他の醸造酒」と分類されている。
酒田醗酵は山形県の日本海側、庄内地方でどぶろくを専門で製造しています。
引用:酒田醗酵
2007年、酒田市がどぶろく特区認定を受けたのを契機にどぶろく醸造所として参入いたしました。現在はどぶろく専門メーカーとしては全国でも数少ない、酒造の一般免許(その他醸造酒)を取得した醸造所になりました。

「どぶろく」とは何か?
専業メーカーである酒田醗酵のサイトにはこう書かれている。
日本酒を作る工程で、米、米麹、水を原料に発酵させた醪(もろみ)を『こさない・しぼらない』まさに生まれたままのお酒です
どぶろくは栄養満点!女性におすすめです 腸活・美肌・脂質対策 健康、美容にうれしい成分がたっぷり!
引用:酒田醗酵
酒田醗酵のどぶろくは、この「黒どぶ」のほか、「白どぶ」「Pinkどぶ」などがある。
「黒どぶ」については・・・
山形県の酒米「出羽の里」を70%まで磨き上げ、長期低温発酵で醸しました。程よい酸味と果実の香りがほのかに漂い、どぶろくの神髄である甘やかで濃醇な味わいです。
引用:酒田醗酵
美味しい飲み方は、「冷蔵庫でキンキンに冷やしてよ〜く混ぜて飲む」のだそうだ。

私もどぶろくを飲むのは初めてで、瓶に書いてある味わい方を参考にする。
瓶の開け方からして、普通の日本酒とは扱い方が違うらしい。
- ビンを振らないで下さい。
- 栓をゆっくり開けプシュと炭酸ガスを逃がし再度栓をしゆっくりと瓶を天地返しをし液体を混ぜて下さい。
- この動作を3〜4回くりかえし液体を良く混ぜてお飲み下さい。

瓶を上下させて混ぜてから白い液体をグラスに注ぐ。
私は韓国のマッコリのような酒を想像していたのだが、予想外に塊がありドロドロしている。
飲んでみると、多少の酸味と甘さを感じる。
ただ、マッコリのような滑らかさがなく、まったく私好みではない。

清酒のように盃が進まず、こうしてブログに記録するのも遅くなってしまった。
もう、どぶろくを買うことはないだろう。
「大阪屋酒店」 電話:0422‐22‐3392 オンラインショップ:https://osakayasaketen.com/ 「酒田醗酵」 住所:山形県飽海郡遊佐町藤崎茂り松2-1174 電話:0234-43-1172 http://sakatahakko.com/page1