2021年、今年も1年、コロナのせいで行動の自由が奪われることになりそうだ。
そこで、吉祥寺にいて三密を避けながらできるテーマとして、「井の頭公園の植物」について記録していくことにした。

植物というものは、当然のことながら季節ごとに姿を変える。
同じ樹木でも、春夏秋冬、観察することによってその特徴を初めて理解できることになるだろう。
私はとにかく植物の名前を知らないので、こうした継続的な作業をすることで、少しでも樹木や草花の名前が覚えられればシニアの嗜みとしては悪くない。
まず第一弾として、公園を散歩していた時に目についた2つの植物から。
「オトメツバキ(乙女椿)」

まずは、私のお気に入りである「ツバキ」。
井の頭弁財天の近くの遊歩道に一輪だけ咲いていた。
赤いツバキはあまり好きではないが、井の頭公園に咲くツバキは花弁が多くて、とても可憐だ。

改めてネットで調べてみると、数ある椿の中で、これは「オトメツバキ」と呼ばれる品種のようだ。
「みんなの花図鑑」というサイトによると・・・
花の特徴は、『ピンク色の花びらを重ねた八重咲きの中輪で、花びらは円頭形、整然としている』。
葉の特徴は、『葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉には艶がある。葉はヤブツバキよりも小さい』。

開花時期はサイトによってまちまちで、3月から4月というのが標準的なようだが12月ごろから咲くものもあるようだ。
井の頭公園のオトメツバキは、今咲いていたのは一輪だけで、これから咲くであろう蕾がたくさん待機していた。

オトメツバキの花言葉は、【控えめな美】【控えめな愛】。
ユキツバキ系の品種で、江戸時代から栽培されているという。
「オトメツバキ」 分類:ツバキ科ツバキ属 特徴:常緑広葉樹・小高木 花が咲く時期:12〜4月
井の頭公園の「オトメツバキ」はここ!

「トウカエデ(唐楓)」

いつものように井の頭公園をジョギングしていて、この木に目が止まったのは、表皮が今にも剥がれ落ちそうにめくれていたからだ。

この樹木には、「トウカエデ」という名札が付けられていた。
『名は唐カエデで、中国産のカエデの意味です。紅葉が美しく、街路樹などに用いられます。樹皮がはげ落ちる特色があります』
なるほど、樹皮がはげ落ちるのがこの木の特徴なんだ。

それにしても、こんなに樹皮って剥がれるものなのだ。
丁寧に観察すると、植物ごとにいろんな個性を持っていることがわかる。

「トウカエデ」は落葉高木で、見上げるとかなりの高さがある。
「庭木図鑑 植木ペディア」というサイトにとても詳しい情報が記載されているが、それによれば樹高は10〜20mということで、井の頭公園の「トウカエデ」は楽に20mを越えているだろうと思う。
『江戸時代(享保9年)に中国から徳川幕府に寄贈されたのが始まりで、当初は江戸城や大名の庭にのみ植えられていたが、明治以降になって庶民の間にも広まった』とのことで、今では日本全国に街路樹として植えられているそうだ。

今の時期はすっかり葉が落ちているが、4〜5月に花が咲き、6〜8月に実がなって、10〜11月ごろ紅葉が楽しめるそうだ。
トウカエデの花言葉は「豊穣」である。
「トウカエデ」 分類:ムクロジ科カエデ族 特徴:落葉広葉樹・高木 花が咲く時期:4〜5月 実がなる時期:6〜8月
井の頭公園の「トウカエデ」はここ!

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