昨日、東京に戻ってきた。

岡山を含む、九州から東海地方は昨日から梅雨に入った。
5月中の梅雨入りは異例で、平年より8日ほど早いという。
留守中の水やりを気にせずに済むということでは悪くもないのだが、これからしばらく天気を見ながらのスケジュールが続く。

岡山ではいろいろ忙しくて記録し忘れた出来事も多い。
その中の一つ、白菜についてちょっと嬉しい話を書いておこうと思う。
今年3月にタネを蒔いた白菜は予想以上に順調に育ち、5月にはそれなりの姿に成長した。

中心部はまだ十分に巻ききってはおらず生育途上にはあるのだが、6個の白菜を一度に食べることは不可能なので、早どりして順に食べていくことにした。
開ききった外葉は畑ではずし、中の柔らかいところだけ持ち帰って調理する。

今月の滞在中、ただの白菜のソテーのほか、キムチ鍋や餃子にも自家製の白菜は大活躍した。
採れたての白菜は当然みずみずしく、お店で買ったものとは一味違う。

そして残った白菜は塩麹や生姜と混ぜて漬物にして冷蔵庫に寝かせて帰った。
来月再び岡山を訪れた時、美味しい漬物ができているかどうか・・・ちょっと楽しみである。

白菜といえば、冬に収穫した白菜の切り株から3月ごろ勝手に菜の花が咲いた。
さすがアブラナ科の植物である。

そのまま放置していたら、花が散って実ができて、今月行った時にはたくさんのタネができていた。
一つの切り株から驚くほどたくさんのタネができる。
タネは弾けて地面に散らばり、いずれ勝手に白菜ができるかもしれない。

とはいえ、今後も継続的に白菜の栽培は続けようと思うので、東京に戻る前日、白菜の枝を何本か切ってタネを採取しようと思った。
白菜のタネは豆類のような鞘に入っているが、ちょっと触っただけで弾けて下に敷いたキッチンペーパーの上にこぼれた。

白菜のタネは黒くて丸く、1個1個がとても小さい。
次の種まきのタイミングは8月の下旬から9月の上旬。
去年はホームセンターで苗を買って育てたが、今年は自分で採取したタネから育てることになりそうだ。
これって無限ループの入り口という感じで、個人的にはすごく嬉しい経験だった。

裏庭に作ったキッチンガーデンでも、レタスや小かぶが収穫できた。
特に小かぶは柔らかくてきめが細かく実に美味しい。
去年、何もわからず手探りで始めた農業だが、2年目ともなると少しずつ経験値が高まり、ノウハウが自分の中に蓄積されていくのを感じる。
昨日吉祥寺に戻ったばかりだが、もう次に岡山に行く日が待ち遠しい。