梅雨の晴れ間はジャガイモ収穫のタイミング。
朝食を済ませた後、妻と2人、車で畑に向かった。

ジャガイモの葉や茎はまだ倒れていないものの、だいぶくたびれた感じになっている。
今年植えたジャガイモは2種類。
手前の3畝がメークイン、奥の3畝がキタアカリである。

1株のメークインを試し掘りしてみる。
立派なジャガイモが土の中からゴロゴロ出てきた。
両手を土の中に突っ込んで残っている芋がないかどうかとまさぐると、指先に丸い感触が後から後からやってくる。

6つの畝を全て掘り起こして、農業用コンテナ4つがいっぱいになるほどのジャガイモを収穫した。
これだけあれば当分ジャガイモを店で買うこともないだろう。

家に持って帰ったジャガイモは鶏小屋の床に広げて土のついたまま乾燥させる。
こうして1〜2日干した後、段ボールに入れて納屋に保存することになる。
数えてみるとジャガイモの数は400個ほど。
保存可能な期間は3ヶ月ぐらいだというので、夫婦2人だけでは食べきれそうにない。

たまたま次男が電話をかけてきたので「ジャガイモ送ったら食べるか?」と聞くと、「食べる」というので3人の息子たちの家に送ってやることにした。
先に収穫して鶏小屋で干しているタマネギも一緒に送る。
スーパーで見ると、ジャガイモもタマネギも1個50円以上するようなので、多少の生活支援にはなるだろう。
と言っても、宅配便は1件1500円ほどするため、実際のところ買った方が安いのだがそれはそれ、自分で育てた野菜を家族に食べさせたかったのである。

ジャガイモを掘ったついでに、同じ畑の片隅で育てていた大根を1本抜いてみた。
サイズ的には小さめだが、私がタネから育てた初めての大根である。
さらに小さなミニ大根もおまけでついてきた。

この大根を使って妻が大根おろしを作り、今夜のおかずはおろし焼肉だった。
裏庭で収穫したレタスの炒め物も食卓にのぼった。
本格的に農作業を始めて2年目、徐々にだが着実に理想のシニアライフが見えてきている。