今日はいよいよ帰省最終日。
最後に畑をひと回りする。

キュウリの花が咲いていた。
今月初めに帰省した時、たくさんの「お化けキュウリ」がぶら下がっていて驚いたものだが、その後花も咲かず普通のキュウリがちっともできなくなってしまった。
今年はこれで終わりかと諦めかけたが、ネットで調べてみると「なり疲れ」という用語に出会った。

要するにスタミナ切れしてしまった状態で、お化けキュウリを育てるのに力を使い果たし、次々に花を咲かせ実をつける力がなくなってしまったらしい。

そうなると、できるキュウリの数が減るだけでなく、こんな「曲がり果」や・・・

こんな「尻太り果」といった奇形のキュウリばかりできてくる。
こうした「なり疲れ」の症状が現れたら、すぐに奇形果を取り除いて余計な負荷を減らしてやる必要があるようだ。

そのうえで、液体肥料を施すのが効果的だと書いてあるサイトがあった。
早速ホームセンターで「HB-101」という植物活力液を買ってきた。
これを数滴水に混ぜてキュウリの根元だけでなく葉にもかける。
キュウリは葉からも栄養を吸収することができるらしい。

その効果があったのかどうか、嬉しいことに全くなかった花が咲き始めた。
これは明らかに復活の兆し、しかし今日花が咲いたということは留守にしている1週間後に収穫タイミングを迎えるということだ。
次に岡山にくるのは8月初め、その頃には再びお化けキュウリになっているに違いない。
二拠点生活での野菜作り、キュウリはどうもタイミングが難しいようだ。

キュウリ以上にタイミングが難しいのが、エダマメとトウモロコシだ。
今月初め、とても上手に育ったエダマメを収穫できて、これはぜひ遊びに来る三男夫婦に収穫体験をさせてやろうと思って残していたのだが、初収穫から2週間ほど経つ間にあの生き生きした姿がすっかり変わってしまった。
葉は黄色に変わり、明らかに盛りを過ぎた様子になった。

肝心の実も瑞々しい緑色から精彩を欠いた黄緑色に、さらに枯れ果てた焦茶色へと変化している。
三男に自慢しようと畑に連れて行ったのに、どう見ても汚らしく美味しくなさそうで収穫しながらガッカリしてしまった。

これは何かの病気か、それとも害虫のせいだろうか?
よく見ると、葉や茎に何匹もの虫がいた。
おそらくカメムシの類だろう。
エダマメは予想以上に上手にできたので、一部はエダマメのままいただき、残りの半分以上はそのまま畑に残しておいて大豆として収穫する計画だったが、予定を変更し株の半分に当たる1畝分を全株引っこ抜いて収穫してしまうことにした。
引っこ抜いた株を見ると、明らかにカメムシにやられてしまった豆が目立つ。
とても食べる気になれないので、畑でまだ比較的きれいな豆だけをちぎり、残りは畑に放置することにした。

トウモロコシも奇跡的に超美味しい実が採れたので、これも三男たちに味合わせたいと収穫を控えている間に、異変が起きた。

何者かが実をがじっていたのだ。
イノシシはトウモロコシは狙わないと近所のおじさんは言っていたが、これはイノシシの仕業ではないのか?
それとも別の動物が来ているのか?

このまま畑に置いておくと、全部食われてしまいそうなので、三男夫婦と一緒に残ったトウモロコシを全部摘み取ることにした。
全部と言っても残りは3本しかなかった。
これまでに3本を収穫し、この日3本、1本を何者かに食われたとして、あと1本は行方不明だ。
おそらく何者かが持ち去ったに違いない。
さらに収穫したトウモロコシもその風味は大きく衰えていた。
奇跡のように美味しかったトウモロコシを食べたのが、わずか1週間ほど前。
わずか1週間でこんなにも味が違ってくるのかと驚かされた。

ついでにもう一つ。
エダマメやトウモロコシと同じ畑で育っていたモモだ。
4個だけ残った実に袋をかけていて、着実に大きく育ちつつあったのだが、昨日1個、今日また1個消えているのを見つけた。
これまた何者かが取ったに違いない。
イノシシが木の上のモモを取るとは思えないので、ひょっとすると猿だろうか?
モモは8月に入ってから収穫する予定だったが、そこまで待っていたら全部取られてしまうと思った。

残る2つのモモのうち、比較的大きい方の袋を外してみた。
白いモモがある程度大きく育っている。
害虫にやられた形跡もなく、見た目はきれいだ。
まだ硬いだろうなと思いつつ、取られる前に自分で収穫し試しに食べてみようと思った。

今年初めて挑んだ野菜づくりは試行錯誤の連続だ。
でも、面白い。
予想以上にうまく行ったこともあれば、自然の猛威に圧倒されることもあり、来年につながる反省点もたくさん見つかった。
人類は太古の昔から、こうして自然と戦いながら共生してきたのだ。
次に来る8月には、キュウリやエダマメがどうなっているだろう?
怖くもあり楽しみでもある。
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