<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 やっぱり桃は難しい!今年も全滅を覚悟しつつ摘果・袋かけにトライ #230515

本格的に農作業に取り組んで2年目。

今年、個人的に一番実現したかった目標は、桃の収穫であった。

去年は毛虫やカメムシに次々に襲われ、桃はあえなく全滅に終わったので、何とかリベンジを図りたかったのだ。

今月、岡山に帰省するとすぐに桃の畑の様子を見に行った。

4本ある老木には小さな桃の実がたくさんついている。

心配したほどの害虫の発生も見られない。

3月に「石灰硫黄合剤」という農薬を散布したうえに、害虫の活動を撹乱する性フェロモン剤を購入し、桃の木にぶら下げておいた甲斐があったのかもしれない。

一瞬喜んだのも束の間、ある問題に気づいた。

YouTubeの動画で見る桃農園の5月の様子に比べると、明らかに葉の数が少ないのだ。

元気な木であれば、この季節には枝全体が緑の葉っぱに覆われて、実が見えないぐらいに茂っているのが普通のようだが、我が家の老木たちを見てみると、葉が1枚もついていない枝の先に実がついていたりする。

これでは葉からの栄養が実に行かないので、大きく成長できなくて自然落果してしまうだろうと思った。

しかも、実のつき方がまばらで、実は特定の場所に固まっている。

通常であれば、5月の初めに「予備摘果」という実の数を最終的に育てる数の倍程度に減らす作業をするのだが、その時の間隔は拳1個程度だという。

ところが、我が家の桃の木ではそうはいかない。

集中している部分の実を1個に減らすのは良いとして、その枝には他に実がついていなかったりするのだ。

それでも、1本の枝にたくさんの実がついていると、栄養が分散して実が大きく育たないため、なるべく下向きについた管理しやすい実を選んで、他の実は全部摘果する。

すると、みるみるうちに実の数は減ってしまった。

おまけに、5月も半ばになると虫の姿も増えてきて、数少ない実を丹念に見ていくと名前も知らない虫が堂々と食事をしていたりする。

このまま放置していると、全部害虫に食べられてしまう・・・そう思った。

さらに異様な姿になった葉も散見されるようになり、今年も全滅かと陰鬱な気分になる。

マニュアルではこの季節、さまざまな農薬を散布して病気や害虫から桃を守るのだが、わざわざ高い農薬を買い求める気にもならないし、何とかこのまま育てる方法はないかと思案した。

そこで思いついたのが、数少ない桃の実に早めに袋をかけてしまうことだ。

通常は桃の実がもう少し大きくなる5月下旬以降に袋をかけるものらしいが、それまで待っている間に虫たちにやられてしまうに違いない。

それであれば、ダメもとで生き残っている実に袋をかけ、物理的に虫たちから守ろうと考えたのだ。

ただし、葉がほとんどない枝について実には袋はかけず、その育ち方や害虫被害について比較してみようと思っている。

これでダメなら仕方がない。

このまま待っていても去年に引き続き全滅するのは見えている。

今の私にできるのはこれが精一杯、全滅覚悟の袋かけの結果は来月にははっきりわかるだろう。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 害虫を撹乱させる性フェロモン剤「コンフューザーMM」を桃の木にぶら下げてみた #230318

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