<吉祥寺残日録>満開の桜の中、ほぼ3年ぶりに会社の元同僚たちと昼飲みを楽しむ #230324

井の頭公園の桜が満開を迎えた。

毎年のこととはいえ、一年で最も美しい季節の到来だ。

池に流れ込むように並ぶソメイヨシノ。

それを包み込むように日に日に新緑が鮮やかさを増してきた。

あいにく今年は満開の知らせと同時に天気が崩れ、昨日予定していたゴルフも結局順延となった。

昨日のゴルフというのは、会社の元同僚たちとのほぼ3年ぶりのラウンドだったが、雨の予報を受けてすぐに順延が決まった。

すでにリタイアしたのが私を含めて2人、残りの2人はまだ仕事をしている後輩たちだが、もう要職は離れ平日に休みが取れるようになっている。

せっかく4人のスケジュールが揃ったので、ゴルフの代わりに昼飲みでもしようと提案したら、みんなすぐに乗ってきた。

私が用意したお店は「いせや 公園店」。

平日とはいえ花見客で混む可能性が高いと思い、雨が降る中、少し早めにお店に行って場所どりをすることにした。

お店に着いたのは開店の20分前、まだ誰も並んでいなくてちょっと拍子抜けするが、私の後からどんどん行列が伸びていった。

やっぱり早めに来てよかったと思う。

「いせや」の開店時間は正午。

我々4人が一番にお店に入り、生ビールと一緒に焼き鳥、焼売、餃子、唐揚げ、焼きそばを注文、昼飲みがスタートした。

私以外の3人は時々ゴルフをしているらしく、一番年上の先輩のことをいじって「生存確認の会」と称しているという。

3人とも現役時代、一緒に仕事をしただけではなく頻繁に遊んだ仲間だ。

久しぶりとはいえ、すぐに話が弾み楽しい時間を過ごすことができた。

一番年上の先輩は、月2回ペースのゴルフと歌舞伎鑑賞中心の隠居生活を送っているという。

現役の後輩たちからは、最近の会社の様子などを聞き、私が辞めた後の人事など興味深い情報を聞いた。

サラリーマン時代には人事異動のたびに悲喜交々があったが、今では完全の他人事、それでも「え? あいつが部長になれたの?」と意外な人事もいろいろあった。

今となってはどうでもいい話なのだが、サラリーマンにとって人事はやはり気になるところだ。

結局3時間半ほど「いせや」で飲んで、楽しい飲み会はお開きとなった。

後輩2人は先に帰り、桜を見たいという先輩を案内して井の頭公園をひと回りする。

隠居生活に入った先輩は各地の桜を見に行っているらしく、なんと言っても吉野の桜が最高だと言いながら、井の頭公園の桜も悪くないと雨の桜を楽しんでいるようだった。

池のほとりをひと回りした後、「そばでも食います?」と聞くと行くという。

やっぱり隠居生活に入ると時間を持て余すようで、誘いがあれば喜んで応じるということだろう。

吉祥寺駅前の「ほさか」に入り、「桜そば」と板わさ、熱燗を注文する。

先輩は楽しそうに大声で喋り続け、隣の客がうるさそうに時々こちらを睨んでいた。

一夜明け、今日からジョギングを再開した。

農作業で肉体は使っていたものの、走ると別の筋肉を使うらしい。

股関節から腰にかけて少し痛みを感じる。

暖かくなったのでしっかりと体を動かそうと思う。

家に戻り、早速ゴルフの予約を入れた。

岡山では畑仕事、東京では旅行とゴルフを中心にポストコロナの隠居生活、新たな1年が始まる。

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