今日は晴れて暑い1日だった。
どうやら石垣島あたりを通過中の台風12号の影響らしい。

それでも朝晩は少し秋らしい空気に包まれ、早起きが心地よい。
今朝は久しぶりにブドウを誰かに送る用事もなく、少し寝床で野菜の育て方について本でやるべきことを再確認したりして過ごす。
妻は庭の雑草をとったり花の種をまく準備をしている。

7時前に家を出て畑に向かった。
朝のうちは雲が日差しを遮ってくれて、暑さはさして感じない。
今日のミッションは先日ホームセンターで購入したニンニクの植えつけをすることである。

この季節、ホームセンターには秋野菜の苗などと一緒に、ニンニクやラッキョウなど個性的な脇役たちも販売されている。
いくつか種類がある中で、一番安い中国産の「嘉定種」というニンニクを選んだ。
普通に料理で使うニンニクと同じような塊が4個入って305円だった。

お墓近くの畑で先月準備していたマルチを張った畝に植えることにする。
この1ヶ月の間に周囲を雑草に覆われていたため、黒マルチはすでにあちこちに穴が開き、汚れていた。
それでも畝そのものには雑草は生えておらず、マルチを張った効果は一目瞭然だ。

これが購入した「ニンニク 嘉定種」。
料理の時と同様に、一塊になっている「種球」を1片ずつ分球に分けて植えていく。
普通に料理用にスーパーなどで売っているニンニクを使ってもいいらしいが、とりあえずホームセンターで種として販売されているものの方がうまくいきそうな気がするのでそちらを使う。

植え幅は狭めで15〜20センチぐらいでいいらしい。
手で種球を割りながら全体の配置を確認するためにマルチの上に並べていく。

ニンニクがどんな葉や茎を出すのか全くイメージが湧かないので、とりあえずマルチの大きさを優先して並べていくと、分球は全部で27個あり少し窮屈かもしれないがちょうど畝のサイズに合いそうだ。
3×3の9個ずつの塊を3つ作り、それぞれの間隔を少し開けて植えることにする。
どうやらニンニクはイチゴとの相性がいいらしく、来月イチゴの苗を植えるためのスペースを確保するためだ。

こうして配置が決まると、穴あけ器を使ってマルチに穴を開けていく。

ニンニクの分球がちょうど埋まるぐらいの深さの穴を開け、その穴に一つずつ分球を置いていく。
尖った方が上だ。
そして土をかぶせる。

特段難しい作業でもないので、15分ほどで27個全部植え終わった。
1〜2ヶ月の間には芽が出るはずなので、その頃には芽かきや追肥の作業がある。
収穫は来年の5〜6月ごろ。
あとはニンニクの生命力を信じて、時折見守るだけである。

脇役という意味では、昨日の夕方、妻が数種類の野菜の種を蒔いた。
私が先月裏庭に作っておいた小さな畝を使い、雑草除けのために張っておいたマルチをカッターで2列に切り、その溝にパラパラと小さな種を蒔いていったのだ。

ラディッシュ(二十日大根)とルッコラ(ロケット)とパセリ。
どれも以前から東京で妻が使っていた種で、わざわざ岡山に持ってきたらしい。
どれも比較的短期間で収穫できる野菜たちで、うまくいけばこの裏庭が妻のキッチンガーデンに変わる。
ラディッシュは今年5月に挑戦し雑草に負けて失敗したばかりだが、果たして今度はどうなるだろう。

畝の周囲にはパクチーの種も蒔いたらしい。
タイ料理でよく使うパクチーは私も妻も大好きで、かつて伯母がまだこの家にいた頃、この裏庭に種を蒔かせてもらったことがあった。
その時は結構大きく育って花を咲かせ、伯母が「その花はなんじゃろうか?」と不思議がったことを思い出す。
こうして我が家の畑や庭にも新顔の野菜が少しずつ増えていく。
いつか将来、ヨーロッパの人たちが大切にするような立派なキッチンガーデンに成長してくれると、きっと食生活だけでなく人生全体が豊かになるに違いない。