2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。
野生の草花は少ない時期だが、ジブリ美術館前の植え込みには人の手によって育てられた植物が花を咲かせている。
今日はその中から、「ハナトラノオ」と「ヤマハギ」と「コリウス」について記録しておきたい。
「ハナトラノオ(花虎の尾)」

ジブリ美術館前の植え込みで、この季節一番目立っているのが「ハナトラノオ」である。
「ハナトラノオ」は北米原産の宿根草で、シソ科に属する植物らしい。

薄紫色の花穂は四角錐をしていて、小さな唇形花が四方に向かって下から上へと咲いていく。
日本では大正時代にやってきて、園芸植物として栽培されることが多い。

残暑厳しいこの季節に見た目の涼しさを与えてくれる花だが、見た目によらず「大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもある」そうだ。
花言葉は「希望」。
「ハナトラノオ」 分類:シソ科カクトラノオ属 特徴:多年草 花が咲く時期:8〜10月
「ヤマハギ(山萩)」

ジブリ美術館前の植え込みで、「ハナトラノオ」と一緒に咲いていたのは「ヤマハギ」。
日本に生息する8種類のハギの中で最も一般的なもので、単に「ハギ」と呼ぶ場合はこの「ヤマハギ」を指す。

「秋の七草」の代表格として古くから日本人に愛されてきた。
奈良時代から平安時代にかけて編纂された万葉集では、ハギを詠んだ歌が最も多く、その数は141首に上る。秋の七草の一つとしても古くから日本人に親しまれるが、日本の固有種ではなく、アジア大陸東北部や朝鮮半島にも幅広く分布する。
出典:庭木図鑑 植木ペディア

観賞用に栽培されることが多いが、身近な植物として日本人の生活を支えてきた。
日本での利用としては、ヤマハギの葉は、茶葉の代用とされ茶にされることがある。花が咲き終わる時期に根を掘り、根を水洗いし適当な大きさに刻み日干しにし、婦人のめまい、のぼせに対し、3-5グラムを水を加え半量まで煮詰めることで煎じて飲む。
出典:ウィキペディア
花言葉は「思案」。
「ヤマハギ」 分類:マメ科 ハギ属 特徴:落葉広葉樹・低木 花が咲く時期:7〜9月 実がなる時期:10〜11月
「コリウス(金襴紫蘇)」

同じくジブリ美術館前の植え込みで花を咲かせていたのは「コリウス」。
初夏から秋のカラーリーフプランツの代表として主に葉を観賞する草花で、ハンギングバスケットなどにもよく利用される。

藤色の小さな花が可愛らしいと私は感じたのだが、こうした花を咲かさないように育てるのが一般的らしい。
シソに似た藤色の花が咲くが、観賞価値が低いばかりでなく、花茎が伸びるに従って葉の色が褪せてくるので、種子の採取が目的の場合を除き花は出てきたらつみ取るようにする。
出典:ウィキペディア

これはこれで美しいと私は思うが、次に訪れた時にはもう花序は除去されているかもしれない。
花言葉は「かなわぬ恋」。
「コリウス」 分類:シソ科コリウス属 特徴:多年草(日本では一年草) 花が咲く時期:6〜10月
井の頭公園の「ハナトラノオ」「ヤマハギ」「コリウス」はここ!

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