<岡山@グルメ>「吾妻寿司」の「たいらぎの炙り」

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岡山日帰り出張の続き・・・。

打ち合わせが終わり、帰りの飛行機までまだ時間があった。空港に向かうバスを待ちながら、岡山駅で2時間ほど時間を潰す。

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駅ビルの2階に「さんステ」という商業施設があるのだが、その中に入っているお寿司屋さんで早めの夕食を食べることにした。

「吾妻寿司」。

立ち食いそばのような店構えだが、なんと明治45年創業。「岡山の味一筋に約100年」という老舗なのだ。

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まだ4時すぎなのに、店内のカウンターはお客さんがいっぱいだ。

カウンターの裏手では、お持ち帰りのお寿司も売っていて、繁盛ぶりがうかがえる。

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カウンターに座る。

壁には寿司一貫の値段が表示されているが、安いものは108円から、一番高いトロやウニでも650円と良心的なお値段だ。

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しかし2時間ほどここで時間を潰さなければならず、いきなり寿司というわけにはいかない。

まずは「生ビールキリン 中」(600円)を頼んで、メニューでおつまみを物色する。

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最初に注文したのは「お造り 3種盛り」(1490円)。

マグロとサワラと、ホタテ?

どうやらホタテではなく、たいらぎという貝のようだ。たいらぎは、殻長30センチ以上の大型の二枚貝で、岡山沖の備讃瀬戸はたいらぎの主要産地だそうだ。

サワラとたいらぎは岡山の味ということになるが、個人的には特別に美味いとも思わない。まあ、普通の刺身だ。

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次に注文したのは「ままかり酢」(650円)。

岡山名物といえば、ままかり。あまりの旨さにご飯が足りなくなり、お隣に「まま(ご飯)」を借りに行かなければならないほどだというので、「ままかり」という名前がついたとガキの頃から由来を聞かされていた。

ただ、子供の頃には、バラ寿司の中に入っているままかりが大嫌いだった。しかし、この歳になるとやはり美味いと思う。

「喜怒哀楽」という和食屋さんで食べた「ままかり寿司」でその旨さにハマり、この日もままかりを注文してみた。

こちらの「ままかり酢」は、頭を落としただけで開いていない。その分、小骨が舌に当たり個人的には今ひとつだった。むしろ通はこうして開かずに食べるのかもしれないが、私は開いた方が好きだ。

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「ままかり酢」と一緒に、熱燗を頼んだ。

「喜平」(1合 600円)。

岡山県南西部、鴨方のお酒だ。岡山では雄町という酒米が取れるが、この喜平もこの雄町米を使って作られる。

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3つ目のおつまみは、「たいらぎの炙り」(860円)。

先ほど刺身で食べたたいらぎが、今度は炙りで出てきた。実は、この炙りを食べて、さっき食べた刺身はホタテではなくたいらぎだということを知ったのだ。確かにホタテにしては少し歯ごたえがあった。

初めて食べた「たいらぎの炙り」は、固すぎず柔らかすぎず、淡白な味わいながら存在感のあるおつまみだった。ただ、ぜひまた食べたいというほどの強烈な印象もない。

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ここで常温の日本酒をいただく。

「白菊」(1合 600円)。

岡山県中西部の高梁市成羽にある白菊酒造のお酒だ。白菊酒造の創業は明治19年、すでに132年の歴史を持つ。

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私の隣に座ったお客さんが「しゃこ酢」を注文した。

私は子供の頃から、しゃこが苦手だった。味がというよりも、見た目が子供心に気持ち悪かったのだ。エビのようで、エビではない。今にして思えば、どうしてあんなにしゃこが不気味だと思ったのか、よくわからない。

そんなことで、瀬戸内ではポピュラーだったしゃこを私はほとんど食べないまま、この歳まで生きてきた。これも何かの縁だと思い、私も「しゃこ酢」(1360円)を頼んでみた。

どうしてこんなに高いのだろう?

しかも、ガラスの器に、ちょこんと入っているだけで、レモンが妙に大きく見える。

口に入れると、酢の味がした。しゃこの身が酢をしっかりと吸い込んでいる。そうか、しゃこというのは、ある種天然のスポンジみたいなものなのか。エビのように硬くないので、味付け次第でいろんな味に染まるのだろう。

酢が染み込んだ「しゃこ酢」はこの日いただいた中で、一番美味しかったかもしれない。

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そうこうしているうちに、バスの出発時間まで残り30分ほどになった。

少し寿司をつまむことにした。

左が「〆さわら」(108円)、右が「もがい」(108円)。

「〆さわら」というものを初めて食べた。このお店の酢は、全体的にストレートな味であまり深みのようなものを感じない。

「もがい」は、アカガイのような二枚貝でサルボウガイとも呼ばれる。アマモの生えたところに住むので「藻貝」と呼ばれ、岡山では佃煮にしてバラ寿司の材料にされる。確かに、バラ寿司の中に茶色の貝が入っていたことを思い出す。子供の頃、この貝も嫌いでよけて食べていた。

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続いて、左が「ままかり」(240円)、右が「黄にら」(180円)。

期待して注文した「ままかり」は、やはり期待したレベルには届かなかった。酢が強すぎるせいだろうか?

「黄にら」も最近岡山名物として幅を利かせている。子供の頃には見たこともなかった。これが寿司になるのだろうかと疑いながら頼んだのだが、これは意外に美味かった。ひょっとすると、この日食べた寿司の中で一番だったかもしれない。

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そして最後は、左「うに」(650円)、右が「めだい昆布〆」(108円)。

普通に美味しくいただいて、2時間経過。お代は6000円を超えた。

ちょっと贅沢な時間つぶしだったが、知らない郷土の味をいくつか勉強できた。

食べログ評価3.54、私の評価は3.30。

 

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