コロナも下火となり、今日はとても良い天気だったので、妻と2人で西荻窪までお散歩に出ることに。
どこかの喫茶店で久しぶりにランチでも食べようと話がまとまった。

選んだのは偶然通りかかった「CAFE オーケストラ」というお店。
ちょっとレトロなたたずまいと窓辺を飾るツタに惹かれてこの店を選んだ。

道に面した窓はテイクアウト用の受付になっているようで、置かれた小物と垂れ下がったツタが相まって女性誌に登場しそうなビジュアルである。
私たちが到着したのは開店の5分前、少し並んでからお店に入った。

店内は長いカウンターがあって、そのほかには4人がけと2人がけのテーブル。
この店がオープンしたのは12年前だが、その前にはコーヒーショップだったようで、とても落ち着いた熟成された雰囲気を感じる。

私たちは入ってすぐの窓際の席に案内される。
古い木枠の窓。
カーテンがわりにぶら下がった布には、かわいらしい猫の人形がぶら下がっている。

店にはインドで仕入れたと思われる小物があちこちに飾られているのだが、たくさんの物が置かれている割には全体的に調和が取れているように見える。
急にスピーカーから古いジャズやソウルが大音量で流れ出す。
ちょっとボリュームが大きくて、耳障りだ。

ランチメニューを眺めると、カレーとチャイのお店のようだ。
店の外には「CAFE」と書いてあったが、コーヒーは主力ではないらしい。

まずは、妻がオーダーした「サグチキン」(1200円)が運ばれてきた。
きれいなサフランライスに深い緑色のカレー。
ビジュアル的にはかなり美しい。

続いては、私が注文した「チキンカレー」(1100円)もやってきた。
こちらはカレーが別容器に入っていて、予想外にサラサラのチキンカレーだ。

白いパリパリのせんべいのようなものは「パパド」と呼ばれ、インドのクラッカーのようなもの。
レンズマメなどから作られることが多いようだ。
見た目通り、パリパリして美味しい。

サフランライスの脇に添えられているのは「アチャール」。
インドのお漬物で、酸味があってカレーを引き立てる。

そして肝心のチキンカレー。
サラッとして適度に辛く、複雑な香辛料の味がする。

スープの中にはチキンの塊が5〜6個沈んでいた。
鶏肉は柔らかく悪くはないのだが、個人的にはもう少しコクがあるカレーの方が好みだ。

妻のカレーも一口食べてみたが、チキンカレーよりも辛さは抑えめで、ほうれん草の味が予想以上に強い。
量がたっぷりあって妻は食べ切れなかったので、残った分も私がいただいた。

食後には「マサラチャイ」を頼む。
単品で注文すると650円なのだが、カレーとセットだと350円になる。
私はカレーよりもこちらのチャイの方が好みだった。
スパイスがとても強くて、飲むと喉がすごくすっきりする。
まるでのど飴のようだ。

妻は普通の「ホットチャイ」を注文、こちらも同じくセットなら350円である。
普通のチャイでもかなり香辛料が効いているようで、やはり喉がさっぱりすると妻は言う。

西荻までお散歩して新しい店を開拓する。
晴れた日の楽しみとしてはいいかもしれない。
食べログ評価3.60、私の評価は3.40。
「CAFE オーケストラ」 電話:03-3333-3772(予約不可) 営業時間:水 18:00〜20:30 木〜日 12:00〜20:30 ただし、カレー売り切れ次第終了 定休日:月曜、火曜 https://twitter.com/cafe_orchestra