妻の体調不良によって、外食の機会が増えてきた。
今日は昼すぎに漢方の医者に診てもらうというので、私一人でランチを食べることになった。

選んだのはサンロードに去年秋にオープンした「スパ吉」。
「ハモニカ横丁」の路地裏にあったパスタの超人気店「スパ吉」がコロナ禍で閉店し多くの人を失望させたが、およそ1年のブランクの末、サンロード商店街に復活したのだ。
これは一度、食べに行かねばとずっと思っていたが、ようやくその願いが叶った。

「ハモニカ横丁」時代は常に行列が絶えない人気店だったが、復活した「スパ吉」もカウンター8席のみ。
今日午後1時ごろ行った時も満席だったが、店内に待つ人のための席が用意されているため、通りまで人が並ぶということはなかった。

店内の入り口の券売機で食券を買う。
メニューは6種類、すべて1000円以下というのが今時ありがたい。
ハモニカ時代から不動の1番人気は「極旨ミートソース」(950円)。
でも今日は別のパスタを食べてみようと「スパ吉流カルボナーラ 熟成キムチのせ」(950円)をチョイスした。

席が空くまで待合席に座って待つ。
カウンターの中では3人のスタッフが声をかけ合いながらリーダーの指示でテキパキと動き、それを見ているだけでも気持ちいい。
運よく先客が次々に食べ終わるタイミングに当たったようで、ほとんど待つことなく席に案内された。

カウンターには、「スパ吉のミートソースのおいしい食べ方」というシールが貼られていた。
- 必ず全体をまぜて食べて!
- 上下左右10回以上混ぜる。
- 目標10分以内!
食べる時間まで決められている。
確かハモニカ時代にミートソースを食べた時も、この紙を見た気がする。

フォークやスプーン、紙ナプキンなどは、カウンターに備えられた引き出しの中に入っている。
水は確実のカウンターに置かれ、スタッフは食べ終わったお皿を片付ける以外、調理に専念できるように工夫されていた。

席に座るとすぐに、ミニサラダが置かれた。
どのパスタを注文しても、このサラダがついてくるようだ。

そして席について10分ほどで、私が注文したパスタができあがった。
「スパ吉流カルボナーラ 熟成キムチのせ」(950円)
注文を受けてからパスタを茹で始めるが、すぐ目の前で調理しているので、そろそろ私の番だなというのがわかる。

まず目についたのはテッペンに積もった大量のきざみ海苔。
「あれ? キムチは?」と思ったら・・・

海苔の影にどーんと隠れていた。
赤くて旨そうな輝きを見せる熟成キムチだ。

そして何と言っても、自家製の極太生パスタ。
2004年の開店当時から自家製の生パスタにこだわってきた。
スパ吉の熟成生パスタはイタリア製の大型パスタマシンで毎日製麺しています。このパスタマシンは、工場で使うレベルの生産力がある超大型のパスタマシンで店内に設置されています。
毎日、粉の状態や気温、湿度に合わせて水の量を微妙に調整して、おいしい生パスタを製麺しています。どれくらい微妙かと言うと、1食分のパスタが160gとすると、加える水の量が1g変わるだけで全然違う麺になってしまうのです。これを正確に判断できることが私たちの技術であり、この1gの差が私たちのこだわりです。
「スパ吉」公式サイトより

具材としてはベーコンとキクラゲがちょっと目につく程度で、基本的にはたっぷりのキムチとともにカルボナーラの生パスタをいただく感じ。
ミートソースの食べ方に倣って全体をよく混ぜて食べると、キムチの辛さがピリッとアクセントになり、カルボナーラの濃厚さを緩和してくれる。

吉祥寺を代表するパスタの名店が復活したことを素直に喜びたい。
今度は明太子のパスタを食べてみたいと思う。
食べログ評価3.36、私の評価は3.50。
「スパ吉」 電話:0422-27-1126(予約不可) 営業時間:11:00-15:00/17:30-21:00 定休日:無休 https://spakichi.co.jp/
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