久々に吉祥寺で超お気に入りの店を見つけた。
これはあくまで私にとってのお気に入りであり、一般的には微妙かもしれない。

その店は、学生時代に慣れ親しんだ「プチロード」に今年できたらしい。
この小径にはかつて人気の喫茶店「しもん」や「西洋乞食」があった。今でも、「スクラッチ」や「マザーグース」などのお店は残っているが、だいぶ変わってしまった。

お店の名前は「香港贊記茶餐廳」。
「香港チャンキチャチャンテン」と読むらしい。飯田橋のお店が人気で、今年3月に吉祥寺に進出した。本場の香港カフェの雰囲気が味わえるお店だ。

香港カフェの定番・エッグタルト「菠蘿包(ポーローパオ)」も店頭に並んでいる。

食事もいろいろ食べられるようだが、その中で私の目に止まったのが「焼きインスタントラーメン」の文字。
今、香港などでは日本のインスタントラーメンを食べさせるお店が人気で、「出前一丁」だったか「サッポロ一番」だったか忘れたが、お店でわざわざインスタントラーメンを使った料理を食べるのだそうだ。そして、本場のインスタントラーメンを食べに来日する外国人がいるという話をテレビで見た記憶がある。
「これはぜひ食べてみたい」と、この店で食べることを即決した。

店内にはテーブルが6つほど置かれていて、働いているのは香港人と思われる女性たちだ。
真木よう子似の女店長さんは、とても上手な日本語を話す。入店した時には空席があったが、すぐに埋まってしまった。

カフェにしてはメニューの品数が多い。
そしてお目当のインスタントラーメン料理も、実に種類豊富だ。

その中から選んだのは「特色炒即食麺 スペシャルインスタントラーメン炒め」(880円)。
インスタントラーメンと言っても、値段は他の麺と変わらない。見た目は焼きビーフンといった趣だ。

一口食べる。
これは、美味い。とてもインスタントラーメンとは思えない。
ちゃんとした中華料理の一皿だ。インスタントラーメンの麺の細さ、柔らかさが普通の中華麺とは違う食べやすさをもたらしている気がする。
少なくとも、カップ焼きそばが好きな私の口にはとても合う。

妻は、当然のようにお粥を注文した。
「皮蛋痩肉粥 ピータンと豚肉の赤身粥」(680円)。

あっさりとしたお粥で、底にピータンと赤肉が沈んでいる。
お酢や醤油は用意されておらず、基本そのままの味付けで食べるようだ。私も一口食べたが、まあまあ美味しい。吉祥寺では中華粥が食べられる店もあまりないので、貴重だ。
メニューには、食べたことのない未知の料理やスイーツが並んでいる。
また別のメニューを食べてみたいものだ。
食べログ評価3.21、私の評価は4.00。
ちなみに、今年の年末年始、私は香港マカオ深センへの旅を計画している。
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