台風17号が日本海を進み、朝から雲がものすごい速さで流れていく。

そんな秋分の日の月曜日。
妻が見たいという映画を見に、朝から吉祥寺オデヲンに出かけた。

観たのは、三谷幸喜監督の新作「記憶にございません」。
総理大臣を主人公にした政治コメディーだ。

三谷作品だけに手堅くまとまっていて、適度に楽しめたが、期待したほどの毒は仕込まれていなかった。
中井貴一も好きだし、悪くはないのだが、「きちシネ」として書くほどの印象はなく、過去の作品ほどの爆笑とはならなかった。残念。
さて、映画を観終わるとちょうどお昼時、ランチを食べて帰ることに・・・。

選んだお店は、末広通りを歩くたびに気になっていた「○ど」と書かれた食堂居酒屋。
店の名前は、「食堂居酒屋 どいちゃん 吉祥寺本店」というらしい。

店頭に置かれたランチの看板を見て、この店に決めた。

中に入ると、手前のテーブル席だけでなく、奥に結構広い小上がりの禁煙席がある。

一番奥は団体さんが予約しているというので、適当に座る。
掘りごたつ式なので、落ち着いた感じになる。

通りからはこんな広い店とは見えないが、席数は80もある大きなお店だ。
ちょっと海の家といった気楽さがいい。

店の女性に「どいちゃんって、オーナーさんの名前?」と聞くと、「ここが15年前にオープンした時の店長の名前らしいんですが、今はもういないんです。どこにいるのかもわからないらしいです」と呑気な答えが返ってきた。
家に帰って調べてみたら、意外にも「どいちゃん」という個人が始めたお店ではなく、手広く都内で飲食店を展開している会社が経営していることがわかった。
「どいちゃん」もひょっとすると、その会社の重役になっているのかもしれない。

私たちが入店した時には、空いていた店内も次々にお客さんがやってきて、ほとんど埋まってしまった。

夜のメニューも置かれていたが、定食や鍋があって値段もさして高くない。

妻が選んだのは、「サンマの塩焼き定食」(900円)。
今年の秋刀魚は不漁と聞くが、確かに小ぶりだ。でも、味はとても美味しいという。妻は満足げだ。

サンマ定食には、おかかのふりかけが付いていた。
子育てが終わってから、ふりかけを食べる機会もなくなったのでちょっと嬉しい。

私が注文したのは、店の名物「どいちゃん炒めごはん定食」(950円)。

たこ・豚肉・野菜を辛味噌で炒めて、ごはんにのせた人気メニューで、韓国料理のナツチポックンをアレンジした料理だそうだ。

お盆の上には、追加の辛味噌が置いてあり、好みでかけて食べる。
私は全部かけたが、辛すぎることはなく、かけた方が美味しいと思う。

小鉢や味噌汁が付いた「どいちゃん」のランチ。
妻も私も気に入った。また、来たいと思う。
食べログ評価3.34、私の評価は3.50。
「食堂居酒屋 どいちゃん 吉祥寺本店」 予約:050-5596-2208 営業時間: [月~木] 11:30~23:30 [金] 11:30~24:00 [土] 12:00~24:00 [日] 12:00~23:00 定休日:年末年始のみ