映画を観た後、カレーを食べようと思った。荻窪や西荻窪のカレー屋まで行くことも検討したが、思い直してまだ行ったことのない吉祥寺のタイ料理屋さんに行ってみることにした。

中央線の高架沿い、セブンイレブンの上にあるタイ料理店「ランサーン」。
ランサーンとは、14世紀から18世紀にかけてラオスに君臨した王国の名前だ。
創業からすでに26年ほどになるというタイ料理の老舗だという。

階段を上がった所に掲げられていたのは、タイではなくラオスの地図だった。
このお店、実はラオス人が営むラオス・タイ料理の店なのだ。ラオス料理というのは馴染みがないが、タイ東北部と同じような料理だという。

店内には木彫りの像を中心にテーブルが配されていて、私たちが入店してすぐに満席となった。吉祥寺の中では人通りが少ないエリアなので、この人気ぶりはちょっと意外だった。
おまけに子供連れが多いのも特徴だ。いかにも東南アジア好きそうな夫婦が小さな子供を連れて何組も来ている。常連らしき家族も多い。これも意外だ。

壁にはラオスではなくタイの新しい国王の写真。タイ文字が懐かしい。

本日注文したのは、まず「パッタイ(焼きビーフン)」(930円)。
妻は歳をとって辛いものを避けるようになったので、最近「パッタイ」が我が家の定番になっている。

この店の「パッタイ」は細かな具材がいろいろ入っているようで、量は少なめだが美味しい。

続いて来たのは「ケーンペッカイ(レッドカレー)」(1280円)。
やはり今日はカレーの気分だったので、久しぶりにレッドカレーにしてみた。

ココナッツミルクがたっぷり入ったカレーは唐辛子マークが2つ付いていた割にはそれほど辛くはなかった。辛さは調整できると言っていたので、ひょっとすると調整してくれたのかも知れない。
でも、こちらも普通に美味しかった。

そしてカレーを食べ終わる頃に出て来たのが「ガイヤン(ラオス風焼き鳥)」(1030円)。
注文した際、「20分ほどかかります」と言われていたので最後に焼き鳥が出てくるのは想定していた。ただ、タイと同じような「ガイヤーン」を想像していたのだが、ラオス風はちょっと違った。

タイ風は炭火で焼くのだが、ラオス風は少し油であげてあるように感じる。少し骨つきのフライドチキンに似ている。
個人的にはタイ風のガイヤーンの方が好きだが、不味くはない。
長年続く人気店だけのことはあって、料理の味は安定している。メニューが豊富なので、今度は少し変わったものを食べてみることにしよう。
食べログ評価3.55、私の評価は3.50。
「ランサーン」 電話:0422-21-8412 営業時間:[月~金]11:30~14:00/17:00~23:00 [土]17:00~23:00 定休日:無休 https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13009961/