レヴェナント

GWの連休前の木曜日。朝から一日中雨が降り続いた。

午前中の打ち合わせが終わり、いくつか仕事が進展した。午後、時間があいたので映画を観ることにする。有楽町マリオンで上映中の「レヴェナント〜蘇りし者」。レオナルド・ディカプリオが待望のオスカーを手にした作品だ。

北アメリカ、厳冬のロッキー山脈を舞台に壮絶な復讐劇が展開する。
監督賞、撮影賞を獲っただけあってリアルな映像が圧巻だ。ディカプリオがグリズリーに襲われるシーン、インディアンの襲撃シーン、死んだ馬の内蔵を取り出しその中に裸で入って寒さをしのぐシーン。どれも強烈でリアルだ。どうやって撮ったのだろう。カメラのレンズが役者の吐く息で曇るほどクローズアップ。画面から寒さが伝わる。カメラも特殊なのか。凍えるように冷たい河の中でのシーンも沢山あり、撮影の苦労が偲ばれる。

映画を見終わってそのまま六本木ヒルズに直行する。目的の内覧会には早すぎるので森美術館で開催中の「六本木クロッシング」という現代アートの展覧会を見る。

20人の作家の作品が並ぶがその中で印象的だったのが丸山真里さんという義足の女性アーティストの作品群。彼女は生まれながらの病で、幼い時両足首を切断したという。そんな彼女は東京芸大で写真を学び、自らを被写体とした作品を撮った。義足やサイケデリックな多くの物に囲まれる彼女。不思議なインパクトがある。会場で彼女を見つけ名刺を渡した。

img_1512

ほかには、映像を使った作品がいくつもあった。フィックスでただインタビューしたような映像だ。別に面白い訳でもない。テレビとしてはまったく番組として成立しない。しかし「アート作品だ」と言えばこれで成立するんだなあとちょっと感心した。テレビ屋は映像をすべてテレビの物差しで測ってしまう。映像の可能性はもっと広いんだと気づく。

img_1515

これなら俺も定年後、映像作家としてやっていけるかもしれない。テレビのような凝った編集も必要ない。テーマさえしっかりしていれば、「これはアートなんだ」と言い切れば、何でも作品になる。

「アート」というワードは使えるかもしれない。

コメントを残す