<吉祥寺ライフ>井の頭公園のグリーンアドベンチャーNO.3「はんのき」

今日は午後から晴れて気持ちの良い陽気となった。

久しぶりに、井の頭公園を散歩してみたくなった。

このところ、人の少ない西園方面にジョギングするだけで、井の頭池の方にはしばらくご無沙汰している。

鳥たちも長閑な陽気に誘われたのか、遊歩道のすぐ近くを白サギが歩いていた。

でも、今日のお目当ては鳥ではないのだ。

先日このブログにも書いたが、私は樹木の名前を覚えたいと思っている。

ちょうどいい具合に、井の頭池の周囲には「グリーンアドベンチャー」という施設が整備されていて、遊歩道の周りにある樹木の名前がクイズ形式で覚えられるようになっている。

私もこれにチャレンジしようと思ったわけだ。

七井橋のたもとに立つ「グリーンアドベンチャー」の看板には、利用方法が書いてあった。

『コース上の赤い番号の所に樹木を35本選んであります。樹木の前に設置してあるQ&Aパネルのヒントを読んで考えてみてください。答えはパネルをめくると出てきます。』

ということで、1番から順番にチャレンジしようと思ったのだが、1番と2番が見つからなかった。

パネルではなく壊れた棒が木の前に立っているのも見たので、誰かが壊したのかもしれない。

そこで仕方なく、3番の樹木から始めることにした。

ヒントは、次の通り。

【特徴】

平地の湿ったところによく生え、樹皮は紫褐色で不規則な割れ目がある。葉には鋸歯がある。

「樹皮は紫褐色で不規則な割れ目」というが、さほど特徴的とも思われず、樹木というのはだいたいこんなものという印象しか樹皮からは感じられない。

「葉には鋸歯」というのがヒントのようだが、それほどの鋸歯には見えない。

この木をどうやって身分ければいいのだろう?

もう一つ書いてあったヒントはこうだ。

【用途】

水田のあぜに等間隔に植え、枝に段状に竹をゆわえ、刈った稲束をふたまたに架けて干す稲架の木として利用。また実や樹皮からタンニンを取り染料に使う他、材は緻密であるが柔らかいことから床柱、漆器木地、寄木細工、マッチの軸木に利用。

これって、ヒントになるんだろうか?

植物の知識がない私には、何のヒントにもなってはいなかった。

ギブアップしてパネルを開けると、そこに答えが書かれている。

この木は、「はんのき」という「かばのき科」の落葉樹だというのだそうだ。

2月から3月にかけて黒紫褐色の花をつけ、10月から11月にかけて褐色の実をつけるらしい。

そこで、頭上を見上げてどこかに実がついていないか探してみた。

すると・・・

まだ緑色なので見つけにくいが、所々に小さな実がついている。

ここにも、あった。

緑色から少し茶色がかっているものもある。

最後に、ウィキペディアから「ハンノキ」の関連情報を・・・。

日本の北海道から九州、沖縄まで、朝鮮半島、台湾、中国東北部、ウスリー、南千島に分布する。低地の湿地や低山の川沿いに生え、日本では全国の山野の低地や湿地、沼に自生する。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。田の畔に植えられ、近年では水田耕作放棄地に繁殖する例が多く見られる。普通の樹木であれば、土壌中の水分が多いと酸欠状態になり生きられないが、ハンノキは耐水性を獲得したことで湿地でも生き残ることができる。

花期は冬の11 – 4月頃で、葉に先だって単性花をつける。雌雄同株で、雄花穂は枝先に1 – 5個付き、黒褐色の円柱形で尾状に垂れ下がる。雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び、雄花穂の下部の葉腋に1 – 5個つける。花はあまり目立たない。また、ハンノキが密集する地域では、花粉による喘息発生の報告がある。

良質の木炭の材料となるために、以前にはさかんに伐採された。材に油分が含まれ生木でもよく燃えるため、北陸地方では火葬の薪に使用された。材は軟質で、家具や器具に使われる。

出典:ウィキペディア

ちなみに、「はんのき」の花言葉は「忍耐」だそうだ。

特徴があまりない木なので、果たして見分けられるようになるだろうか?

1件のコメント 追加

  1. dalichoko より:

    それなりに歩きごたえありますよね。
    動物園まで行くともっと歩けますしね。
    大昔近くに住んでいました。
    (=^・^=)

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