<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【7月】「ヤマジノホトトギス」&「オニユリ」&「ヤブガラシ」

2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。

2週間の岡山帰省ですっかり中断している間に、夏の草花が花を咲かせていた。

植物たちの生存競争激しい御殿山の山野草エリアで見かけた7月の新顔、「ヤマジノホトトギス」「オニユリ」「ヤブガラシ」の3つを記録する。

「ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)」

昨日井の頭公園をひと回りした中で、最も私の興味を引いたのがこの植物。

近くに名札が立ててあるので「ヤマジノホトトギス」という植物名がわかった。

ユリ科ホトトギス属に属する日本固有の多年草だというが、なかなかインパクトのある花を咲かせる。

ホトトギス属の花被片の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点になぞらえてホトトギスという。さらに、ヤマジノは「山路の」で、山路でよく出会うことからつけられた。

出典:ウィキペディア

様々な植物が生い茂る山野草エリアの中で、初夏から姿を現した。

楕円形の葉を互い違いにつけながら這い上がる姿を見てきたが、周囲の植物と比べて30〜60cmとちょっと背が高いことで、生存競争に勝ち抜き夏に花を咲かせることができるようだ。

蕾の形はやはりユリを思わせ、独特な花のフォルムと相まって、私の目を引きつける。

ホトトギス属の植物はどれもこのような形の花を咲かせるようだが、もっと毒々しい色をしたものが多く、「ヤマジノホトトギス」は私好みのホトトギスと言えるかもしれない。

花言葉は「永遠にあなたのもの」。

「ヤマジノホトトギス」
分類:ユリ科ホトトギス属
特徴:多年草
花が咲く時期:8〜10月

「オニユリ(鬼百合)」

久しぶりに山野草エリアの前を通った時、真っ先に目に飛び込んできたのは、このオレンジ色の花たちだった。

「オニユリ」である。

密集した茂みから這い出すように、歩道沿いに集中的に花を咲かせている。

6月に大きな花をつけていた「ヤマユリ」の姿はもはや見られない。

オレンジ色の花弁には黒い斑点が散りばめられ、強く反り返った様子は確かに鬼を想起させる。

むしろ「スターウォーズ」に登場する「シス」のイメージか・・・。

下向きに開いた花からは長い雄しべがニョッキリと伸びる。

私から見るとちょっと毒々しい花ではあるが、地下にできる鱗茎は「ゆり根」として食用とされてきた。

「ゆり根」は私も好きなので、この花も我慢して眺めることにしよう。

花言葉は「愉快」「華麗」。

「オニユリ」
分類:ユリ科ユリ属
特徴:多年草
花が咲く時期:7〜8月

「ヤブガラシ(藪枯らし)」

もう一つ山野草エリアで目についたのがこちら。

艶やかな葉が美しいこの植物は「ヤブガラシ」と呼ばれるブドウ科のつる植物で、その名前からわかるように雑草として忌み嫌われてきたらしい。

和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示している。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、その意味としては、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、またはこの植物が茂ったことが原因で貧乏になってしまう、などの意味に解釈されている

出典:ウィキペディア

そんな嫌われ者の「ヤブガラシ」だが、その花もなかなか愛らしい。

花弁と雄蕊は開花後半日ほどで散ってしまい、白色の雌蕊が中央に立った直径約 3 ミリメートルの橙色の花盤(盤状の花托)が残る。この花盤は蜜が豊富で、蜂や蝶などの昆虫がよく集まる。

出典:ウィキペディア

人間には敬遠される「ヤブガラシ」も昆虫たちには人気がある。

蓼食う虫も好き好きということで、私個人も「オニユリ」より「ヤブガラシ」の方が好みだ。

駆除が困難な草である。地上部を抜き取っても土中に根茎を残すと春から夏にかけて盛んに芽を出す。地下茎は横に長く伸びるため、一度広がってしまうと、その土地から完全に取り除くのは難事である。

出典:ウィキペディア

山野草エリアの熾烈な生存競争の中で存在感を示す「ヤブガラシ」。

今後、人の手で駆除されなければ、いつの間にかこのエリアの支配者になっているのかもしれない。

花言葉は「不倫」。

「ヤブガラシ」
分類:ブドウ科ヤブガラシ属
特徴:つる性多年草
花が咲く時期:6〜8月

「ヤマジノホトトギス」「オニユリ」「ヤブガラシ」が咲く山野草エリアはここ!

<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【6月】「ヤマユリ」&「ヒルガオ」&「ノウゼンカズラ」

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