<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【6月】「ヤマユリ」&「ヒルガオ」&「ノウゼンカズラ」

2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。

6月最後の今回は、この季節に目立つ3つの個性的な植物を取り上げる。

山野草エリアに咲く「ヤマユリ」と「ヒロハヒルガオ」、そしてジブリ美術館前の「ノウゼンカズラ」だ。

「ヤマユリ(山百合)」

早春から様々な花たちが代わる代わる美を競ってきた御殿山の山野草エリアで、満を辞して登場したのがこちら。

一際大きな花を咲かせ始めた「ヤマユリ」である。

「ユリの多様」と呼ばれるこの「ヤマユリ」は日本特産で、近畿以北の山地に自生していた。

地方ごとに、「ヨシノユリ(吉野百合)」、「エイザンユリ(叡山百合)」、「ホウライジユリ(蓬莱寺百合)」など様々な名で呼ばれる。

花の大きさは15〜18cmでユリ科で最大級、6枚の花びらを持ち、花の香りはとても濃厚で強い。

雄しべの先には褐色の花粉。

何から何まで派手派手しくて、私はどうしても好きになれない。

あまりにも花や蕾が重くて茎は直立することが難しいほどだが、根元にある鱗茎はいわゆる「ゆり根」として縄文時代から日本人の食卓に登場した。

さらに、「ヤマユリ」の鱗茎は漢方薬にもなったらしい。

鱗茎は生薬になり、中国のユリの鱗茎である百合(びゃくごう)の名を、日本産ヤマユリに充てている。調整法は、秋に種子が成熟した後に、鱗茎を掘り採って水洗いした後、鱗茎の裂片をほぐして天日乾燥させる、もしくは湯通しして天日乾燥する。鎮咳、強壮、口腔内や胃粘膜の保護に役立つとされ、民間療法では、温まるときに出る咳や、微熱があり動悸があるときの不眠に、乾燥したユリ根1日量5 – 10グラムを400 ccで煎じて、3回に分けて服用する用法が知られている。ただし、寒気や冷えが出ている咳への使用は禁忌とされている。またおできには、乾燥した百合を粉末にして、酢で練って患部に貼る民間療法が知られる。

出典:ウィキペディア

まだ咲き始めたばかりで蕾をたくさんつけているので、これからしばらくは「ヤマユリ」がこのエリアの主役となることは間違いない。

花言葉は「荘厳」「人生の楽しみ」。

「ヤマユリ」
分類:ユリ科ユリ属
特徴:多年草
花が咲く時期:6〜8月
実のなる時期:9〜11月

井の頭公園の「ヤマユリ」はここ!

「ヒルガオ(昼顔)」

ポツリポツリとピンクのかわいい花を咲かせているのは「ヒルガオ」。

日本原産の在来種である。

山野草エリアの密集から一段高く背を伸ばす「ヤマユリ」に対し、こちらの「ユウガオ」は茂みの中ならそっと蔓を伸ばし、他の植物に絡みつきながらポツリポツリと花を咲かせる。

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「ヒルガオ」の強みはやはりこの蔓。

一般的なつる植物は、双葉が出たあとに本葉を出して蔓を伸ばすが、ヒルガオは双葉が出たあと本葉が出る前に、他の植物よりも少しでも早く成長させようと蔓を伸ばしてくる。

アサガオは鑑賞用に栽培される園芸植物であるが、ヒルガオは地下茎が長く伸びて増殖し、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われる。

出典:ウィキペディア

私個人は、アサガオよりもヒルガオの方が好きだが、こんな可憐な花なのに雑草扱いとは可哀想だ。

「ヒルガオ」も漢方薬になるらしい。

ヒルガオは薬用植物でもあり、全草を乾燥したものは旋花(せんか)という生薬になる。

生薬である旋花は、夏期(開花期)の茎葉がよく伸びたものを刈り取り、水洗いして2 – 3 cmほどに刻んで、天日干しまたは陰干しして調製される。利尿、強精強壮、疲労回復、糖尿病、高血圧予防に役立つとされ、旋花1日量5 – 15グラムを、水500 – 600 ccで半量になるまで煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている。神経痛には50グラムほどを浴湯料として用いる。天日干しした葉を煮出してお茶代わりに飲むと、疲労回復に役立つとされている。

出典:ウィキペディア

また、食用にも適しているという。

若い蔓や葉は、軽く茹でてお浸しや和え物にして食べられる[3]。また、生の葉は天ぷらや油炒めに、花は湯にくぐらせてから酢の物にして食べることが出来る。

出典:ウィキペディア

可憐なだけでなく、薬にも食料にもなるのに雑草扱いとは、植物も楽ではない。

花言葉は「絆」。

「ヒルガオ」
分類:ヒルガオ科ヒルガオ属
特徴:つる性植物
花が咲く時期:6〜8月

井の頭公園の「ヒルガオ」はここ!

「ノウゼンカズラ(凌霄花)」

ジブリ美術館前の花壇に植えられているこちらの植物は「ノウゼンカズラ」。

中国原産で日本には平安時代にやってきたと言われる。

近くから見ると、ちょっと毒々しい印象も受けるが、「ヒルガオ」と同じくつる性の植物である。

その蔓は3〜10mほどにまで伸び、他のものに吸着する付着根を出して高い所まで這い登っていく。

「ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると失明する」など有毒であるとの迷信があるそうだが、実際には毒はない。

逆に、「ノウゼンカズラ」の花や樹皮は漢方薬となり、利尿や通経に使われた。

でも、どことなくやっぱり怖い印象を受けるのは、その花の色だろうか?

花言葉は「名声」。

「ノウゼンカズラ」
分類:ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
特徴:つる性植物
花が咲く時期:7〜8月

井の頭公園の「ノウゼンカズラ」はここ!

<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【6月】「ボタンクサギ」&「シモツケ」

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