2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。
4月にも新たにいろいろな花が咲くが、その中に「リンゴ」の木を見つけた。
植物判定アプリ「Picture This」を使って発見したちょっと意外な植物を記録する。
「リンゴ」と「ゴショイチゴ」の花だ。
「リンゴ(林檎)」

井の頭公園の東の端「三角広場」の片隅にある一本の低木に白い花が咲いていた。
トイレの近くの目立たない場所で、誰も見向きする者はいない。

白い5枚の花びら。
ちょっと貧相な印象だが、「Picture This」で写真を撮ると「リンゴ」と表示された。
ちょっと驚いて何度か別の花で撮り直してみたが、やっぱり答えは同じだった。

開花は4~5月で、直径3~4センチの5弁花が枝先に数個ずつ咲く。花の色は白あるいはピンク色を帯びた白で、20個の雄しべと5個の花柱があり、花の基部にも綿毛が密生する。枝一面に咲き誇る様は美しく、観賞用の庭木としても使われる。
出典:庭木図鑑 植木ペディア
白い花と緑の葉のコントラストは美しいが、なんせまだ木が若いと見えて、弱々しい。

神田川の北側を通る遊歩道の脇でも「リンゴ」の若木を見つけた。
将来これらの木が大きくなり、リンゴの実をつけることがあるのだろうか?
やっぱりなじみのある果樹には親しみが湧く。
今後、季節の変化とともに「リンゴ」がどのように変わっていくのか、私だけの密かな楽しみである。
「リンゴ」 分類:バラ科リンゴ属 特徴:落葉広葉樹・低木または高木 花が咲く時期:4〜5月 実のなる時期:8〜10月
井の頭公園の「リンゴ」はここ!

「ゴショイチゴ(御所苺)」

井の頭公園の西の端「ジブリ美術館」前の庭にも見知らぬ白い花が咲いていた。
葉っぱはヤツデのように大きくくびれている。
「Picture This」で調べてみると『ゴショイチゴ』と表示された。
野生種は山口と高知などにだけ現存する「絶滅危惧1B類」の貴重な植物だと言う。

「リンゴ」以上に「ゴショイチゴ」の木は弱々しい。
細い枝に似合わない大きな葉をつけて、だらりとしなっている。

花よりも葉っぱの方が目立つぐらいで、初夏に実るイチゴのような果実は中国では「覆盆子」と呼ばれ薬として使われるそうだ。
果実は強壮,強精薬として遺精,遺尿,インポテンツ,頻尿などに用いる.根は止嘔作用がある.葉は涙目,かすみ目,歯痛に用いる.
出典:熊本大学薬学部 植物データベース
果実がつくのはもうすぐのようなので、こちらも実をつけるのを楽しみに待つとしよう。
「ゴショイチゴ」 分類:バラ科キイチゴ属 特徴:落葉広葉樹・低木 花が咲く時期:4〜5月 実のなる時期:5〜6月
井の頭公園の「ゴショイチゴ」はここ!

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