<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【4月】「カザグルマ」&「ハハコグサ」& 4月に咲いた草花たち

2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。

3月から4月にかけての井の頭公園は、めくるめく変化の連続で、私が知らない植物が次々に花を咲かせた。

そして今日で4月も終わり、もうすぐ立夏がやってくる。

美しい4月に別れを告げる前に、今月花を咲かせた植物でまだここに記録していないものを総ざらいしておこうと思う。

「カザグルマ(風車)」

ちょっとだらしないほどに白い花弁を広げ、中心部にある紫色の雄しべを突き出した花。

この植物の名は「カザグルマ」という。

その花の形を見れば、風車と名付けた人の気持ちが容易に納得できる。

『つる性植物の女王』と呼ばれる「クレマチス」の一種だそうだ。

御殿山の山野草エリアの一番端っこ、「井泉亭」近くに白い花を見つけると、すぐ脇に「カザグルマ」と書かれた名札が見つかるだろう。

つる性の植物で、近くに植えられた柿の木に絡まりながらあまり上品とはいえない花を咲かせている。

日本では環境省によりレッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けているそうで、東京都区部ではすでに絶滅、多摩地方でも絶滅寸前の「絶滅危惧IA類」に指定されている。

奈良県宇陀市の「カザグルマ自生地」が、1948年(昭和23年)1月14日に国の天然記念物の指定を受けたというこう見えて「ありがたい」植物のようだ。

花言葉は「旅人の喜び」。

「カザグルマ」
分類:キンポウゲ科センニンソウ属
特徴:落葉性つる性多年草
花が咲く時期:5〜6月

井の頭公園の「カザグルマ」はここ!

「ハハコグサ(母子草)」

道端にさりげなく咲いているこの草は「ハハコグサ」という。

実に地味な草だが、実は春の七草の一つ「ごぎょう」とはこの草のことだそうだ。

ハハコグサは春の七草の一つに数えられており、有名な四辻左大臣の歌で「ごぎょう」あるいは「おぎょう」と詠まれている。古名であるゴギョウオギョウ(御形)の語源は、厄除けのために御形とよばれる人形(ひとがた)を川に流した、雛祭りの古い風習が関係していると考えられている。

出典:ウィキペディア

古代の中国または朝鮮から帰化したと考えられているが、食用や薬用として古くから親しまれてきた。

かつては3月の節句に若芽を摘んで、餅に入れて草餅にして、「母子餅」とよんで祝いに用いられていた草であった。もともと草餅は、香りづけや色づけではなく、餅のつなぎとして草が入れられたもので、そこで全体に細かな毛が生えていたハハコグサが用いられ、餅に絡まって粘りを出すために役立てられていた。ハハコグサを使った「母子餅」は雛祭りに欠かせないものだったが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」として、平安時代ごろから蓬に代わったともされているが、実際には、出羽国秋田や丹後国峯山など、地方によっては19世紀でも草餅の材料として用いられている。

出典:ウィキペディア

薬用としては、風邪や咳止め、扁桃炎、のどの腫れ、さらには利尿剤としても使われたという。

花言葉は「いつも思う」「無償の愛」。

「ハハコグサ」
分類:キク科ハハコグサ属
特徴:越年草
花が咲く時期:4〜6月

井の頭公園の「ハハコグサ」はここ!

「イモカタバミ(芋片喰)」

公園内のところどころで見かける小さな赤紫色の花。

「イモカタバミ」と呼ばれる外来植物だ。

南アメリカ原産で、日本には第二次大戦後に観賞用としてやってきて帰化した。

葉っぱがハート型で可愛らしいが、3cmほどの球根のような根茎を持ち、見かけによらずタフな花のようだ。

1970年代頃の関東地方では3月から翌年1月まで花が絶え間なく咲いているものであったが、温暖化の影響で、昨今の関東地方では夏の蒸し暑さで弱り、現在は、花が主に4月から6月まで咲き、夏は弱るので半休眠し葉も枯死し地下部のみ残る。そして秋の9月からまた咲き始め、温暖な地域では12月まで咲いている。

出典:ウィキペディア

似た品種に「ムラサキカタバミ」や「ベニカタバミ」というものもあるというが、正直私には区別がつかない。

それでも、春から年末までどこかで咲いてくれているというのは、ちょっと嬉しい気持ちになる小さな花だ。

花言葉は「輝く心」。

ちなみに、黄色い花をつける「カタバミ」も公園内で見かける。

「カタバミ」は古くから日本全国で見られる草だが、近年北アメリカ原産の「オッタチカタバミ」という帰化種が急増しているという。

井の頭公園の「カタバミ」も、植物識別アプリ「Picture This」で調べると「カタバミ」と出たり「オッタチカタバミ」と出たりでよくわからない。

また、「うさぎ館」の近くに白い花の「カタバミ」の仲間が群生していた。

「Picture This」で調べると、「オキザリス・トリアングラリス」という南米原産のカタバミの仲間が表示されたが、ネットで照合するとどうも怪しい。

いずれにせよ、「カタバミ」の仲間は多種多様で世界に分布していて、農業者にとっては厄介者だがどれも可憐で私は好きである。

「イモカタバミ」
分類:カタバミ科カタバミ属
特徴:多年草
花の咲く時期:4〜12月

井の頭公園の「イモカタビラ」はここ!

「ツルオドリコソウ(蔓踊子草)」

ジブリ美術館前に咲いていた黄色い花は「ツルオドリコソウ」。

「キバナオドリコソウ」とも「ラミウム・ガレオブドロン」とも呼ばれるようだ。

ヨーロッパ東部から西アジアが原産で、園芸品種として導入され栽培されている。

日陰に強いため、日当たりの悪い場所を明るくするグランドカバーとして利用されることが多いそうだ。

ジブリ前のスペースでもそのような役目を果たしていた。

花言葉は「気づかれない想い」。

「ツルオドリコソウ」
分類:シソ科オドリコソウ属
特徴:多年草
花が咲く時期:3〜6月

井の頭公園の「ツルオドリコソウ」はここ!

「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」

公園のところどころにポツンと咲いているケシのような花。

植物識別アプリによると「ナガミヒナゲシ」と表示された。

数は多くないのだが、紅色をした大きな花びらはとても目立つ。

「ナガミヒナゲシ」は地中海原産だが、戦後帰化植物として確認され、2000年以降全国に爆発的に拡散したという。

2016年以降、埼玉県・千葉県・神奈川県・京都府・東京都・栃木県・茨城県・新潟県・群馬県等に位置する複数の自治体では住民に対し、「特定外来生物や生態系被害防止外来種(要注意外来生物)には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」としてナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに、駆除の協力を呼びかけるに至っている。

一つの芥子坊主から1000-2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうため、爆発的な繁殖力を示す場合があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。そのため、園芸花として楽しむには花が終わり次第、摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐ注意が必要である。

出典:ウィキペディア

こんな心配もあるという。

ナガミヒナゲシは他のヒナゲシと同様、阿片の原料となるアルカロイドを含んでいないとされ、あへん法による栽培や所持等の禁止対象とはなっていないが、同法により栽培等が禁止されているケシとの交配の可能性を示唆する論文も有る。

出典:ウィキペディア

見かけによらず、なかなか厄介な植物のようである。

花言葉は「平静」「癒し」。

「ナガミヒナゲシ」
分類:ケシ科ケシ属
特徴:一年草
花の咲く時期:4〜5月

井の頭公園の「ナガミヒナゲシ」はここ!

「ノハカタカラクサ(野博多唐草)」

「小鳥の森」に沿って歩いていると道端に咲いていたこの三角の花。

「Picture This」で調べると「ノハカタカラクサ」と表示された。

南米原産の帰化植物で、別名「トキワツユクサ」とも言う。

日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、帰化植物として野生化しており、外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

出典:ウィキペディア

これもヤバイ奴のようだ。

井の頭公園もこの辺りは人の手が届きにくく、要注意外来生物が潜むには格好のスポットになっているようだ。

花言葉は「尊敬」。

「ノハカタカラクサ」
分類:ツユクサ科ムラサキツユクサ属
特徴:多年草
花が咲く時期:5〜8月

井の頭公園の「ノハカタカラクサ」はここ!

「ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)」

「ひょうたん池」のほとりに紫と黄色の小さな花が相乱れて咲いていた。

人工的に守られているようにも見えるこの草は何か気になり、植物識別アプリ「Picture This」で調べてみた。

すると紫の方は「ムラサキサギゴケ」と表示された。

花が紫色で形がサギに似ているためこの名がついたとされる。

本州から四国・九州の日当たりの良い畦道などに生える草であり珍しくはなさそうだ。

花言葉は「想いを募らせないで」。

一方、黄色い方の花は「Picture This」の判定が定まらない。

「Krigia biflora」という北米原産のキク科の植物が表示されるが、当たっているのかどうか確認が取れない。

ただこの2種類の小さな花々が作る小さな花園はとても愛らしく、魅力的だった。

「ムラサキサギゴケ」
分類:ハエドクソウ科サギゴケ属
特徴:多年草
花が咲く時期:4〜5月

井の頭公園の「ムラサキサギゴケ」はここ!

「ハルジオン(春紫菀)」

公園案内所の目の前に群生する淡いピンクの雑草は「ハルジオン」。

北アメリカ原産の帰化植物で、「ヒメジョオン」とよく似て厄介者である。

一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている。

日本では1920年代に観賞用として持ち込まれた。1980年代には除草剤に耐性のある個体が出現し、関東地方を中心に全国へ分布が拡大した。

農作物や牧草の生育を妨害するため、厄介な雑草として扱われている。さらに、在来の植物と競合し駆逐する恐れがある。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律により要注意外来生物に指定されている。また、日本生態学会では本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定している。

出典:ウィキペディア

ただ、何の役にも立たないわけではなく、いざとなれば食べられるのだという。

葉、茎、新芽や若芽、蕾など大半が可食部位となる。野草と同じように天ぷら、お浸しなどにして食べることが出来る。春菊のような苦みとアクの強さが特徴。

出典:ウィキペディア

まあ、見るからに雑草という草ではあるが、公園内の至るところで見ることができる。

花言葉は「追想の愛」。

「ハルジオン」
分類:キク科ムカシヨモギ属
特徴:多年草
花が咲く時期:4〜8月

井の頭公園の「ハルジオン」はここ!

<吉祥寺ライフ>井の頭公園の植物【4月】「キンラン」&「ホウチャクソウ」&「ヤブニンジン」

井の頭公園の植物2021

  1. 【1月】「オトメツバキ」&「トウカエデ」
  2. 【1月】「カツラ」&「サルノコシカケ」
  3. 【1月】「ケヤキ」&「クスノキ」
  4. 【1月】「コブシ」&「ハゼノキ」
  5. 【2月】「スギ」&「ヒマラヤスギ」
  6. 【2月】「ヒノキ」&「サワラ」
  7. 【2月】「コナラ」&「エノキ」
  8. 【2月】「フクジュソウ」&「マンサク」
  9. 【2月】「ムクノキ」&「トチノキ」
  10. 【2月】「スダジイ」&「シラカシ」
  11. 【2月】「イヌシデ」&「クヌギ」
  12. 【3月】「カワヅザクラ」&「オオカンザクラ」&「カンヒザクラ」
  13. 【3月】「サンシュユ」&「アセビ」
  14. 【3月】「トサミズキ」&「ヒサカキ」
  15. 【3月】「アズマイチゲ」&「ウラシマソウ」
  16. 【3月】「オオシマザクラ」&「コヒガン」
  17. 【3月】「メタセコイア」&「ラクウショウ」
  18. 【3月】「シダレヤナギ」&「ユキヤナギ」
  19. 【3月】「カタクリ」&「ヤブレガサ」
  20. 【3月】「ヤマブキ」&「オウゴンマサキ」
  21. 【3月】「ヒトリシズカ」&「マルバスミレ」
  22. 【3月】「イロハモミジ」& 新緑の主人公たち①
  23. 【3月】「オオキバナカタバミ」&「クサノオウ」& 黄色い草花たち
  24. 3月】「イチリンソウ」&「ニリンソウ」& 白い草花たち
  25. 【3月】「イカリソウ」&「ムラサキケマン」& 青や紫の草花たち
  26. 【3月】「キブシ」&「シナフジ」
  27. 【3月】「ミズキ」&新緑の主役たち②
  28. 【4月】「ウワミズザクラ」& 遅咲きの八重桜たち
  29. 【4月】「リンゴ」&「ゴショイチゴ」
  30. 【4月】「ヤマブキソウ」& 山野草エリアの主役たち
  31. 【4月】「ハンノキ」「アキニレ」「イチョウ」& 新緑の主役たち③
  32. 【4月】「キンラン」&「ホウチャクソウ」&「ヤブニンジン」
  33. 【4月】「ハナズオウ」&「ヒトツバタゴ」
  34. 【4月】「ミツデカエデ」&「サワフタギ」
  35. 【4月】「ヤブヘビイチゴ」&「キランソウ」
  36. 【4月】「ヒメウツギ」&「タニウツギ」&「ナヨクサフジ」
  37. 【4月】「ムサシノキスゲ」&「オオツルボ」
  38. 【4月】「モッコウバラ」&「ナニワイバラ」
  39. 【4月】「ハクウンボク」&「ニセアカシア」
  40. 【4月】「カザグルマ」&「ハハコグサ」& 4月に咲いた草花たち