2021年のテーマとして掲げた「井の頭公園の植物」観察。
今日、東京では桜の開花が宣言された。

井の頭公園の「ソメイヨシノ」は都心より少し遅いようで、まだ蕾の状態だ。
でも、19種類の桜の木が植えられた西園の「文化交流広場」では、新たに3種類の桜が咲き始めていた。
早咲き第2弾の「オオシマザクラ」と「コヒガンザクラ」である。
「オオシマザクラ(大島桜)」

「ジブリ美術館」に一番近い位置に植えられているのは「オオシマザクラ」。
桜の下に置かれたテーブルが気持ちよさそうだ。

ジブリ美術館のカラフルな建物をバックに、その白い花が映える。
その名のとおり、大島を含む伊豆七島、伊豆半島及び房総半島を原産とするサクラ。

5枚の花弁は少し大きめ。
その白い花が葉と一緒に咲くので、私でも簡単に見分けることができる。
オオシマザクラは、たくさんの品種の片親である。
「ソメイヨシノ」も、オオシマザクラとエドヒガンが掛け合わされたものとも言われるが、本当のところはよくわかっていないそうだ。

個人的には「ソメイヨシノ」より「オオシマザクラ」の方が好みだ。
西園には、ほかにもオオシマザクラが植えられているが、咲いているのはこの木だけだった。
ジブリ美術館前のオオシマザクラだけが早咲きなのかもしれない。
花言葉は、「純潔」「心の美しさ」、納得である。
「オオシマザクラ」 分類:バラ科サクラ属 特徴:落葉広葉樹・中高木 花が咲く時期:3〜4月 実がなる時期:5〜6月
井の頭公園の「オオシマザクラ」はここ!

「コヒガン(小彼岸)」

ちらほら花が咲き始めているこちらの桜。
名札がついていた。

名前は「コヒガン」。
『花は一重で密につく 全体に毛が多い』という説明が添えられている。

「天下第一の桜」と呼ばれる桜の名所、長野県・高遠城址公園の桜として知られる。
「エドヒガン」と「マメザクラ」の交雑種と言われ、「高遠の桜」以外には群生は見られないという。

まだ咲き始めだが、その名の通りお彼岸の頃には、もっと艶やかな花見が楽しめるだろう。
コロナで遠出ができない今年は、井の頭公園で高遠の桜を感じるのもいいかもしれない。
花言葉は「心の平安」。
「コヒガン」 分類:バラ科サクラ属 特徴:落葉広葉樹・小高木 花の咲く時期:3〜4月

様々な桜を楽しめる西園では、もう早咲きの桜は散り始めている。

中でも最も早く咲く「カワヅザクラ」は、もう花が全部散っていた。

桜の新緑も悪くはない。
一口に桜といっても、咲く時期もまちまち、散る時期もまちまちである。
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