<吉祥寺グルメ>歳時記を食らう🍱「焼津 山政」の「かつお炊き上げ」

我が家のトイレにかかっている歳時記カレンダーには、時々季節の食べ物が登場する。

5月20日の欄に描かれていたのは、「鰹(かつお)」。

説明を読むと・・・

『春から夏にかけて、黒潮に乗って日本近海の主に太平洋側を北上し、薩摩、土佐、伊豆、三陸などが優れた漁場となった。とりわけ初夏に相模沖にやってくる走りの「初鰹」が江戸っ子の好み。今は秋口に、三陸沖から南下を始める“戻り鰹”の成熟した味を楽しむ向きも多い。』

今はまさに、「初鰹」の季節。

江戸っ子ではないが、東京で暮らす者としては、鰹を食べた方がいいんじゃないかと思った。

Embed from Getty Images

鰹について調べる。

日本では古くから食用にされており、大和朝廷は鰹の干物(堅魚)など加工品の献納を課していた記録がある。カツオの語源は「身が堅い」という意で堅魚(かたうお)に由来するとされている。「鰹」の字も「身が堅い魚」の意である。

出典:ウィキペディア

身が堅いからカツオ。

普段口にするのは「タタキ」として売られるいるものなので、あまり堅いというイメージはなかった。

鰹の生態は・・・

全世界の熱帯・温帯海域に広く分布する。日本では太平洋側に多く、日本海側では稀である。摂氏19 – 23度程度の暖かい海を好み、南洋では一年中見られるが、日本近海では黒潮に沿って春に北上、秋に南下という季節的な回遊を行う。食性は肉食性で、魚、甲殻類、頭足類などの小動物を幅広く捕食する。

出典:ウィキペディア

鰹は、イワシの群れを発見すると集団で取り囲み、逃げ場を失ったイワシが海面に浮き上がったところを一斉に襲うのだそうだ。

しかし、鰹が集めたイワシを狙って鯨や鳥たちも集まるようで、海の生存競争もなかなか熾烈なようだ。

Embed from Getty Images

「初鰹」といえば、やっぱり刺身で食べるのが江戸っ子なのだが、私の脳裏に浮かんだのは幼い頃によく食べた「カツオの角煮」だった。

要するに、鰹を小さな立方体に切ったものを甘辛く味付けした佃煮のようなものだったが、子供の頃、私は好んで「カツオの角煮」を食べていた。

妻にその話をすると、一緒にスーパーに探しに行こうという話になった。

訪れたのは、「コピス」の地下にあるスーパー「三浦屋」。

ちょっとお高めだが、地方の珍しい食材も置いていると思ったからだ。

鮮魚売り場もチェックしたが、どうもピンとこなかったので、漬物などを置いているコーナーを覗くと、鰹を加工した商品がいくつかあった。

私が最初に目をつけたのは、高知産の「サラダかつお 腹」(478円)。

「鰹本来の旨味を味わえる、手でほぐれるほど柔らかくしっとりとした焼き鰹です」

しかし、妻は乗り気ではなさそうだ。

妻が「これがいい」と言ったのが、こちら。

静岡・焼津産の「かつお炊き上げ」(438円)。

隣には同じ値段で「まぐろ炊き上げ」も売られていた。

私の記憶にある「鰹の角煮」はもっと小さくて赤かった。

昔のことなので、おそらく着色されていたのだろう。

製造元は、静岡県焼津市の「山政」という水産加工会社だった。

「山政」の公式サイトを拝見すると、創業は明治41年。

佃煮製造100余年。
伝統から培われた
秘伝の技と
熟練の技術から
生まれる新しい味

というキャッチコピーが書かれていた。

「山政」のホームページをチェックしていると、私が幼い頃に食べた「鰹の角煮」を発見した。

「これだ!」と思う。

山政の熟練佃煮職人が、かつおを生から4日間以上かけて炊きこんだ濃い味系の本格的角煮。その味の深さは一粒で充分にご飯一杯を食べられてしまうほど。
日本酒のおつまみとしても最適です。

引用:焼津 山政

「これ、食いたい」と思った。

今回買い求めた「かつお炊き上げ」はこちら。

私の記憶よりも大きめにカットされていて、色もマイルドである。

「山政」のサイトには、こんな説明が・・・

かつおを、角煮仕立てで生姜を利かせ、山政伝統の甘口のタレで特にやわらかくうす味に仕上げました。お惣菜にぴったりの炊き上げです。

引用:焼津 山政

そして『化学調味料、合成保存料、着色料は使用しておりません』とも書かれている。

昔は着色するのが当たり前だったのだろうが、今も時代、色も味付けも薄めが好まれるということなのだろう。

一口、いただく。

悪くない。

味付けは、記憶の中にある「鰹の角煮」に近い。

「美味い」と思った。

伝統的な「角煮」と比べて身が柔らかく味もマイルドに作られているのだと思うが、美味しさはちっとも損なわれていない。

「かつおの炊き上げ」をつまみに、日本酒をいただく。

日本人に生まれた幸せを感じる瞬間だ。

ご飯と一緒に食べるには、味の濃い角煮の方が合うかもしれない。

原材料は、かつお、しょうゆ、砂糖、しょうが、みりん、水あめ、寒天、(一部に小麦・大豆を含む)。

化学調味料は一切使われておらず、賞味期限は今年の10月までとなっていた。

これからも、歳時記カレンダーを見ながら、季節の味覚をこのブログにも記録していきたいと思っている。

<吉祥寺グルメ>家飲み酒を探して#6「山本 うきうき」(純米吟醸/秋田・山本酒造店/2021)

1件のコメント 追加

コメントを残す