🇳🇿ニュージーランド/オークランド 2020年1月3日
ニュージーランドって羊の国というイメージがありますよね。
でも、ニュージーランド最大の都市オークランドでは意外に羊を見る機会がありません。
どうしても羊が見たいと思った時にオススメなのが、中心街と空港の中間地点にある「アンベリー・リージョナル・パーク」です。
オークランドの羊① 309番のバスに乗って羊に会いに行こう
オークランド近郊で羊を見られるいい場所があると知って、路線バスで行ってみることにしました。


オークランドの路線バスについては、インフォメーションでもらえるバスマップが便利です。
目的地である「アンベリー・リージョナル・パーク」の近くまで行くのは、市バス「メトロリンク」の309番のバスだけだということがわかりました。
309番のバスは中心部の「Civic Theatre」というバス停が始発です。

Queen St と Wellesley St の交差点にはいくつものバス停があり、行き先別に分かれているのでちょっとわかりにくいですが、7055番のバス停から309番のバスは出発します。
次のバスがあと何分で出るのか表示されるのは便利です。

バス停の前には、「てつおじさんのチーズケーキ」というお店がありました。
福岡のケーキ屋さんの支店のようです。

10分ほど待つと、309番のバスがやってきました。
ニュージーランドのバスでは、バスマップでどこを走るのかはわかるものの、車内アナウンスやモニターでの表示がないケースも多いようです。
バスに乗る時、役に立つのがこちら。

Googleマップの経路案内です。
「アンベリー・パーク」までの交通手段を検索すると、最寄りの停留所が表示されます。
目的地まではおよそ47分。
あとは、地図上で動く現在位置の表示を見ながら、降りる停留所が近づいたら降車ボタンを押して運転手に知らせます。

こうしてGoogleマップの指示に従って降りたのは「67 ミュアー・アヴェニュー」という停留所。
そこは住宅街のど真ん中でした。
オークランドの羊② 「アンベリー・リージョナル・パーク」は広大な牧草地だった

大きな街路樹に圧倒されながら、住宅地の中を歩いていくと・・・

広々とした牧場にぶつかります。
ここが広大な「アンベリー・パーク」の一部です。
フェンスには、「Farms in Parks」と書かれた看板がかけられています。
都市で農場体験ができる公園として誰でも無料で楽しむことができるようです。
ただし、犬を連れて入ることはできません。

木製の扉には鍵がかかっていましたが、動物が逃げ出さないためのもので、手で簡単に外せるようになっています。
入ったら忘れずに鍵をかけましょう。

公園の中は、見渡す限り牧草に覆われいて、足元には動物の糞が散乱しています。
公園というよりも牧場そのものです。

公園内はいくつかの区画に仕切られていて、牛がいる一画には入ることができませんでした。
フェンスの手前から牛を撮影します。

本当に、牧場そのものです。
それもそのはず、もともと牧場だったものを市が買い上げて公園にしたそうです。
オークランドの羊③ 羊を求めて再びバスで移動

でも肝心の羊は、柵で仕切られた遥か遠く。
公園内を歩いては近づけそうにありません。
一旦公園を出て、住宅街の中を羊の群れがいる方向へと歩きます。

それにしても、ニュージーランドの家は大きい。
そして町中に大木があります。

庭先にボートが置いてある家もあります。
何だかとても羨ましい住環境です。

しばらく歩いて、はたと思いつきました。
バスで移動しよう。
Googleマップで調べると、あと数分でバスが来ることがわかりました。

バスに乗って、4つ先の停留所「127 Wallace Rd」で降りると、すぐに「Ambury Regional Park」と書かれたゲートがありました。
こちらの方がより正式な入り口のようです。

ここからは、海をバックに草を食む羊たちの姿を間近から撮影することができました。

黙々と草を食べる羊たち。
なかなか顔を上げてくれませんが、これぞニュージーランドといった光景です。

夏なので、毛を刈られたばかりなのでしょう。
何だか毛並みが凸凹になっています。

日によっては、もっと間近で羊たちと戯れることもできるようですが、特段動物好きでもない私には、この距離で十分満足でした。
羊を見た後は、ニューマーケットのカフェ【TEED ST LARDER】でランチ
アンベリー・パークの帰り、また309番のバスに乗って、「ニューマーケット」という停留所で降りました。

ニューマーケットという市場があるわけではなく、ショッピングセンターや商店が集まったオークランドの繁華街です。
ダウンタウンと比べても、おしゃれな店舗が多い気がします。
この街で降りたのは、ランチを食べるのが目的で、知らない街をぶらぶらしながら賑わっている店を探します。

そして見つけたのが路地裏にあるこちらのお店。
「TEED ST LARDER」
2009年にオープンした人気のカフェです。

地味な外観からは想像がつかない明るい店内。
高い天井の広々な空間には、多様な人種が集い、心地よい風が吹き抜けていきます。

おしゃれな雑誌が置かれていて、料理を待つ間にパラパラめくりながら過ごすことができます。
こちらは、キャンピングカーの専門誌。

そしてこちらは富裕層向けの生活と旅行の雑誌です。
この雑誌には日本を扱ったページもあり、どこだろうと思って読んでみると・・・

大分県の国東半島でした。
東京や京都ではなく、何もない日本の原風景が残る場所が海外の富裕層を引き付けるのでしょう。
ニュージーランド料理の定番ラム肉をいただく

まず私が頼んだのは、ニュージーランド南島マルボーロの白ワイン「momo organic sauvignon blanc」(10NZ$/約720円)。
甘酸っぱくて、フレッシュ。本当にニュージーランドの白ワインはランチにうってつけです。
そして妻は、いつものようにエスプレッソを注文しました。

鮮やかな料理が運ばれてきました。
私が注文したのは子羊。
「roast Lamb w/beetroot wild rice, cashew nut, coriander yoghurt」(23.50NZ$/約1700円)。
赤いお米と白いパクチー風味のヨーグルトが目を引く一皿です。

羊を見た後に子羊をいただくというのもちょっと気が引けますが、ニュージーランドで一度ラム肉を食べてみたいと思っていたのです。
ニュージーランドでは食費は高いので、これが平均的な値段でしょう。

ラム肉にナイフを入れると、ちょっとビックリ。
ハラハラと肉がほぐれていきます。
どうやって料理したのか、これまでに食べたことがないほど柔らかなラム肉です。
臭みも全くありません。
これは、文句なく美味しい。

一方、妻が注文したのは、コーンを使った見た目鮮やかな料理。
「crispy corn fritters with smashed avo, tomato salsa – with pancetta or salmon」(21.50NX$/約1550円)。

見た目はとにかくインパクトがあります。
ただ、私も一口食べてみましたが、まさにコーン。
それ以外の何物でもありません。
でも、気持ちのいいお店でいただく色鮮やかな料理は、とてもニュージーランドにマッチした素敵なカフェだと思いました。
この店のラム肉、ぜひトライしてみてください。
「ひつじの国」ニュージーランドでも羊が減っている
人間1人に対して羊が6頭。
「ひつじの国」として知られるニュージーランドは、人口1人あたりの羊の数では世界一です。でも意外なことに、羊の数で比較すると世界のベスト10にも入っていないのだそうです。(ちなみに1位は中国です)
そんな「ひつじの国」でも近年、羊の数が減っていると言います。安価な化学繊維に押され、羊毛の需要が世界的に減っているためです。

もともとニュージーランドに羊はいませんでした。
この島に羊を持ち込んだのはイギリス人。最初の羊はキャプテン・クックが連れてきた羊だと言われているので、ニュージーランドの羊の歴史はたかだか250年ほどのものです。
それでものんびり草を食む羊の姿は、平和なニュージーランドの象徴でしょう。
オークランドに来たら、309番のバスに乗ってぜひ羊に会いに行ってください。
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