<きちたび>カナダの旅 2016 バンフ編③〜人気のレイク・ルイーズ!行くなら早朝のドライブが絶対にオススメ

🇨🇦 カナダ/レイク・ルイーズ 2016年8月10日

レンタカーを使ってバンフの宿から、「カナディアン・ロッキーの宝石」レイク・ルイーズへの日帰り旅についてまとめました。

早朝の出発を強くオススメします。

時差ボケで早起きした朝に・・・

カナダに到着して2日目の朝。

時差ボケと寒さで、ちょっと盛り上がらない旅の始まりです。

「折角早く起きたのだから、有効に時間を使おう」

ということで、夜明けのレイク・ルイーズに出かけることになりました。
レイク・ルイーズは、「カナディアン・ロッキーの宝石」と讃えられ、世界中から観光客が集まる、人気ナンバー1の湖です。

6時前に早々と朝食をすませ、6時半ごろ宿を出ました。
いつの間にか雨が降ったようで、地面も車も濡れています。

昨夜は、暗くなる前にベッドに入ったので、このあたりは何時ごろまで明るいのか分かりません。
だた早起きしたおかげで、朝は6時ごろになってようやく薄明るくなるのだということが分かりました。
サマータイム=夏時間 だからかもしれません。

この日の服装

雨はほとんど上がっていました。
しかし、雲がどんよりとたれ込め、朝日を拝める望みはなさそうです。

しかし、旅では何が起きるかわかりません。
行きたい場所には、行ける時に行っておいた方がいい。
そう自分に言い聞かせて、目的地をレイク・ルイーズに決めたのです。
実際には、事前勉強が不足していて、他の目的地を思いつかなかったというのがむしろ真相に近いのですが ……。

ヒートテックの上に長袖シャツを着て、その上にお気に入りの Marmot のレインウェア、下はジーンズにスニーカーです。
私はせっかくロッキーに行くならハイキングをしてみたいと思い、軽量のトレッキングシューズを買っていこうと考えたのですが、妻は断固として山歩きはしないと抵抗するので断念しました。

カナダのサマータイムは、アメリカと同じ、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までだそうです。
私たちが訪れた2016年は、3月13日から11月6日まで。
バンフの場合、冬は日本との時差は16時間ですが、サマータイムの間は15時間に縮まります。

頭には、昨年スコットランドのセントアンドリュースで買ったゴルフキャップ。
手には、さらに寒くなった時に備えてライトダウンを持っていきます。

この日、朝の気温は10度以下、昼でも15度ぐらいでした。
東京に比べて20度も低いのです。

早朝ドライブ

コンドミニアムを出て、山道を抜け、トランス・カナダ・ハイウェイに。
今日は、カルガリーとは反対側、北西方向へ向かいます。

レイク・ルイーズまでは55キロ。
時差ボケでも何とか運転できそうな距離です。

道の左右にロッキーの岩山がそびえ、その麓にはずっと針葉樹林帯が続きます。
空は、一面の雲。
雨が降ったりやんだりを繰り返します。

時折現れる湖や河川が、風景に変化をつけてくれます。
ハイウェイを降りると、湖まではすぐです。
天気は悪いものの、早朝のドライブは車もすいていて気分爽快。
湖の駐車場もまだガラガラでした。

車を降りた人たちは厚手のダウンジャケットを着込んでいます。
私たちもダウンを着て、湖へと降りていきます。

レイク・ルイーズは王女の湖

目的地レイク・ルイーズに着いたのは、朝7時を少し回った頃でした。

すでに湖畔には10人余りの観光客が記念写真を撮っていました。
空一面雲で覆われ、光線も弱く、「ロッキーの宝石」と呼ばれる神秘性は残念ながら感じられません。

それでもエメラルド色の水面に氷河、という構図はさすがに絵になるのです。

レイク・ルイーズは「ビクトリア氷河の落とし子」といわれます。
湖の色は、氷河から溶けた堆積物が水中に浮遊し、それに太陽光線が反射することで生み出されるのです。

先住民からは「小さな魚の湖」と呼ばれていたそうです。
「レイク・ルイーズ」の名は、ここを訪れたビクトリア女王の娘ルイーズ・カロリーヌ・アルバータ妃にちなんだものです。
氷河から生まれた氷河湖を、ビクトリア女王とルイーズ王女の母娘に重ねる。この湖には、時代を超えて人々に語りかける物語性があるのでしょう。

湖畔の最高級ホテル

そして、レイク・ルイーズといえば世界中の人が憧れる最高級ホテルがあります。

フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ

その歴史は、1890年に遡ります。
湖畔に、スイスのシャレーを模した木造の山荘が立てられました。
しかしこの山荘はすぐに消失。新しく12人収容の高級宿が建てられました。

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その後、拡張工事が繰り返され、1913年、400人収容可能なシャトー・レイク・ルイーズが誕生します。

カナディアン・ロッキー随一の美しさを誇る湖の畔に建つ唯一のホテル。
ホテルの周囲を美しい花々が彩ります。

外観は、シャトーの名から想像していたほどのいかめしさはありません。
しかし、一歩建物の中に足を踏み入れると、ホテルの歴史と格を感じさせる重厚で洗練されたたたずまいです。

喫茶室からの絶景

宿泊者以外が立ち入れるのはロビーなど限られたエリアですが、それでも喫茶室の窓からは、湖と氷河を切り取った絶景がまるで絵画のように広がります。

この喫茶室の窓で切り取られた眺めは、一見の価値があります。
朝のコーヒーでも飲みたいところですが、喫茶室はまだ営業していません。

その代わり、ビジターでも利用できる気楽なカフェが廊下に設えてありました。
ここで朝のコーヒーとブルーベリーマフィンをいただきました。

カナダが誇る「フェアモントホテル」

この「シャトー・レイク・ルイーズ」を運営するのは「フェアモント」。カナダのトロントに本社を置く世界的な高級ホテルチェーンです。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、カナダ太平洋鉄道がカナダの観光振興のため設立した「カナディアン・パシフィック・ホテルズ」がその始まりです。
鉄道に沿って、カナダ各地に高級ホテルを建設、今では文化財的な価値を持つ名門ホテルグループとして世界中から観光客を引き寄せています。

その後、アメリカにも事業拡大しましたが、1999年、アメリカのホテルも統合して、グループ名を「フェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツ」に変えました。

今世紀に入ると、サウジアラビアの王子やアメリカの投資会社が作った「キングダム・ホテルズ・インターナショナル」に買収されその傘下に入ります。
さらに、シンガポールの老舗ホテル「ラッフルズ・インターナショナル」を買収。
さらにさらに、最近ではカタールの投資公社が親会社の筆頭株主となるなど、ホテルビジネスのグローバル競争の中、めまぐるしい変化を生き抜いているのです。

湖畔の遊歩道

少し体が温まったところで、湖畔の遊歩道を歩いてみることにしました。

道端には可愛い山野草が、控えめに花を咲かせています。
いろいろな種を混ぜたミックスシードをばらまいたようなお花畑。

控えめに咲く野の草花は、まさに妻の好みです。

ホテルの客はまだ朝食の最中なのでしょう。
湖畔を歩く人影はまばらです。

ひっそりと静まり返ったエメラルド色の湖。

振り返ると、水面の向こうにシャトーの姿が……。

道ばたには夜の雨に濡れた緑が、瑞々しくたたずんでいます。

湖畔に続く遊歩道は平坦で、「絶対に山歩きはしない」と宣言していた妻も楽しそうに歩いています。

まあ確かに、山歩きというより公園のお散歩ですけどね・・・。

キスするリス

遊歩道を進むにつれ、湖と山とシャトーの位置関係が少しずつ変化します。
まるで美術館の中を歩くように、次から次に「新しい絵」と巡り会います。

先に目をやると、ビクトリア氷河が少しずつ近づいてくるように思います。

氷河を見上げ、道ばたに視線を落とし、立ち止まっては振り返る。
それを繰り返しながら、のんびりと朝の散歩を楽しみます。

時折、遊歩道を引き返してくる観光客とすれ違います。
日本人もいます、中国人もいます。
でも、気軽に挨拶してくれるのはたいてい年配の白人たちです。

その時でした。

岩陰から小さな生き物が飛び出しました。

リスです。

あわててカメラを構えます。

するとあちらからも、こちらからも…。

リスたちは、物怖じすることもなく、こちらをじっと見つめます。

そして、ついに決定的な瞬間を目にします。

なんと、2匹のリスが、「キス」をしたのです。

正確に言うと、きっとキスではないのでしょう。

しかし、それはキスにしか見えない、愛らしい仕草だったのです。

私は、夢中でシャッターを押しました。

その結果、撮れたのが…コチラ。

な、なんと、

ピンぼけ…です。

再生したときのショックたるや……。
本当にがっかりです。

ブラックベアーを撮り逃す

ついでに、がっかりな話をもうひとつ。

レイク・ルイーズからの帰り道、前を走っていた車3台が急に止まりました。
しかも道を塞ぐように急停車したので、一瞬事故かと思いました。

事故ではありませんでした。
一頭の熊がゆっくり道を横断していたのです。
全身を黒い毛で覆われたブラックベアーです。

体長は1メートルくらいだったでしょうか。
前に車が止まっているので、はっきりとは観察できませんでしたが、特段の威圧感もなく、のんびり、ゆったりと歩いています。

すぐにカメラを探しましたが間に合わず、熊は森の中へ消えていきました。

まったく、がっかりです。

完全に油断していました。
それからというもの、車の中でもすぐに撮影できるようにカメラを手元に置くことにしました。

私が見たブラックベアーはまだ若かったのか、ちょっとやせて見えました。
そのせいで、威圧感がなかったのかもしれません。

中国人観光客が来る前に・・・

ただ、がっかりばかりではなく、いいこともありました。

遊歩道の散歩を終えてホテルの前に戻ると、朝とは別世界で見渡す限り観光客でごった返していたのです。

みんな我先にと、湖を背に記念撮影、それはもう大騒ぎです。
特に中国人の団体さんは大声で号令をかけていて、朝の静寂は幻のように消え去っていました。

さらに、湖畔から駐車場に戻った時、すでに満車で駐車場待ちの大渋滞ができていました。
早起きして来たのは正解だったようです。

もし人気の湖に行かれるなら、絶対に早起きすることをお勧めします。

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