男女の寿命

『米原万里の「愛の法則」』というエッセイを読み始める。

米原さんとは外信部時代、ロシア語通訳として一緒に仕事をさせていただいたことがある。失礼ながら、「妖怪人間ベラ」のような迫力ある容姿だと少し恐れていた。大物感漂う印象だった。あの頃、一体おいくつだったんだろうか。

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このエッセイの中に、米原流の男女の寿命に関する面白い分類法を提示している。米原さんは、人生を4つの期間に分類する。これは「林住期」の考え方と近いが、そこは米原さん、まったく違う。

第一期は誕生前、受胎から誕生までの期間とする。男児は女児よりも母親の胎内で過ごす時間が長いらしい。米原さんは「長いことはよく知られています」と書いているが私は知らなかった。この期間は男の方が寿命が長い。

第二期は、誕生から性的成熟に達するまでの期間で分ける。要するに、繁殖能力を持つまでの期間だ。第二期の寿命も女の方が短いとする。女子の方が男子寄り2、3年早く性的成熟に達する、らしい。

第三期は、再生産期間。繁殖能力を発揮する期間で、女性は整理が始まってから終わるまでの30〜40年間。男はそれより10〜20年長い。中には90歳になっても子供を産ませれる男の人もいる。

つまり、第一期から第三期までいずれも男の方が長いのだが、老化する肉体が子供を生産する能力を失ってから死に至るまでの第四期だけ、恐ろしく女の方が長い、とする。

ここから米原さんの解説。繁殖能力を失ってしまうと同時に寿命も尽きるのが男の一生。それに対して女を卒業してから、男との関係性がなくても寿命が長いことは、女が人類の本流であると言う事を、非常に雄弁に物語っていると、いう。「次の世代を作ると言う人類の使命から解放されて自由になったとき、人として非常に楽しく生きるべきなのではないか、それが使命でもあるのではないかとさえ思ってしまいます」というのである。

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米原さんの発言は奔放だ。たとえば、
「私はあらゆる男を三種類にわけています。第一のAカテゴリー。ぜひ寝てみたい男。第二のBは、まあ、寝てもいいかなってタイプ。そして第三のC、絶対寝たくない男。金をもらっても嫌だ。 男の人もたぶん、そうしていると思いますけれども、女の場合、厳しいんですね。Cがほとんど、私の場合も90%強。圧倒的多数の男とは寝たくないと思っています。」

率直な才女。ここまでストレートに物事を書ければ、読む方もすっきりするでしょうね。

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