ハリー王子の結婚

投稿日:

どうして人々はロイヤル・ウェディングが好きなのか?

日本でもBSで生中継していた。

Embed from Getty Images

 

イギリス王室のハリー王子がアメリカの女優メーガン・マークルさんと結婚した。

沿道には徹夜組を含む10万人の人たちが祝福に詰めかけた。

Embed from Getty Images

 

メーガンさんは3歳年上で離婚歴がある。彼女のアフリカ系ルーツも王室関係者から問題とされたが、ハリー王子は自分の意思を貫いた。

「開かれた王室」を目指す王子の気持ちが、この結婚式にも現れたと言われる。

Embed from Getty Images

 

結婚式も異例ずくめ。

聖ジョージ礼拝堂で行われた挙式では、アメリカから招いた黒人司祭が大きなジェスチャーを交えて愛について説教。続いて、黒人のゴスペル合唱団が「スタンド・バイ・ミー」を歌い二人を祝福した。

Embed from Getty Images

 

ハリーとウィリアム。

2人の王子の母、今は亡きダイアナ妃が結婚したのは、1981年7月29日のことだった。世界がダイアナフィーバーに沸いた。

Embed from Getty Images

 

しかし、不幸な結婚生活、王室内での孤立、そして執拗なパパラッチのカメラ。

それらから逃れるように、ダイアナ妃が選んだ道が自らへの注目を利用した社会活動だった。世界中の文化人がダイアナ妃を支持し、メディアが彼女の行動に注目した。

それはダイアナ妃が本当にやりたかったことなのか、だた満たされない私生活からの逃げ道だったのか、それは今でも謎だ。

Embed from Getty Images

 

それでも、母の活動は残された息子たちに大きな影響を与えた。彼らは父よりも母を模範として自らの生き方を設計しているように見える。

Embed from Getty Images

 

ダイアナ妃が地雷撲滅活動を行ったアフリカ。ハリー王子が、そのアフリカの血を引くメーガンさんを伴侶に選んだのも母の活動の延長線上なのかもしれない。

今や多民族国家となったイギリスでは、「ダイバーシティ」という観点から今回の結婚を評価する声も多く聞かれた。

Embed from Getty Images

 

華やかな式典の裏側で進む「ダイバーシティ」に逆行する動きにも注目しておかなければならない。

かつて大英帝国がそのタネを蒔いたパレスチナ問題だ。トランプ大統領の浅はかな決断が、民族対立を再びエスカレートさせている。

Embed from Getty Images

 

ガザ地区では、デモ隊とイスラエル治安部隊の衝突で60人以上が死亡、2000人が負傷したという。アメリカへの抗議行動は中東各地に広がり、オバマ政権の下で少し落ち着いた状況が続いていた中東和平が再び危機に陥った。

まったく愚かなことだ。

Embed from Getty Images

 

アメリカ大使館のエルサレム移転。ユダヤ教に改宗したイヴァンカさんと夫がイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相と並んで式典に出席した。

Embed from Getty Images

 

このニュースに関連してTBSの「報道特集」が興味深い話を伝えていた。

エルサレムにあるキリスト教の聖地「聖墳墓教会」の入り口の鍵をイスラム教徒の家族が何代にもわたって管理しているという話だ。

この教会はすべてのキリスト教徒にとっての聖地であり、特定の宗派が鍵を独占すると必ず対立が起こる。だからあえて異教徒に鍵を管理させる。それこそがこの地に生きる人たちが長年の対立から編み出した知恵なのだ。

彼らは言う。「ここでは何も変えてはいけない」と・・・。

それ以外に、三大宗教が共存するこの地で平和を守る方法はないのだ。

宗教戦争の恐ろしさは人類の長い歴史に充満している。目先の選挙のために人類の知恵を危険にさらすなんてなんて許し難い暴挙だ。

Embed from Getty Images

 

ダイアナ妃が残した平和への夢。

ハリー王子と世界は、それを引き継いでいけるだろうか?

広告

コメントを残す