10大ニュース2017

今年は働き方改革が声高に叫ばれ、うちの会社も昨日で年内の営業を終了した。年末年始働く社員は年明けに代休を取るよう徹底され、テレビ業界にも時代の変化が押し寄せている。

さて、明日から岡山に帰省するため、このブログも今日で年内終了となりそうだ。

そこで、昨年に引き続き、2017年の「10大ニュース」を選んでみたい。

読売新聞が恒例の「読者が選ぶ10大ニュース」を掲載しているので、それを見てみよう。

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まずは23日に発表された国内ニュース。

《1》14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録
《2》天皇退位特例法が成立。19年4月末退位、5月改元へ
《3》横綱日馬富士が暴行問題で引退
《4》秋篠宮眞子さま婚約内定
《5》衆院選で自民圧勝。突然の解散で民進分裂、立憲民主が野党第1党に
《6》陸上100メートル桐生、日本人初の9秒台
《7》神奈川・座間のアパートで切断9遺体
《8》上野動物園でパンダ誕生
《9》「森友」「加計」問題などで内閣支持率急落
《10》稀勢の里が第72代横綱に

何と、藤井聡太くんが堂々の1位。これは驚きだが、私自身、違和感がない。それだけ国内ニュースが低調だった、言い換えれば国内は比較的平和だったということだろう。ちょっと意外だったのが小池百合子さんがらみのニュースがまったくないことだ。衆院選に含まれるということかもしれないが、人の人気というものは何と儚いものか。

ちなみに、11位以下はこうなっている。

〈11〉トランプ米大統領が来日
〈12〉九州北部で記録的豪雨、37人死亡
〈13〉フィギュア・浅田真央が現役引退表明
〈14〉都議選で自民惨敗、都民ファ第1党
〈15〉フリーアナ・小林麻央さん死去
〈16〉毒針持つヒアリ、国内で初めて確認
〈17〉スキー場雪崩、高校生ら8人死亡
〈18〉世界フィギュア、羽生結弦がフリー世界最高得点で逆転V
〈19〉森友学園前理事長と妻を逮捕。補助金詐取容疑
〈20〉日産で無資格社員が検査。スバルでも。検査データ改ざんの企業も続出
〈21〉「プレミアムフライデー」初実施
〈22〉「沖ノ島」世界遺産に
〈23〉東芝、原子力事業で巨額損失
〈24〉サッカー日本代表W杯出場決定、6大会連続
〈25〉早実・清宮が高校通算111号本塁打
〈26〉安倍首相が2020年の憲法改正目標表明
〈27〉箱根駅伝、青学大が3連覇
〈28〉東名死亡、あおり行為の男を「危険運転」で起訴
〈29〉テロ準備罪法が成立
〈30〉世界卓球混合複、日本勢48年ぶり優勝

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続いて、海外の10大ニュース。こちらは賑やかだ。

《1》トランプ米大統領が就任
《2》北朝鮮が6回目の核実験。弾道ミサイル発射も相次ぎ強行
《3》金正男氏、マレーシアの空港で殺害
《4》ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏
《5》韓国・朴大統領の罷免決定
《6》仏大統領にマクロン氏。最年少39歳
《7》英政府がEU離脱を正式通知
《8》米ラスベガスで銃乱射、58人死亡
《9》トランプ氏が「パリ協定」離脱表明
《10》メキシコ地震、死者369人

今年は何と言っても、トランプ大統領。世界の分断を加速する。ある意味では世界を新たなステージに導く“歴史的”な指導者として記憶されるかもしれない。そして南北朝鮮と中国の動きもめまぐるしい一年だった。やはり中東は日本人には縁遠いのか、このランキングでは上位に入らなかったが、ISの壊滅と世界への拡散、サウジやエルサレムの問題は来年の世界情勢にも大きな火種として残った。

11位以下も見ておこう。

〈11〉国連で核兵器禁止条約を採択
〈12〉エジプトのモスクで爆弾テロ、死者300人超
〈13〉英コンサート会場でテロ、22人死亡
〈14〉ロヒンギャ迫害問題、難民60万人超に
〈15〉韓国大統領に文在寅氏
〈16〉夏季五輪、2024年パリ、28年ロスに同時決定
〈17〉中国共産党大会、習近平政権2期目に
〈18〉シリアのラッカ完全制圧。「イスラム国」勢力弱体化
〈19〉スペイン・カタルーニャ自治州の住民投票で独立賛成9割
〈20〉世界約100か国でサイバー攻撃被害
〈21〉中国の巨大経済圏構想「一帯一路」会議
〈22〉米がシリア基地に巡航ミサイル発射
〈23〉ロンドンで高層住宅火災、死者71人に
〈24〉中国の民主活動家でノーベル平和賞の劉暁波さん死去
〈25〉ジンバブエで事実上のクーデター。37年「独裁」の大統領辞任
〈26〉米がユネスコ脱退方針通知
〈27〉米株価が史上初の2万ドル突破
〈28〉トルコで銃乱射テロ、39人死亡
〈29〉中性子星の合体、重力波と光で観測
〈30〉米が「THAAD」を韓国に配備

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さて、私が勝手に選ぶ2017年の10大ニュースはこちらだ。

1. トランプ・ショック

トランプ大統領誕生がもたらした戦後価値の破壊と社会の分断

2. 北朝鮮危機

金正男暗殺と核ミサイル開発によって高まる戦争前夜の緊張感

3. 習近平「1強」体制

国内基盤を固めアメリカの混乱に乗じて世界の超大国に

4. 安倍「1強」と小池劇場

モリカケ問題・テロ準備罪法を蹴散らす1強政治と野党崩壊

5. ISとエルサレム

イスラム国壊滅とテロ拡散、サウジVSイランとエルサレムの火種

6. 崩壊に向かうEU

統合から分割に向かう欧州、インターネットが築く「個の時代」

7. 世界的な株高

世界的な異次元緩和がもたらした好景気が世界に、問われる出口戦略

8. 藤井四段とAI

私も熱狂した藤井フィーバーの裏にあるAI時代の幕開け

9. フィンテック

通貨とは何かを問うビットコイン狂騒曲と中国のキャッシュレス社会

10. 日本人初の9秒台

日本人悲願の9秒台!どうせなら国際大会で出して欲しかった

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こうして見ると、いろんな面で歴史の大きな曲がり角を感じさせた1年だった。

世界がアメリカに憧れた価値観が消え、人権問題で常に世界から非難された中国の地位が相対的に上がった。世界が新たな「2強時代」に突入した年だ。

その一方で、インターネットは人々の多様な本音を顕在化させる。それは社会を統合するよりも分散させる方向で作用するようだ。ヨーロッパで起きている独立運動は今後ますます激しさを増し、世界中に拡散していくだろう。人はもともと民族ごと、部族ごとに暮らしており、戦争に勝つために大きな塊としてまとまっていった。日常から戦争の影が消えた時、人々は自らのアイデンティティをより強く求めるようになる。インターネットがそうした運動を盛り上げることを容易にした。心の中に秘めていた思いを誰かがネット上で吐露した時、同じ思いを抱いた同志が簡単に見つかる時代になったのだ。

そして、経済も大きな変わり目に来ている。通貨という人類が長い歴史の中で作り上げて来た約束事としての価値が問われている。紙幣や硬貨が消える時代。全てがデータに置き換わる時代。その時、何が起きるのか? まだその答えを知らないままテクノロジーだけが着々と進化している。歴史に残る大銀行強盗もなし得なかったような巨額の盗難事件が一瞬で可能になるだろう。私たちは否応なく、そうした時代に突入しようとしている。新たな人間の「欲望」がそこに生み出されるのだろう。

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私は来年還暦を迎える。

トランプさんは、私が60年かけて身につけた価値観を根底から破壊しようとしている。それを世界が許すのか、それともそんなポピュリズムを打ち破るのか?

2018年は、人類の歴史にとって重要な年となる。

 

 

 

 

 

 

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