<吉祥寺残日録>どうして野党にはこんなにワクワク感がないのか? #200910

台風が立て続けに通過して、日本列島にもようやく秋の気配が増してきた。

朝の爽やかさを少し感じながら、「清水眼科」まで自転車を走らす。

視力検査では裸眼で1.0以上、院長の診断でも術後の経過は順調と言われた。

白内障の手術後に感じていた疑問を先生にぶつけてみた。

「鏡を見ても手術跡が見つからないけど、どこからレンズを入れたんですか?」

先生の答えは・・・

「黒目と白目の境目に小さな穴を開けました。よく見るとわかりますよ」

と言われて鏡を見ても、やっぱり小さな穴がどこにあるのかわからなかった。

それだけ、先生の手術が上手だったんだろう。

眼科を終え、近くにある「武蔵野ふるさと歴史館」に立ち寄る。

武蔵野エリアの近現代史を担当する職員さんから、私が興味を持っている「グリーンパークスタジアム」について何か良い資料が残っていないか聞くためだ。

戦争直後の一時期、武蔵野市にあったプロ野球も開催されるこの野球場については、やはりほとんど資料が残っていないと言われた。

「もし何かわかったらぜひ教えてください」

担当者からは逆にそう頼まれてしまった。

地元の歴史館にも資料がないのだから、調べるテーマとしては悪くない。

戦争と絡んだ地元の歴史秘話「グリーンパークスタジアム」については、ボチボチ調べて、何かわかったらこのブログでも書いていきたいと思っている。

そして、ここからが今日の本題だ。

野党第一党の立憲民主党と第二党の国民民主党の合流新党。

今日、149名の新党の名前とリーダーを決める投票が行われ、党名は「立憲民主党」、党首は枝野幸男さんに決まった。

正直言って、何のワクワク感もない。

しかし、それ以上に印象に残ったのはメディアでの扱いの悪さだ。

合同新党の選挙は午後1時から行われた。

私はその結果を確認しようと午後4時ごろにYahooニュースをチェックしたがヘッドラインに載っていないのだ。

野党第一党の党首と党名が決まるというニュースがわずか2時間の間にヘッドラインから消える、これが今の野党の状況を象徴していると思った。

新聞各社のサイトでも扱いが極めて悪い。

これで興味が湧いて、民放の夕方ニュースをザッピングしてみたが、ほとんどやっていない。

おそらく各社どこかの時間で扱っていたのだろうが、結局私が直接確認できたのはTBSぐらいだった。

確かに、枝野さんが選ばれるのは事前にわかっていたし、党名も枝野さんが推す立憲民主党になるだろうとは思っていたので何のサプライズもなかったが、とはいえ国会議員を100人以上擁する野党第一党である。

この無視のされ方はやはり異常だと思う。

「一般の関心がない」といえばまさにそれまでである。

関心がないのは、期待感がないからであり、視聴者の関心がないからメディアも扱わない。

まさに負の連鎖である。

Embed from Getty Images

ではなぜ国民の関心は野党に向かないのか?

一言で言えば、キャラクターの不足である。

民主党政権時代と変わらない顔ぶれ。

過去に国民の期待を裏切った同じ人たちがくっついたり離れたりしているだけでは期待を高めようと思っても高める術がないだろう。

せめて、民主党政権時代に傷を負っていない新しい顔が必要である。

その意味では、枝野さんの対抗馬として泉健太氏が代表選に立候補したのは良かったと思う。

残念なのは泉さんの経歴、大学を出てすぐに福山議員の秘書という経歴では一般受けするストーリーは描きにくい。

菅官房長官の集団就職叩き上げストーリーの方が、ずっとずっと国民の心には響くだろう。

Embed from Getty Images

自民党に替わりうる野党は絶対にあった方がいい。

そのためにはどうすればいいのか?

私は枝野さんにはもっともっと広く人材を集める努力をしてもらいたいと思っている。

ビジネスマンでも、ITの専門家でも、文化人でも、外交官でも、ジャーナリストでも、地方やNPOで活躍している人たちでもいい。

永田町どっぷりではない魅力的な人たちを集めることが近道だ。

とにかく国民が共感し応援したくなるようなストーリーを持った新しい顔が必要だろう。

そのためには当選回数ではなく、その人の持つ実力で党のリーダーになれるような開かれた政党に生まれ変わること、そうなれば永田町の論理で動く自民党とは別の選択肢となり、多方面の人材が集まってくる可能性がある。

新代表に選ばれた枝野さん、午後7時半から放送されているBS-TBS「報道1930」に生出演したが、ここで厳しい指摘をぶつけられていた。

発言の主は専修大学教授・岡田憲治さん、「なぜリベラルは敗れ続けるのか」という著書を出版された方らしい。

岡田教授は、枝野さんの話し方に問題があると指摘した。

あまりに論理的であって、正論ばかりで有権者の心に響かないと強く主張していた。

私もまったく同意見だ。

それを聞いていた枝野さんは論理的に反論していたが、やはりこの話し方では絶対に政権交代は起きないだろうと感じた。

ポピュリズムはダメだが、有権者に期待感を抱かすことのできないリーダーには政権交代などは所詮不可能である。

今日夕方、都心の上空に薄い虹が架かっていた。

新しい立憲民主党には、今のところ虹は見えない。

野党には、何か新しいことをやってくれそうだというワクワク感、期待感が絶対に必要だ。

トランプさんは良くも悪くも話題作りの天才だし、安倍さんも次々に話題を提供して支持率を維持した。

今の立憲民主党に、トランプさんや安倍さんのようになってもらいたいわけではないが、彼らの自己演出力も多少学ぶ必要がある気がする。

日本に二大政党制が根づくためには、もっともっと多彩で魅力的な人材が政界に登場することが必要なのだろう。

若い議員さんたちにもぜひ頑張ってもらいたい。

コメントを残す