疑惑・森友学園⑤

一旦しぼんだ森友学園の疑惑が再炎上。東京五輪まで安泰と見られた「安倍一強体制」を大きく揺さぶり始めた。

きっかけは、安倍政権下で「フェイクニュース」扱いを受けてきた朝日新聞のスクープだった。

国会で森友疑惑が炎上していた1年前の今頃、財務省から国会に提出された公文書が改ざんされていたのではないかと指摘したのだ。

政府・財務省はこれまでのように高圧的に朝日の記事を否定しなかった。これは何かある。誰もがそう思った。野党も一斉に攻勢を強める。

先週金曜日には、突如渦中の佐川理財局長が辞任。同じ日に、近畿財務局の担当職員が自殺していたことも明らかとなった。潮目が一気に変わった。

そして今日、財務省が「書き換え」する前の文書を提出した。

驚くべきは、その中身だ。これはさすがに想像を超えていた。改ざんの主な内容について、日経新聞のまとめを使わせていただく。

96958A9F889DE0EAE2E3E3EAE2E2E3E0E2E1E0E2E3EA9793E3E2E2E2-DSXMZO2801020012032018EA1001-PB1-2

これらを含め実に14もの文書が書き換えられていた。当初言われていた「特例的な」などの表現だけではなく、昭恵夫人や平沼赳夫氏ら政治家の名前も当初の文書には書かれていたのだ。

ただ、この辺りの内容は、すでに今朝の朝刊で各社が関係者から取材し報じていた。

今日午後、文書の中身が公開されて私が一番驚いたのは、籠池さんのプロフィールに関する記述である。そこにはこのように書かれていた。

 

『(2)理事長

籠池康博氏(別添名刺参照)

同氏は「日本会議大阪(注)代表・運営委員」を始めとする諸団体に関与している。

(注)日本会議大阪は、全国的な国民運動団体である「日本会議」(美しい日本の再建と誇りある国づくりのために政策提言と国民運動を推進することを目的として設立された任意団体)が平成9年に設立されたのに呼応する形で、大阪に根付いたより広汎な国民運動を推進すべく、平成10年6月に設立された任意団体。

なお、国会においては、日本会議と連携する組織として、超党派による「日本会議国会議員懇談会」が平成9年5月に設立され、現在、役員には特別顧問として麻生太郎財務大臣、会長に平沼赳夫議員、副会長には安倍晋三総理らが就任。』

 

何と、「日本会議」と籠池氏の関係が公文書に書かれていた。そして、安倍総理や麻生大臣の名前も日本会議との関連で登場していたのだ。そしてこの部分は、バッサリすべて削除された。

近畿財務局の担当者たちは、こうした籠池氏のプロフィールをあえて公文書に書くことによって、決済する上司にこれがいかに特殊案件であるかを伝えたのだろう。

もしこの部分がなければ、たとえ昭恵夫人の下りがあったとしても土地の払い下げは認可されなかったかもしれない。このプロフィールに安倍総理の名前が登場することにより、昭恵さんと籠池氏の関係に官僚たちを震え上がらせるだけの圧力を持ったのだと私は考える。

 

ちょうど1年前、このブログで書いた「疑惑・森友学園①」「疑惑・森友学園②」で、当時私が興味を持った記事をいくつか引用した。

そこには、籠池氏と安倍・麻生両氏の深い関係が書かれていた。その記事の真偽について私は判断する材料を持っていない。ただ、これらの記事に書かれていた「闇」が1年と年月を経て、再び浮上しようとしている。

ぜひ、1年前のブログをじっくりと読んでいただきたい。私も自分で書いたのにすっかり忘れていた。今日改めて読み直して、書き残しておく大切さを自ら感じたところである。

 

森友・加計問題で窮地に立たされた安倍さんは去年、北朝鮮のミサイル発射により救われた。これで逃げ切ったと一旦は安堵したのではないか。

しかし、火は消えていなかった。朝日にリークしたのは誰か? 検察なのか、財務省の内部告発なのか、そのディープスロートの正体はわからないが、今年は北朝鮮の助けは望めそうにない。安倍さんにとって年明けから逆風が続いている。

安倍さんと麻生さんは、先週末、「強行突破」すると腹を括ったのだと私は見ている。辞めた佐川氏以下の財務省理財局にすべての責任を押し付け、改ざんした理由についても想定問答を固めて、どんなに支持率が下がろうともここは耐えて、北朝鮮との首脳会談や拉致問題の進展などで国民の関心をそらす道を模索するのではないか。

ここは野党とメディア、そして何よりも検察の奮起を期待したい。

森友、加計、スパコン疑惑は、絶対におかしい。それを素通りしてしまうと、日本社会は確実に間違った方向へ進んでいくことになるだろう。

 

コメントを残す