ブティジェッジ氏に希望の光を見た

アメリカ大統領選挙が始まった。

その皮切りとなるアイオワ州での民主党の住民投票は誰も予想しない大混乱。今年から導入した集計アプリが機能せず、投票結果が発表されないという前代未聞のドタバタ劇をさらけ出してしまった。

Embed from Getty Images

トランプ大統領に挑む有力な候補者がなかなか見えて来ず、混戦のままの候補者選び。アイオワ州に全米の注目が集まる中での予期せぬ失態で、トランプさんは早速ツイッターでその醜態を嘲った。

Embed from Getty Images

ただ、翌日になって発表された途中経過でトップに立ったのは新鋭のブティジェッジ氏。国政経験がない小さな町の前市長だった。

「ついに来た!」

私は思わず興奮した。心の中で密かに応援していたからだ。

私がブティジェッジ氏の名前を知ったのは去年の4月のことだった。BSフジの番組で木村太郎さんがトランプさんに対抗できる人が民主党に現れたと紹介したのだ。

木村さんはトランプ大統領誕生を早い時期から予言した数少ないジャーナリストとして知られるが、その木村さんが対抗馬として目をつけたのがブティジェッジ氏だった。

その番組を見て、私は彼の名前を忘れないように、このブログにブティジェッジ氏のことを書いた。その時番組では「ブーティジェージ」と表記していたが、今では「ブティジェッジ」という表記が一般的になった。何れにせよ、呼びにくい名前ではある。

参考記事:「ブーティジェージ」 2019.4.4

吉祥寺@ブログ since 2016

Embed from Getty Images

ブティジェッジ氏は、地中海のマルタ島出身の移民の家に生まれ、ハーバード大学を首席で卒業、奨学金をオックスフォードでも学んで8カ国語を話すエリートだ。

卒業後マッキンゼーでコンサルタントとして働く一方、海軍の予備役としてアフガニスタンにも従軍した。そして29歳でインディアナ州の小さな町サウスベンドの市長となり、全米でも最悪と言われたこの町を立て直したのだ。

Embed from Getty Images

すごいキャリアだが、彼が一番目新しいのは同性愛を公言し、2018年に結婚した男性パートナーとともに選挙戦を戦っていることだ。多様性あふれるアメリカとはいえ、同性愛の大統領候補者は彼が初めてだろう。

去年その話を知った時、さすがに同性愛者の大統領はないだろうと感じたのだが、彼が演説する姿を見ると、まったく違和感は感じなかった。

トランプさんも民主党の他の有力候補者も全員70歳代である中で、ブティジェッジ氏は38歳。もし当選すればケネディ大統領よりも若い最年少大統領となる。

若さだけではない。

まず声がいい。彼の演説はとても明快で、明朗で、キーワードは「国民の融和」だ。うんざりするほど自画自賛で埋め尽くされたトランプさんの演説とは大違いである。

人間のいい面を見た思いがして、彼を見ているだけで希望が湧いてくる。

今の世界の指導者たちには、希望をまったく感じない。みんな打算ばかりだ。

Embed from Getty Images

今日一般教書演説に臨んだトランプ大統領は、あいも変わらず自画自賛。話の中身は金の話ばかりだった。共和党の議員たちはスタンディングオベーション、民主党の議員たちは白けた表情で座ったままで、アメリカの分断の深さを感じさせた。

そしてトランプ大統領の演説が終わった時、真後ろの席に座っていた民主党のペロシ下院議長が演説の原稿をこれ見よがしに破り捨てるという信じがたい光景が今のアメリカを象徴していた。

Embed from Getty Images

誰がトランプさんに勝てるのか?

民主党支持者にとって、それが今年最大のテーマである。

アイオワの最終結果はまだ出ないが、途中経過ではブティジェッジ氏がトップ、2位はサンダーズ氏、3位はウォーレン氏、全米ではトップを走っていたバイデン氏は4位に終わった。

バイデンさんは経験豊富でオバマさんの応援という強みがあるが、ウクライナ疑惑で注目された息子が弱点で、年齢的にもトランプさんに勝つのは難しいのではないかと思う。

それに比べて、ブティジェッジ氏は国政経験がないが、それを言えばトランプさんも国政経験はもちろん政治経験もなく、兵役も免れていたという弱点があった。

ブティジェッジ氏の実力は未知数ではあるが、逆に過去の失敗を攻撃されることもない。トランプさんの対抗馬としては一番面白いし、私個人は圧倒的にブティジェッジ氏を支持したい。

11日のニューハンプシャー州でブティジェッジ氏が失速しないことを願いながら選挙の行方を見守りたいと思う。

広告

1件のコメント 追加

  1. dalichoko より:

    色々世界が変わろうとしていますね。
    トランプさんだって直前まで当選するとは思わなかった。オバマさんもそうでしたね。
    日本人もそろそろ近隣諸国への偏見をなくしてほしいですね。
    自ら変わらないと。(=^・^=)

コメントを残す