<吉祥寺残日録>新星!一山麻緒 #200308

すごい選手が出てきた。

オリンピック選考レースとなった「名古屋ウィメンズマラソン」。22歳の新星・一山麻緒が国内レース歴代最高タイムとなる2時間20分29秒で優勝した。

女子マラソンの最後の一枠を争うレースは、冷たい雨が降りしきる悪コンディションだったが、ペースメーカーが外れた30キロ地点で一山は一人スパート。ケニヤやタンザニアの有力選手を置き去りにした。

日本選手がこんな強いレースをするのを久しぶりに見た。

記録は、野口みずき、渋井陽子、高橋尚子の19分台に次ぐ歴代4位。ただ、先の3人はいずれもベルリンマラソンでの記録で、国内レースの最高は野口みずきが2003年の大阪で記録した2時間21分18秒だったので、国内での記録を17年ぶりに塗り替えたことになる。

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先週は、男子マラソンで大迫傑が日本人歴代最高記録2時間5分29秒を記録し東京五輪の最後の切符をつかみ取った。この時の大迫もすごかったが、それでも東京マラソンでも優勝できず、外国人選手との実力差を感じた。

それに比べて今日の一山は、世界と戦えるとの期待を抱かせた。

オリンピックを前に、楽しみな新星が現れたのだ。

しかし、肝心の東京オリンピックは、ますます不透明になってきている。日本が現在のような緩い行動規制しかしなければ、おそらく5月になっても終息宣言は出せないだろう。

さらに欧米をはじめ中国以外での感染は今まさに始まったばかりだ。南米やアフリカにも少しずつ感染者が出始めてきた。今年の夏に世界的に感染が収まっている可能性は残念ながら低いのではないか?

ただ一つの期待は、気温と湿度が上がりウィルスの感染力が弱まることだ。完全にウィルスがいなくなることはなさそうだが、感染力が少し弱まることはあるかもしれない。最初に感染者が多かったタイをはじめ中国人がたくさん旅行していた東南アジアでは感染者数がさほど伸びていないのだ。当初はどうせ検査していないだけだろうと思っていたが、各国ともかなり新型コロナに神経質になっているようなので、熱帯地方ではウィルスの活動が弱まっている可能性があると思う。

中国の冬は寒くて乾燥している。韓国も同じだ。イタリアも寒い北部が流行の中心で、イランの冬も寒いらしい。南半球で感染者が少なかったのも、夏だったからかもしれない。少しずつ南半球で感染者が見つかってきたのも、季節が秋になってきたからなのか?

もし東京オリンピックが中止ないし延期となった時、8月にピークを合わせている選手たちには大きな負荷がかかる。1年延期などという事態になると、代表選考もやり直しになる可能性がある。

代表の切符を掴むために、過酷な練習とプレッシャーに打ち勝った選手たちのためにも、新型コロナウィルスの早期終息を願い、政府にももっと徹底的な対策を講じてもらいたいと思う。

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