川村元気

今朝のNHK「あさイチ」に今年気になった人がゲスト出演していた。

川村元気さん。「君の名は。」の大ヒットを飛ばした東宝の看板プロデューサーだ。

「電車男」「告白」「バケモノの子」など幅広いジャンルのヒット作を次々に仕掛けている。

企画のアイデアは「違和感」だと言う。

多くの人が気になっていながら誰も取り上げていなかったことを探す。例えば駅前のポストの上にぬいぐるみが置かれている。皆が気になっているが、誰もそのことを口に出さない。そんな時、そのぬいぐるみを取り上げて「これ誰のですか?」と呼びかけるのがプロデューサーの仕事だと語った。

またプロデューサーの仕事を漁師にも例えた。

海のどこに魚がいるか目に見えないが、風向きや鳥の飛び方などを見ながら、魚の次の動きを読んで網を入れる場所を決めるのが年季を積んだ漁師だ。プロデューサーの仕事も、今皆が話題にしていることではなく、アメリカの動向や身の回りのちょっとした変化から、ほかの人たちがやっていないテーマを見つけていく。「違和感」がそのきっかけになる。そんな話をした。

彼は自ら小説を書いている。「世界から猫が消えたら」「億男」「四月になれば彼女は」の三作だ。川村さんは「人には自分でどうしようもないことが3つあると思う。それは、死とお金と恋愛だ」と語った。その3つを作品にしたのだ。

最新作の「四月になれば彼女は」を書くにあたっては、何人もの精神科医を取材したという。

きっかけは自分の回りで恋愛している人がまったくいないことに気づいたことだった。そして精神科医たちになぜなのか聞いて回ると、皆きちんと説明してくれた。そこで「先生自身はいかがですか?」と聞いてみると、自分のことはうまくいっていないことが多かったのだそうだ。「これは面白い。精神科医を主人公にしよう」と、人の恋愛の悩みの相談に乗っている精神科医を主人公に、自らの婚約者との関係を描いたのがこの小説だ。

「億男」は億万長者たちに取材した。小説ではないが、「仕事。」という本は業界の超大物たちに川村さん自らインタビューを行ってまとめた対談集だ。山田洋次、倉本聰、宮崎駿、秋元康、坂本龍一など大物ばかりだ。いわゆる「人垂らし」なのだ。

プロデューサーそのものという人だが、小学校に入るまで幼稚園にも保育園にも通わず、一人で遊んでいたという。家にテレビはなく、その代わり幼い頃から映画は見に連れて行ってもらっていたという。人と少し違う幼少期が人格形成に影響を与えたのだろうか。

広告

コメントを残す