大杉漣 急逝

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久しぶりに本当に驚いた。

役者・大杉漣さんが急死した。死因は急性心不全、享年66歳だった。

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舞台役者から北野武監督に見出され映画「ソナチネ」に出演した。乾いた演技がタケシ映画にピタリとはまった。一度見ると忘れない存在感があった。

その大杉さんが20日、ドラマの撮影後に共演者と食事。部屋に戻った腹痛を訴えて病院に運ばれた。懸命の治療も虚しくそのまま息をひきとる。

その日収録したドラマというのが、テレビ東京で放送中の「バイプレイヤーズ」だ。

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大杉漣のほか、松重豊、遠藤憲一、光石研、田口トモロヲの5人の名脇役が主役を務める異色のテレビドラマだ。

大杉の急変がドラマ収録後だったため、松重豊が病院に付き添い、他の3人も大杉の最期を見とったという。まさにドラマのような最期だった。

私はこのドラマ、見たいと思いながら一度も見たことがなかった。急死した大杉漣を偲びながら、民放公式テレビポータル「Tver」で「バイプレイヤー」を見た。

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ドラマには5人のおじさんのほか、吉田羊、板谷由夏、平泉成など素敵な役者さんばかりが本人役で出演。アドリブも盛り込んだ軽妙なお芝居が本当に楽しい素晴らしいドラマだった。

パソコン画面を見つめながら一人でほくそ笑む私の姿は、側から見て亡くなった人を偲んでいるようにはとても見えなかっただろう。

私が「Tver」で見た「バイプレイヤー」は、大杉さんが亡くなった日の夜に放送されら。テレビ東京は家族と相談のうえ放送を決めたという。大杉さんも間違いなく放送されることを望んだだろう。

しかし、視聴率は2%を切っていた。プライムタイムとしては異例の低視聴率。この数字にはちょっと驚いた。

しかし考えてみれば、彼らは名脇役たち。主役を欠いたドラマが視聴率を取らないことこそ、脇役たちの真骨頂なのかもしれないと思った。

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さらに今日、日本テレビは大杉漣さんが出演していた「ぐるナイ」を予定通り放送した。

テレビ画面には、亡くなった大杉さんの元気な姿が映る。まさかこんな元気そうな大杉さんが死んでしまうなんて誰が考えただろう。

そして結果は、大杉さんが2週連続の最下位。全員の食事代を自腹で支払った。まさかの結末。ゴチで2週続けて自腹となり、大杉さんは死んでしまった。番組スタッフだったら、何とも後味が悪いだろう。

とはいえ、この番組では最下位が一番注目を浴びる。ある意味では主役だ。

名脇役の最後がバラエティー番組の「主役」というのも不思議だ。

人生は何が起きるかわからない。私も心して生きていきたい。

様々な作品で楽しませてくれた大杉漣さんのご冥福をお祈りしたい。

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