スペースX

投稿日:

宇宙ビジネスに民間が参入し価格破壊が起きている。電気自動車の革命児イーロン・マスク氏が世界最大のロケット「スペースX」の打ち上げに成功した。

日経新聞の記事を引用する。

『 米宇宙開発ベンチャーのスペースXが6日、現時点で世界最大のロケットの初打ち上げを成功させた。価格を従来の3分の1まで下げるめどがたった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は次世代ロケットでさらにコストを引き下げ、火星開拓を狙う。テスラで電気自動車(EV)の市場を切り開いたマスク氏が、今度は宇宙ビジネスに価格破壊の波を起こそうとしている。

轟音(ごうおん)とともに米フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから「ファルコンヘビー」がゆっくりと浮き上がった。打ち上げ能力は大型衛星を運ぶ静止軌道までなら26.7トンで、一般的な乗用車なら25台分。競合する次世代大型ロケットの倍以上、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)による次期主力ロケット「H3」の4倍だ。

輸送能力が高まったことで、地球に近い低軌道への1キログラムあたりの輸送単価は従来の3分の1から半分程度の約1400ドル、スペースシャトル時代の10分の1以下に切り下がる。

ただ、サイエンスフィクション好きで火星植民を実現しようとするマスク氏は、輸送コストを一気に従来の100分の1にしようとしている。

鍵を握るのがロケットの再利用だ。打ち上げの過酷な負荷に耐えたロケットを地球上で回収し、再利用するのは技術的に難しい。スペースXは16年に試験中のロケットが爆発するなどの挫折もあったが、17年には初めて再利用に成功した。

今回の打ち上げでも、3つある第一段ロケットのうち2つは回収に成功。2つとも以前回収したロケットを再利用したものだ。同じロケットを100回以上使うことを目指しており、打ち上げ単価を劇的に下げる狙いがある。

だが、それでもまだ高い火星行きのコストを下げるため、マスク氏は数百人が乗れて地球上では高速航空機としても使える超大型ロケットの開発を始めている。このため18年中に民間人を乗せて月軌道を回る有人飛行計画を凍結し、スペースXの大半の経営資源を次世代ロケットの開発に投入している。

マスク氏に激しい対抗心を燃やす米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏も競合の米ブルーオリジンを率いロケットの大型化を進めている。今回の打ち上げ前には両者がツイッターで珍しくエールを交換する場面もあった。

時代を代表する起業家の競争で輸送単価が下がれば、人工衛星がさらに増え、宇宙から得られるデータの価格は劇的に下がる。多人数の輸送が可能になれば宇宙旅行やホテル、燃料補給基地などの民間宇宙ステーションの建設、資源開発などが事業化される可能性もある。

ただ、どれだけコストを引き下げても人を乗せるには安全性の確保が欠かせない。スペースXは今後、衛星打ち上げなどを通じさらに高い成功確率を実現できるかどうかが課題となる。

今回の打ち上げには別の意味もある。ファルコンヘビーはマスク氏の私物のテスラ「ロードスター」を積み、映像を通じて世界中にアピールした。テスラはEV新モデルの量産立ち上げが難航しており、「ロケットのように手元資金を燃やしている」(英バークレイズのアナリスト)といった声が出るなど市場の視線が厳しくなっている。

火星移住という夢に突き進む一方で、スペースXを通じて実行力や経営力をアピールし、テスラの投資家の期待をつなぎとめる。マスク氏にはそんな計算も働いているに違いない。』

 

アメリカの起業家はスケールが違う。ホリエモンも宇宙を目指していたが、日本とアメリカでは集まるマネーの規模が違う。アメリカの民間マネーに戦いを挑むのは、中国の国家資本しかないように見える。

PayPal、テスラ、そしてスペースX。イーロン・マスクについて調べたことなかったけれど、南アフリカ生まれなんだということを初めて知った。

世界中から熱意溢れる才能を引き寄せて、アメリカは成長を続ける。

イーロン・マスク、今後の挑戦に注目していきたい。

コメントを残す