<きちたび>福建省2泊3日の旅 初めて借りたWi-Fiルーターも中国のネット環境の前では微妙だった

久しぶりの投稿。三連休を使って中国の福建省に一人旅に行ってきた。

11月3日、吉祥寺発朝5時半の一番バスに乗り7時前には成田空港に着く。

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チェックインの業務は7時開始、まだ暗い。

7時になると同時に機械を使って搭乗手続き終了。早く着きすぎて搭乗時間までにはまだ3時間近くある。

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海外用のWi-Fiルーターを借りてみることにする。

今まではホテルのWi-Fiでネットを利用していたのだが、今回は移動が多いため外でインターネットにつながると便利だと考えたからだ。

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3社のカウンターが並んでいたが、一番空いていたので「テレコムスクエア」で借りることにした。保険付きで1日980円。3日のレンタルで3000円ほどだった。

帰国してネットの比較サイトを調べると、同じ会社で1日375円というプランがあるようだ。前日までにネットで予約する方がお得な仕組みのようだ。

ついでながら、成田空港でたまたま会社のOBに声をかけられた。おじいさんたち7−8人でアンコールワットに行くのだという。お元気そのもの。私もあんなおじいさんになりたいものだ。

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なぜ福建省に行くことになったのか?

直接の理由は、ANAのマイレージで行けるのがアモイ便だけだったからだ。中国の他の都市はすでに一杯だった。

それにも増して、最近私が興味を持っている「倭寇」が活動した現地を見てみたいという思いがあった。

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9時55分発の全日空935便で私はアモイに向かった。眼下には富士山がきれいに見えた。

アモイ便で使用されている機体は古い。スマホの充電もできなければ、シートにつけられたモニターも小さくて画質もひどい。

その小さなモニターで見たのが・・・

「君の膵臓をたべたい」。今年の夏ヒットした映画だ。その強烈なタイトルと口コミ評価の高さが気になっていた。

内容は「世界の中心で、愛をさけぶ」を思い出させるような作品。難病と回想が心を揺さぶるピュアなラブストーリーだ。私はオヤジだが、この手のラブストーリーが好きだ。

モニターの悪さで主役の顔もくっきりとは見えないのだが、名前を知らない若い二人が初々しくてとてもいい。台詞もいいが二人の声がいい。

浜辺美波と北村匠海というらしい。

小栗旬や北川景子を若い二人が完全に食っているのも「セカチュー」と同じだ。

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不覚にも泣いてしまった。

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4時間半のフライトでアモイに着いた。

リアス式の入り江を膨大な数の超高層ビルが取り囲む。

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広大な中国大陸でなぜこんなに密集して超高層ビルを建てるのだろうか?

しかもここは地方都市・・・。

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中東をも凌ぐ未来都市のような光景に度肝を抜かれた。やはり中国は面白い。

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空港でタクシーに乗る。アモイのタクシーはカラフル、会社ごとに色が違う。

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私はオレンジ色のタクシーに乗った。

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中のシートもオレンジ色だった。車はまだ新しい。というかアモイを走っている自動車はどれも新しくセダンが圧倒的に多い。日本のような小型車はほとんど目にしない。

自動車業界が日本市場に見切りをつけて中国を目指すのがよくわかる。

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まずはホテルに荷物を置きたい。

日本で予約したホテルは、街の中心部にある「イビス スタイルズ XM 中山 ホテル」

だが、タクシーの運転手に英語はまったく通じない。

それでも行き先のホテルを印刷した紙を渡すと、ちゃんとメーターを倒して目的地に運んでくれた。メーターシステムは日本よりも進んでいるように感じた。

ちなみに空港からホテルがある繁華街・中山路までは46元(約870円)だった。30−40分は乗っていたので、距離の割に中国のタクシーは安い。

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こうして2泊3日の福建ツアーが始まった。

今回の旅では・・・

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今年世界遺産に認定された列強の共同租借地「コロンス島」。

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こちらも世界遺産、客家独特の巨大住居「土楼」。

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さらには、明の時代に倭寇の侵略を防ぐ目的で作られた「海の長城」も見てきた。

わずか3日間で、新幹線やバスやツアーを駆使して駆け回った。そこで頼りにしたのがインターネットだった。

成田で借りたWi-Fiを使い交通手段を検索しようとしたのだが、やはり中国はそれほど甘くはない。検索機能が使えないのだ。正確に言えば、Googleが使えないということだ。

中国でGoogleやLINEが使えないというのは何となく知っていた。Gメールが送れないのを見て、やはりGoogleは使えないということを確認した。しかしYahoo!で検索しようとしてまったく使えない時はちょっと驚いた。Yahoo!の検索もGoogleの機能を使っていることが図らずもよく理解できた。

LINEも送れないので、妻へのメールはiPhoneのメッセージ機能を使った。こちらは問題なく繋がった。私は試さなかったが、SNSはFacebookなども使えないらしい。

しかし驚いたのは、奥地にある土楼に行ってもWi-Fiの感度はビンビンだったことだ。つまり百度のような中国の検索エンジンを使い、ウィーチャットのような中国のSNSを使えば僻地に行ってもネットが使えるということのようなのだ。

私のスマホに入っているアプリも試してみたが使えないものが多かった。日経新聞やロイターなどのニュースアプリも見られなかった。abemaTVで元SMAP3人の番組を見ようとしたがこちらもダメだった。

ただ中国で使えたアプリもいくつかあった。

例えば、Yahoo!ニュースは見ることができた。しかし下にスクロールしようとするとトップに戻ることが多く最初の10項目ほどしか見られなかった。

一番使えたのが地図アプリ。これはGoogleマップではなくアップルの地図アプリだったからだろう。だから自分が今どこにいるのか大まかなことは常に把握することができた。福建では本当に英語がほとんど通じないので道も聞くことが難しい。なので最低限、自分の居場所を掴むのは次の行動を決めるうえで役に立った。

そして先ほど書いたメッセージアプリを妻との連絡に使った。

こんな程度なので、わざわざ成田でWi-Fiを借りた効果は正直微妙だった。無ければ無いで同じような行動はとれただろう。ただ、次回の中国旅行では、中国のアプリの使い方を研究して中国でインターネットを使う方法を見つけることにチャレンジしたいものだ。

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さて、今回の福建旅行、わずか3日の短い旅行だったが、記録しておきたいことはいろいろあった。時間をかけて、ぼちぼち書いていこうと思っている。

<関連リンク>

福建省2泊3日の旅 初めて借りたWi-Fiルーターも中国のネット環境の前では微妙だった

中国アモイ沖のコロンス島 かつての共同租界地には心地よい夜風が吹いていた

世界遺産の巨大住居「客家の土楼」は戦乱を逃れ山奥に移り住んだ“平和の家”だった

倭寇対策の「海の長城」 無理して訪ねた「崇武古城」は石材のテーマパークだった

<参考情報>

私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。



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