中東が嫌な感じ

ボルトン補佐官

そしてついにターゲットはイスラエルの最大の敵イランに狙いを定めた。

それを主導するのがボルトン大統領補佐官だ。

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彼が一体何を目指して露骨な挑発を続けているのか、私には理解できない。ペルシャ湾に空母や爆撃機を配備し、戦争の準備を始めている。かつてこのエリアで厄介者だったイラクのフセイン大統領をアメリカの軍事力で打ち砕いたように、今度はイランもぶっ潰そうと単純に考えているだけなのだろうか?

当然、イランは反発している。

イラン側は追加制裁に強く反発する。ザリフ外相は24日、「Bチームが米国の利益もかえりみず外交をないがしろにして戦争をしようと望んでいる」と述べた。Bチームとは、ボルトン米大統領補佐官やイスラエルのネタニヤフ首相ら対イラン強硬派の一団を指す。イランのタスニム通信は米国の追加制裁について「でっちあげの言いがかり」に基づくと批判した。

出典:日本経済新聞

トランプ大統領には明確な世界戦略はないので、ボルトン一派の暴走に押されているようにも見える。

トランプ氏の心中

先日アメリカの無人機がイランに撃墜された直後にも、トランプ大統領は、一旦はイラン攻撃にゴーサインを出し、攻撃開始の10分前に取り消していたと報道された。

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ビジネスマンであるトランプさんにとって、戦争は金の無駄遣いにしか見えないのだろう。短期的で一方的な攻撃だけなら、トランプさんの支持層や軍需産業からの支持も得られアメリカ経済にもむしろプラスだが、イラクやアフガニスタンのように泥沼化するとダメージの方が大きくなると考えているのではと想像する。

イランの場合、イラク以上に宗教色が強く、アメリカが圧倒的な戦略で緒戦を制しても簡単に降伏するとは考えられない。泥沼化は必至だ。

「イランとの戦争は望んでいない」というトランプ大統領の発言は本音であろうと私は考えている。

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