<吉祥寺残日録>年末恒例!10大ニュース2020 #201230

2020年も残りわずか、コロナに明けてコロナに暮れた一年だった。

このブログを始めた2016年以来、私が勝手に選ぶその年の10大ニュースを今年も残しておこうと思う。

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去年の10大ニュースで私が何を書いていたか、改めて読み直してみると、文末にこんな予想を立てていた。

『トランプさんの再選を望まない私としては、来年の株価急落を予言しておきたいと思うのだが、果たしてどうなるのだろうか?』

結果はまたしても大外れ。

去年の年末には考えもしなかった新型コロナウィルスにより、一旦は世界的な株価の大暴落が起きたものの、一年終わってみればアメリカをはじめ各国で史上最高値、日本でもバブル後の最高値を記録した。

確かに春ごろ抱いていた世界恐慌の悪夢は過去に例を見ない金融緩和によって免れたようで、おまけにトランプ大統領の再選がコロナによって阻止されたという嬉しいニュースもあった。

それでも、「コロナバブル」という世界的な借金体質からどのように脱出するのか、将来には大きな課題を残したことは常に頭に留めて置かなければならないだろう。

それでは例年通り、読売新聞が発表した「読者が選ぶ10大ニュース」から見てみることにしよう。

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まずは、国内ニュースから。

【1位】感染拡大 緊急事態宣言

【2位】東京五輪・パラ 1年延期

【3位】菅首相誕生 新内閣発足

【4位】安倍首相 辞任表明

【5位】志村けんさんら死去

【6位】「鬼滅」最速100億円

【7位】全小中高 休校要請

【8位】甲子園 春夏中止

【9位】藤井聡太七段 最年少タイトル

【10位】九州豪雨 死者77人

1、2、5、7、8位が新型コロナ関連で、そのほかにも「ダイヤモンドプリンセス号」などコロナがらみのニュースはたくさんあった。

それにしても春夏とも甲子園大会が中止となった高校球児や大学に入学してもキャンパスライフを味わえない大学1年生など、一生に一度の楽しみを奪われた若者たちには心から同情する。

一方で、比較的自然災害が少なかったのは、せめてもの救いだった。

来年も「コロナ+大地震」だけは避けたいと願うばかりだ。

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11位以下もチェックしておこう。

《11》レジ袋有料化スタート

《12》京アニ放火殺人事件で男を逮捕

《13》「あおり運転罪」創設

《14》テニス・大坂なおみが全米オープン優勝

《15》不法出国容疑でゴーン被告に逮捕状

《16》スパコン計算速度で「富岳」が世界一

《17》立皇嗣の礼

《18》河井克行前法相・案里議員逮捕

《19》GDP年率換算27.8%減、戦後最大の下落

《20》ソフトバンク4年連続日本一

《21》スマホ5G時代本格化、アップルなど各社が対応機種発売

《22》大阪都構想、住民投票で反対多数

《23》菅首相、学術会議候補6人の任命拒否

《24》野口聡一さん搭乗の米民間宇宙船打ち上げ成功

《25》台風10号、九州で豪雨被害

《26》東京都知事選で小池百合子氏が再選

《27》山手線49年ぶり新駅「高輪ゲートウェイ駅」開業

《27》としまえん閉園

《29》横田めぐみさんの父・滋さん死去

《30》東証システム障害で売買終日停止

この中で言えば、断然テニスの大坂なおみ選手。

全米を制しただけではなく、人種差別に反対する意思をはっきりと示し、世界のオピニオンリーダーの仲間入りを果たした。

日本人は、純血ではなくこうして様々な人種と混じり合って、新たな世代が生まれてくると可能性が広がると感じさせてくれる出来事だった。

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続いては、海外。

【1位】新大統領 バイデン氏

【2位】WHO パンデミック宣言

【3位】黒人男性死亡 抗議拡大

【4位】英国がEU離脱

【5位】香港「国安法」施行

【6位】トランプ氏が感染

【7位】米、WHO脱退

【8位】ヘンリー英王子 公務引退

【9位】マラドーナさん死去

【10位】核兵器禁止条約 発効へ

今年の世界は、まさに激動だった。

武漢が都市封鎖が行われた時、中国の勢いがこれでストップするかと思われたが、その後ヨーロッパやアメリカがロックダウンされ、逆に中国の地位が相対的に高まった。

またトランプ主義がアメリカ社会の分断を深めたことも今後の不安定要素であり、2020年は世界史的な大きなターニングポイントとなるかもしれない。

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それでは、11位以下も見ておこう。

《11》モーリシャス沖で貨物船座礁、重油流出

《12》レバノンの港で大規模爆発

《13》英ジョンソン首相、新型コロナで入院

《14》北朝鮮、南北共同連絡事務所を爆破

《15》米民主党の副大統領候補にハリス氏

《16》米国で民間初の有人宇宙船打ち上げ

《17》ノーベル平和賞に国連の世界食糧計画

《18》NY株、史上初の3万ドル台

《19》イスラエルがUAE、バーレーンと国交樹立合意

《20》韓国、「元徴用工」訴訟で資産差し押さえ手続き

《21》南シナ海巡り米中対立が激化

《22》タイ、反政府集会に1万人

《23》NY株、過去最大2997ドル安

《24》パキスタンで旅客機墜落、乗員乗客のうち97人死亡

《25》英、5Gで中国のファーウェイを排除

《26》米トランプ大統領、弾劾裁判で無罪

《27》中国が初のマイナス成長、1~3月期

《28》露が憲法改正、プーチン氏5選可能に

《29》台湾の李登輝・元総統死去

《30》米軍、イラン革命防衛隊司令官を殺害

国際ニュースに関しては今年は非常に面白い年だった。

習近平さんやプーチンさんが無期限の権力基盤を確保した一方で、アメリカの地位は相対的に下がったように見える。

香港やウイグルでの弾圧も含めて、米中対立を軸にした世界秩序がどのように再編されるのか予断を許さない状況が続く。

そんな中で、トランプさんが大統領選向けに行った中東和平の新しい動きが気になる。

果たして、パレスチナの頭越しにイスラエルとアラブ諸国との関係強化が続くのかは、バイデン政権の対イラン政策の行方も絡んで注目だ。

それでは恒例により、今年も私が独断と偏見で10大ニュースを選んでみたいと思う。

【1位】日本でもコロナ緊急事態宣言 露呈した数々の弱点

日本社会も今年1年新型コロナウィルスに翻弄され続けた。クルーズ船対応、医療体制、マスク不足、10万円のバラマキ、デジタル化の遅れ、GO TO批判。露呈した日本の弱点を克服していけるのか?

【2位】コロナパンデミック 欧米ロックダウンとワクチン競争

アメリカを筆頭に欧米先進国が最も大きなダメージを受けたコロナパンデミック。自由社会の脆さを露呈した一方で、デジタルとバイオ分野の進化を加速した。世界秩序の大転換が始まるのか?

【3位】トランプ敗戦 世界に広がる分断とフェイク現象

世界中にポピュリズムを発信したトランプ大統領が再選に失敗した。しかし、社会の根深い分断と日常的なフェイク情報の氾濫は民主主義の危機として今後も残る。その影響はすでに世界に広がっている。

【4位】安倍最長政権突然の終焉と菅内閣の誕生

戦後最長の在任記録を打ち立て4選確実と見られていた安倍総理が体調悪化で突然辞任し、菅新政権が発足した。憲法改正の動きはこれで止まるのか?日本は再び短命政権が続くのか?

【5位】高まる中国の存在感 武漢封鎖と香港とマスク外交

1000万人都市を封鎖し力づくでコロナを押さえ込んだ中国では習近平体制が一段と強化された。香港・ウイグルでの弾圧もあって国際世論は中国を警戒する国と中国を受け入れる国に再編される可能性も。

【6位】空前の金融緩和と世界的な「コロナバブル」

パンデミックに対処するため世界各国で過去に例を見ない規模の金融緩和と財政出動が行われ暴落した株価は史上最高値に戻ったが、膨れ上がった借金が今後の世界の大きな混乱要素となる。

【7位】東京オリンピック1年延期とコロナ禍のスポーツ

2020年はオリンピックイヤーだったが、コロナによって延期が決まり、日本人の間では中止を求める声が高まった。甲子園の中止、無観客の大相撲、異例づくしの1年だった。

【8位】コロナ禍の希望 藤井聡太と大坂なおみ

日本中の人たちが不自由な生活を強いられる中で、大きな希望となったのが藤井聡太さんが最年少で二冠を達成したニュース。大坂なおみさんの全米制覇と人種差別に抗議する行動にも勇気をもらった。

【9位】イギリスがEU離脱

4年間、世界を揺るがしたイギリスのEU離脱問題は、ジョンソン首相によって静かに実現された。EUでは新執行部が発足し、イギリスが抜けた影響をどうコントロールするかが問われる。

【10位】パレスチナ抜きの中東和平進行

トランプ大統領が主導してイスラエルに有利な中東和平を推し進め、UAEやバーレーンなどの湾岸諸国がイスラエルとの国交を結んだ。サウジとイランの対立が絡み中東情勢は新たな段階へ。

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来年2021年はどんな年になるだろう?

すべてはコロナの終息にかかっている。

欧米ではすでにワクチンの接種が始まっていて、それによってコロナの脅威が去るかどうかが分かれ道だ。

個人的にはあと1年ぐらいで通常の生活が戻ると考えているのだが、それでもコロナ前の世界とはいろんな意味で違った世界になるだろう。

安倍さんが去り、トランプさんが去っても、習近平さんは残る。

アメリカやEUの力が落ちて、中国の存在感が相対的に大きくなる日本にとっては厄介な世界が確実にやってくる。

バイデン政権は同盟国を巻き込んだ対中包囲網を強化しようとするだろうが、その指導力は弱く、巨大市場を武器に経済面から切り崩しを図る中国の勢いを止められないだろう。

特に台湾をめぐる攻防は、日本にとっても他人事では済まなくなる。

コロナバブルでマーケットに溢れたマネーが世界経済にどんな影響を与えるかも気がかりだ。

東京オリンピックについては、私は開催できる開催した方がいいと思っているが、世論調査によれば中止を求める声も多く菅内閣にとって難しい問題になりそうだ。

そして来年行われる総選挙、野党の弱さに変化はないが、菅総理が党内基盤を維持できるかが注目されるところとなる。

来年2021年は、「ポストコロナ」にどんな世界が待っているのか、それがある程度見えてくる大事な一年になるだろう。

デジタル化の進展によって貧富の格差はますます広がり、それによって深刻な社会不安や混乱が起きないのか?

リモート社会が定着し、脱炭素社会に向けて世界が一斉に動き出す中で、私たちのライフスタイルはどのような変化するのか?

変化を拒む企業は淘汰され、米中を中心とした世界的な産業構造の大変革が加速するだろう。

その結果日本国内の倒産や失業も増えるだろうが、政府にはそれを支えるだけの余力が残っているのだろうか?

コロナ対策に使った膨大な費用をいつ誰が支払うのだろうか?

考えれば考えるほど、いつかどこかで大きな危機が、我々の前に待ち構えている気がしてならない。

来年訪れるバブルが大きければ大きいほど、その後の闇はきっと深い。

年末恒例!10大ニュース

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