日馬富士の国

大相撲九州場所の最中に降って湧いた日馬富士の暴行問題。

96959999889DE0E1E7EBEBE7E0E2E3E5E3E3E0E2E3E59191E2E2E2E2-DSKKZO2359390017112017CC0000-PB1-1

貴ノ岩の診断書には「脳振盪(しんとう)、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋(ずがい)底骨折、髄液漏の疑い」で全治2週間とある。最初このニュースを聞いた私の率直な感想は「頭蓋底骨折、髄液漏れで全治2週間ということがあるのだろうか」ということだった。

確かに力士は通常の体ではない。日々頭でぶつかり合う力士たちならこういうこともあるのかとも思った。だが、私が感じた違和感が正しかったことは、その後の報道で明らかになってきた。診断書が2通あったという。しかも暴行を受けた貴ノ岩はその日の巡業で土俵に上がって相撲を取っていたという。

真相は未だに藪の中である。しかし、貴乃花親方の思惑がすべての鍵を握っていることがわかってきた。相撲協会との確執が関係していると勘ぐってしまう。

相撲界の改革に反対する気はないが、事がこじれて外国人力士排斥にまで発展するのではないかと、余計な心配をしている。

モンゴル人力士が長年、相撲界に君臨してきている現状に不満を抱く人たちがいる。今回の日馬富士の問題が契機にモンゴル人力士の締め出しなどということにならなければいいと思う。

相撲を通して日本とモンゴルの関係は良好な状況が続いてきた。偏狭なナショナリズムの台頭を私は見たくない。

何事も最悪を想定してしまう私の杞憂に終わってくれることを望む。

Embed from Getty Images

さて、そんなモンゴルに関する興味深い記事を目にした。

ロイターが配信した記事だ。引用する。

『 モンゴルのゴビ砂漠で、石炭を満載した数千台もの大型トラックが、中国国境に向かう渋滞した道路をのろのろと進んでいる。中国まで1週間かかることもある。

 

トラックの運転手たちは、石炭のほこりまみれのトラックの上で食事を作り、食べ、眠る。8世紀以上も前にチンギス・ハンの大軍の胃袋を満たしたものと同じ肉のスープを食べ続けている人も多い。

トラックの列沿いに、たばこや水、ディーゼル燃料を売って歩く人たちが活発に商売をするようになった。中国の税関通過待ちのトラックの列の長さは、130キロに達することもある。

石炭価格の回復と中国向け輸出増加のおかげで、モンゴルの炭鉱は今年大儲けした。通貨・債務危機により、国際通貨基金(IMF)の支援を必要とする事態に追い込まれたモンゴルの小さな経済にとっても、石炭は生命線となっている。

だが、両国間の主要な国境検問所であるモンゴル側のガシュンシュハイトと中国のガンツモッドでは、検問通過に長時間の遅れが生じており、こうした恩恵を損ねている。これによりゴビ砂漠の炭鉱から中国に石炭を運ぶトラックによる長蛇の列ができている。

通関の遅れは、石炭貿易の急成長による交通量の増加に原因があるとされている。だが、モンゴル当局が多発する石炭の密輸を止めることができずにいるため、中国側がここ数カ月、検問での審査を強化していることも事態を悪化している。

中国では、環境規制の強化により数百カ所の炭鉱が閉山したほか、小さな港での石炭の荷揚げが規制されため、石炭価格が上昇している。

北朝鮮の核実験に対して国連が経済制裁を強化し、中国が北朝鮮からの石炭輸入を減らしたことも、モンゴルがその穴埋めに入る好機を生んだ。

モンゴルの中国向け石炭輸出は、今年上半期に4倍以上に膨らんだ。だが通関の遅れが発生した7月以降、その伸びは頭打ちとなっている。』

中国国内の炭坑閉鎖や北朝鮮に対する経済制裁がモンゴルに石炭ブームを作っているという。まさに世界経済はつながっているのだ。

昨夜のTBS「ニュースキャスター」では、モンゴルでの飲酒問題を特集していた。事件や家庭内暴力の背景に飲酒が絡んでいるという。

日々のニュースでもあまり登場しない国々で今何が起きているのか。そんな問題意識も持っていたいと思う。

日馬富士の騒動が、普段知らないモンゴルのことに私の目を向けてくれた。

モンゴルにも、いつか行ってみたいと思っている。

 

 

1件のコメント 追加

  1. okonnba より:

    太郎 でリブログ.

コメントを残す