時事通信が気になる記事を配信していた。
新興国、途上国の債務が「過去50年で最悪」になり、世銀が金融危機リスクに警鐘を鳴らしたという記事だ。
短い記事なので、全文を引用しておく。
世界銀行は19日、新興・途上国の債務に関する報告書で、2018年の公的部門と民間部門の債務残高が55兆ドル(約6000兆円)と過去最大を更新したと発表した。
債務の規模や拡大ペースは「過去50年で最も深刻」と強調。金融危機リスクに警鐘を鳴らした。
債務は国内総生産(GDP)比で見ると、168%に膨張。主に中国などで拡大し、急増が目立ち始めた10年から50ポイント超上昇した。
出典:時事通信
世界中で住宅が値上がりしているという。
アメリカ人も中国人も借金をして複数の不動産を買っている。途上国の不動産も買いあさり、価格が高騰しているそうだ。
日本ではデフレの後遺症から抜け出していないため、バブル時代のように物価が高騰する現象はまだ見られないが、結果として「日本は物価が高い」という我々が常識として抱いている感覚もすでに変わっていて、海外からの旅行者は日本の物価は安いと感じるようだ。
アルゼンチンで発足した左派フェルナンデス政権は、いち早くそれまでの緊縮財政を改めると発表しているようだが、このあたりから金融危機が始まり世界中に伝播する危険性があるように思う。
日本のバブル期を知る世代としては、まだまだバブルには程遠いと感じるのだが、世界が一つにつながった現代では、危機はどこから襲ってくるかわからない。
2020年。
要注意だ。