燃える高層ビル

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ビルってこんなに燃えるんだ。それが映像を見た最初の感想だった。

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ちょっと私の常識を打ち破るような燃え方だった。ビル全体が燃えている。高層ビルって全体に燃え広がらないようになっていると思っていた。

ロンドンで起きた24階建の高層住宅の火災。これまでに17人の死亡が確認された。犠牲者の数はまだまだ増えるだろう。

この高層ビルは公営住宅だった。1974年に造られた古い建物だ。

昨年5月に、外壁や暖房施設などの大規模改修工事を終えたばかりだったという。

なぜこのビルはこれほど激しく燃えたのか?

スプリンクラーが設置されていなかったことが指摘されている。日本では消防法施行令第12条により、11階以上の高層階にはスプリンクラーの設置が義務付けられている。

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東京消防庁のホームページによると、配備されているはしご車の高さは30m級と40m級だという。30m級が届くのが10〜11階、40m級で14階なのだ。それ以上の階でははしご車による救助は不可能だ。

私が暮らす老マンションは1970年に完成した。ロンドンの火災は人ごとではない。最近のマンションのような燃えにくい資材が使われていないと考えた方がいい。私の部屋は10階だが、スプリンクラーは付いていない。建物は12階建、11、12階の部屋にはスプリンクラーが付いているんだろうか? 次回の理事会で聞いてみよう。

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今回のロンドンの火災の原因はまだはっきりしないが、炎が外壁を伝って瞬く間に燃え広がったことから、外壁工事で使用されたアルミ建材が被害を大きくしたのではないかとの指摘が出ている。

TBSのニュースではフランスで起きたビル火災で、炎がアルミの外壁を伝って上の階に燃え広がる様子が紹介された。アルミの外壁材は燃えやすいのだという。

我がオンボロマンションは外壁にアルミは張られていない。それでも火災が起きたらどう行動するか、他山の石としてこの機会に考えておきたい。

 

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