世界遺産

福岡県の沖ノ島が世界遺産に登録されることが決まった。日本では21番目の世界遺産となる。

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沖ノ島については、その構成資産を巡って一悶着あった。毎日新聞の記事を引用する。

『 ポーランドのクラクフで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は9日、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録することを決めた。ユネスコの諮問機関は、日本政府が推薦した構成資産8件のうち4件を除外するよう勧告したが、逆転で一括登録が認められた。これで国内の世界遺産は文化遺産17件、自然遺産4件の計21件となる。

【写真特集】『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群

宗像市の沖約60キロに浮かぶ沖ノ島は、4~9世紀に航海の安全と大陸との交流の成功を祈願する祭祀(さいし)が営まれ、その跡がほぼ手つかずで残る。戦後の学術調査で大陸からもたらされた銅鏡や武器、装身具などの奉献品約8万点が出土し、全て国宝に指定された。宝物の多彩さから「海の正倉院」と呼ばれる。島そのものが神体とされ、立ち入りは原則禁止されている。

ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は今年5月、沖ノ島を「古代祭祀の記録を保存する類いまれな収蔵庫」と評価し、周辺の3岩礁「小屋島」「御門(みかど)柱」「天狗(てんぐ)岩」と合わせた「宗像大社沖津宮(おきつみや)」を世界文化遺産に登録するよう勧告した。

しかし、沖ノ島を望む大島にある宗像大社の「中津宮」や九州本土にある「辺津(へつ)宮」、祭祀を担った豪族の墓とされる「新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群」など、古代から現代まで続く沖ノ島の信仰を裏付ける4件は「世界的な価値は認められない」として除外を求めた。

勧告を受け、文化庁や福岡県などの地元自治体は「宗像大社は3宮で一つで、考古学的な価値と信仰の価値は不可分」と訴え、世界遺産委の21の委員国に8件での登録を粘り強く要望した。その結果、委員国から信仰の価値を評価する意見が相次ぎ、一括登録となった。』

沖ノ島は人が入れない島だ。

世界遺産には、観光振興の側面もある。人が入れない場所だけが世界遺産になっても地元のメリットは限られる。何としても観光客が訪れることのできる場所も加えたかったのだ。

豪雨被害に見舞われた福岡県にとって世界遺産登録のニュースはうれしさひとしおだろう。

さて、そんなニュースを見た直後、TBSの「世界遺産」を見た。

今日紹介されたのはアフリカの島国マダカスカル。独自の生態系で知られるこの島国に「ツィンギ・ド・ベマラハ厳正自然保護区」という世界遺産がある。

その映像に驚いた。こんな場所があったのか。行きたい、と思った。

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TBSの番組ホームページから引用する。

『 100kmつづく針の岩山

南北に100kmも続く針の岩山。世界でも類をみない大規模な奇岩地帯を生み出したのは、何とサンゴでした。ツィンギは、サンゴなどの死骸でできた石灰岩の地層が侵食されて誕生したのです。

針山を飛ぶ純白のサル

ツィンギ周辺だけに生息する純白のサル、デッケンシファカ。彼らは鋭く尖った針山のてっぺんで夜を過ごし、朝になると絶壁から絶壁へ大ジャンプして移動します。デッケンシファカが険しい針山を住処にする理由は、天敵のマングースから逃れるためでした。

奇妙な植物を育む地底湖

針山に刻まれた高さ100mもの谷。絶壁に囲まれた谷には、地下へと続く無数の穴があり、降りると洞窟が迷路のように張り巡らされていました。地下迷宮には乾季でも枯れない地底湖があり、針山に生えた植物が水を求めて、洞窟の中にまで根を伸ばしていました。

針のように鋭く尖った岩山が連なる「ツィンギ・ド・ベマラハ厳正自然保護区」。保護区につづく道に舗装された道路はなく、最寄りの街から車で12時間もかかります。さらに雨季には雨水が溢れ通行できないため、辿りつけるのは乾季の6ヶ月間だけ。まさに秘境中の秘境です。人の進入を拒む針の岩山は、奇妙な動植物の宝庫。今回、番組ではドローンを駆使して、これまで見たことのない映像の撮影に成功しました。』

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針のように切り立った奇岩の上を縦横無尽に跳びはねる白い猿のドローン映像は見事だ。苦労してあの場所に行っても、人間には絶対に見ることのできないアングルだ。

死ぬ前に、マダガスカルに行ってみたい。

映像の力を改めて感じた番組だった。

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