キム・ハンソル

暗殺された金正男の長男キム・ハンソルとみられる男性の動画が、突然YouTubeにアップされた。

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「私は、北朝鮮のキム・ハンソルです。キム一族の一員です。私の父は、数日前に殺されました。私はいま、母と妹と一緒にいます。状況がよくなることを願っています」

カメラに向かってパスポートを示す。しかし、黒いモザイクがかかり肝心のところが隠されている。

誰かに感謝する部分も口元が黒く塗りつぶされ、音声か消されている。どういう意図を持ってこの映像が公開されたのか、謎めいている。

さらに気になるのが、この動画を公開した団体だ。

「チョルリマ民間防衛」。韓国政府も把握していない団体だという。脱北者の支援団体を名乗っている。彼らの主張はこうだ。

「キム氏の家族が保護を求めてきたため、3人に会って、安全な場所に移動させた。これが、この件に関する最初で最後の声明であり、家族の居場所については公開しない」

彼らの正体は謎だ。キム・ハンソル氏は中国の保護下にあると言われてきた。この謎の団体も中国系なのか?

彼らは、協力してくれた国に感謝しているが、それはオランダ、中国、アメリカと名前を明かすことを希望しない1カ国だという。そして、南北朝鮮に駐在した経験を持つオランダ大使を「迅速で強力な対応してくれた」とたたえている。なぜオランダなのか?

キム・ハンソル氏について、あまり知らないので、その経歴をNHKから拾っておきたい。

 

『キム・ジョンナム氏の息子のキム・ハンソル氏は、1995年生まれで現在、21歳と見られます。

ピョンヤン(平壌)で生まれ、幼いころにマカオに移り住みました。ハンソル氏は2011年に、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナにあるインターナショナルスクールに留学しました。留学中の2012年には、フィンランドのテレビ局のインタビューに流ちょうな英語で応じ、父親について、「政治に関心がない」と述べました。

また、祖父のキム・ジョンイル(金正日)総書記や、おじのキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長については「会ったことがない」としたうえで、キム委員長が「どのように独裁者になったかは知らない」と述べました。

さらにキム・ハンソル氏は「父は私に『自分の人生を生きなさい』と話していた。飢えに苦しむ人々のことを考え、自分の恵まれた環境に感謝しなさいと教えてくれた」と述べ、将来は人道支援の活動に取り組みたいという考えを示していました。

その後、キム・ハンソル氏は2013年からフランスのエリート校、パリ政治学院で政治学を学びました。イギリスの大衆紙、「メール・オン・サンデー」は先月の紙面で、キム・ハンソル氏が去年9月からイギリスのオックスフォード大学の大学院に進学する予定だったものの、中国の当局者から、「北朝鮮がキム・ジョンナム氏とハンソル氏の2人に対する暗殺を企てている」と警告を受け、進学を諦めたと伝えました。

韓国の情報機関はキム・ハンソル氏について、現在、マカオで家族とともに暮らし、中国当局の保護を受けているという見方を示しましたが、その姿は確認されず、身の安全を懸念する声も出ていました。』

 

金正男暗殺そのものよりも、私にはキム・ハンソル氏の唐突な登場の方がはるかに興味がわく。ハンソル氏ら家族は、マレーシア政府の要請を無視する形で、遺体の身元確認に協力しようとしていない。背後でどんな動きがあるんだろう。続報を待ちたい。

 

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